概説
前作「唇にBe My Baby」から約3か月ぶりのシングルである。
AKB48 10周年記念シングルとして発売された。
キャッチコピーは「あの歌を口ずさんでしまうのは、まだ、君のことが好きだからだ」である。
コンセプトは「あのレジェンドメンバーが、もし卒業していなかったら…」である。
Type A・B・C・D・E (それぞれ初回限定盤と通常盤)・劇場盤の11形態で発売された。
C/Wには、姉妹グループの楽曲の他、乃木坂46とのコラボユニット・乃木坂AKBの楽曲も収録された。
収録曲8曲のうち、3曲の作曲を外山大輔が手掛けた(うち1曲は共作である)。
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楽曲一覧
- 君はメロディー[04:45]
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GYAO プレミアムGYAO! CMソング。AKB4810周年記念ソングであり、卒業メンバーの板野友美・大島優子・篠田麻里子・高橋みなみ・前田敦子が歌唱に参加している。メジャーの爽やかな美しいメロディーが清潔感溢れるユニゾンで歌われ、バックで掻き鳴らされるジャングリーなギターが印象的な一級品のギター・ポップとなっている(CDJournal より)。街中で昔のヒットソングを耳にし、かつての恋を思い出す淡い楽曲。ほろ苦い過去を懐かしみつつ、未来への希望を抱く様子を描いており、「10周年を迎えたAKB48にも明るい未来が待っている」と思わせる楽曲である。
尚、この曲は、シンガーソングライター・スガシカオの好きな曲でもあり、スガはX で魅力的なメロディーラインとそれを生かす構成力を称賛した。また、作曲のyou-meこと成瀬英樹によると、元は「A-B-サビ」の構成で、大サビ「振り返るように~」はなかったが、「大サビをつけてみませんか?」という打診を受けて後から作成した。その際、締切が3日以内で、最初のデモを作成したベーシストの金森佳朗のスケジュールが空いておらず、新しい展開で作れなかったため、ベースはサビのパーツを少しずつ繋いで継ぎ接ぎで完成させた(ギターは成瀬氏本人が弾き直した)。そのため、大サビのコードはサビの二回り目と同じとなっている(ウクレレレッスン動画 より)。
- LALALAメッセージ[05:13]
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共通カップリング曲。AKB48次世代選抜が歌唱する。歌うことで世界中の人々と絆を深めようという、世界平和を思わせる楽曲。卒業シーズンのリリースのためか、間奏ではパッヘルベルのカノンを思わせるメロディーが登場する。シンコペーションの効いたリズムがグルーヴィーなメッセージソングである(CDJournal より)。
- Gonna Jump[04:59]
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Type A収録楽曲。SKE48が歌唱する。エッジの効いたギターリフと"いくぞー!"の掛け声で始まる、8ビートのストレートロックナンバー。疾走するトラックの上で明るい歌声が弾けており、放課後の音楽室で女子高生バンドが楽しんでいるようなアイドルロックとなっている(CDJournal より)。思わずジャンプしたくなる、SKE48らしいロックソングである。個人的には、前奏のギターサウンドと、「ごなじゃん!」と聴こえるCメロの「Gonna Jump」が好きである。尚、この楽曲は、2017年発売のSKE48の2ndアルバム「革命の丘」TYPE-Cにも収録された。
- しがみついた青春[04:19]
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Type B収録楽曲。シーアールエヌ スクラモCMソング。NMB48が歌唱する。編曲・武藤星児の特徴である賑やかなブラスが特徴。元サッカー部の主人公が、かつてのマネージャーと共に母校の後輩を見守る曲となっている。「しがみついた青春は二度と来ない、だから明日や夢のために全力でがむしゃらに突っ走ろう」と、爽やかな声で歌った痛快青春ソングである。個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである。尚、この楽曲は、2017年発売のNMB48の3ndアルバム「難波愛~今、思うこと~」にも収録された。
- Make noise[04:27]
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Type C収録楽曲。イオン九州「一の市」CMソング。HKT48が歌唱する。愛を知らずに育った少女が、自分を愛する男にどう向き合えばいいかに葛藤するダンスチューン。歌詞に登場する「ドーベルマン」「鎖」にちなみ、曲中に鎖の効果音が登場する。荒廃したスラム街の情景が浮かぶ、末っ子のHKT48のイメージを覆す楽曲と言える。個人的には、サビ直前の高いシンセサウンドが好きである。尚、歌詞に題名の「Make noise」は登場しないが、前奏で女声コーラスが「Make noise...」と囁いている。また、この楽曲は、2017年発売のHKT48の1stアルバム「092」TYPE-Aに収録された。
- Maxとき315号[04:45]
作詞:秋元康/作曲・編曲:松本一也
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Type D収録楽曲。一正蒲鉾・JR東日本新潟支社の旅ブランド「TYO」CMソング。NGT48が歌唱、自身初のオリジナル楽曲となった。ピアノとアコースティックギターの前奏から始まる、終始爽やかなアイドルサウンドの楽曲。1番Aメロの歌詞「最後のトンネルを 抜ければ近づく美しいあの街」は、新潟を舞台にした川端康成の小説『雪国』の冒頭「国境の長いトンネルを抜けると雪国であつた」を彷彿とさせる(Real Sound より)。厳冬の終わりと雪解けの春の訪れを感じられる、煌めきに溢れた楽曲である。個人的には、Aメロの終わり際で爪弾くアコースティックギターの音が好きである。
尚、題名の「Maxとき315号」は、上越新幹線の東京発新潟行きの下り列車の便名である(2012年9月30日に運航開始、2019年3月15日にダイヤ改正に伴い運行終了、翌日からE7系のとき315号に置き換わった)。尚、自身初のオリジナル楽曲であるからか、Wikipediaに個別の記事 が作られている。
- 混ざり合うもの[04:58]
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Type E収録楽曲。公式ライバルグループ・乃木坂46とのコラボユニット・乃木坂AKBが歌唱する。ピアノとキーボード主軸の暗めのサウンドで、他人を拒絶して孤独に生きると決めた主人公が、自分の元に現れた「君」の存在に揺れ動く姿を描いた楽曲となっている。個人的には、2番Aメロの「自分とは違うその色を 人は皆 排除して一つになるんだ」が好きであり、自身と違う存在を排除・攻撃して団結力・結束力を強化するヒトの姿を端的に表したフレーズだと思った。
この楽曲のテーマは「混ざり合うもの≒共存」であり、歌詞の内容はライバル関係であるAKB48と乃木坂46の関係性とリンクしている。1番Aメロ「どんなにキレイな色と色も 一緒に混ざってしまえば汚くなる」は、表立った関わりを控えていた両者を描いており、サビの「拒絶してた他人の色まで受け入れてる」は、生駒里奈・松井玲奈の交換留学や、「風の螺旋」「傾斜する」のコラボで実験的に関わった両者が、「自分達はバリアを張ることのない、混ざり合える存在である」ことを認識したと捉えられる。個人的にこの楽曲は、AKB48と乃木坂46の関係性を描いた楽曲で、両者の混ざり合いによって初めて完成する楽曲であると感じた。ちなみに、Wikipediaはこの楽曲を「LGBT関連楽曲 」と捉えている。
- M.T.に捧ぐ
作詞:秋元康/作曲・編曲:吉田博
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劇場盤収録楽曲。2016年2月10日に初演を迎えた、Team A 7th Stage「M.T.に捧ぐ」の楽曲で、他の公演曲に先駆けて音源化となった。
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歌唱メンバー
※ センターポジションは赤で表示君はメロディー |
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板野友美・大島優子・篠田麻里子・高橋みなみ・前田敦子/入山杏奈・柏木由紀・加藤玲奈・木﨑ゆりあ・北原里英・小嶋陽菜・指原莉乃・島崎遥香・松井珠理奈・峯岸みなみ・宮澤佐江・宮脇咲良・向井地美音・山本彩・横山由依・渡辺麻友 |
LALALAメッセージ |
入山杏奈・大島涼花・大和田南那・岡田奈々・加藤玲奈・川本紗矢・木﨑ゆりあ・小嶋真子・込山榛香・後藤萌咲・高橋朱里・谷口めぐ・田野優花・向井地美音・武藤十夢・村山彩希 |
Gonna Jump |
東李苑・江籠裕奈・大場美奈・大矢真那・北川綾巴・木本花音・熊崎晴香・後藤楽々・柴田阿弥・菅原茉椰・須田亜香里・惣田紗莉渚・高柳明音・谷真理佳・古畑奈和・松井珠理奈 |
しがみついた青春 |
植村梓・太田夢莉・加藤夕夏・日下このみ・渋谷凪咲・白間美瑠・上西恵・須藤凜々花・谷川愛梨・藤江れいな・村瀬紗英・矢倉楓子・薮下柊・山本彩・吉田朱里・渡辺美優紀 |
Make noise |
穴井千尋・宇井真白・多田愛佳・熊沢世莉奈・神志那結衣・兒玉遥・坂口理子・指原莉乃・田島芽瑠・田中美久・朝長美桜・松岡菜摘・宮脇咲良・本村碧唯・森保まどか・矢吹奈子 |
Maxとき315号 |
大滝友梨亜・荻野由佳・小熊倫実・加藤美南・角ゆりあ・北原里英・日下部愛菜・佐藤杏樹・菅原りこ・清司麗菜・高倉萌香・高橋真生・太野彩香・中井りか・中村歩加・奈良未遥・西潟茉莉奈・西村奈那子・長谷川玲奈・本間日陽・水澤彩佳・宮島亜弥・村雲颯香・山口真帆・山田野絵 |
混ざり合うもの |
生田絵梨花・入山杏奈・大和田南那・柏木由紀・加藤玲奈・小嶋陽菜・桜井玲香・指原莉乃・島崎遥香・白石麻衣・西野七瀬・深川麻衣・松井珠理奈・松村沙友理・宮脇咲良・横山由依 |
M.T.に捧ぐ |
入山杏奈・岩田華怜・大家志津香・大和田南那・小笠原茉由・小嶋菜月・小嶋陽菜・佐々木優佳里・島崎遥香・白間美瑠・田北香世子・谷口めぐ・中西智代梨・中村麻里子・平田梨奈・樋渡結依・前田亜美・宮崎美穂・宮脇咲良・山田菜々美・横山由依 |