概説
前作「How's it going?」から約1年ぶりのアルバムである。
既発曲は、11th・12thシングルである。
題名は「誘(いざな)う」とかけられたもので、別の候補に「season」があった(後にこの題名は、27thシングルのカップリング曲の題名に採用された)。
「JAM」「Thank you for my days」「EYES WITH DELIGHT」「RAINBOW」の楽器演奏は、オランダ・アムステルダムとアメリカ・ニューヨークのスタジオミュージシャンによって録音された。
初回生産限定盤・通常盤の2形態で発売された。
初回生産限定盤には、ファンが選んだPV上位5曲収録のDVDとスペシャルブックレットが付属されている。また、通常盤には、嵐結成5周年グッズキャンペーン企画の応募券が封入されている(賞品は、櫻井・二宮制作、松本ジャケットデザインの「スケッチ」収録CD、相葉・大野デザインのTシャツ、カードの3種のいずれかである)。
ProgrammingやChorusの表記がないミュージシャンクレジットとなっている。
スポンサーリンク
楽曲一覧
- 言葉より大切なもの[04:03]
作詞:TAKESHI/Rap詞:櫻井翔/作曲:飯田建彦/編曲:石塚知生
- E.Guitar:知野芳彦
-
2003年9月3日に発売された11thシングルの2曲目(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- JAM[04:12]
作詞:久保田洋司/作曲:Tobias Lidell・Joel Eriksson・Victor Wiszniewski/編曲:岩田雅之
- Strings Arrangement:Willem Friede
- Drums:Omar Hakim
- Bass:Anthony Hinton
- E. & A.Piano:Philippe Saisse
- E.Guitar:Sherrod "Lic Spiffy" Barns
- Strings Section Concert Master:Ermo Olah
- 1st Violin:David peynenborgh・Christiaan van Hemert・Jenneke Tesselaar
- 2nd Violin:Sarah Koch・Marielle Ponsen・Marianne can den Heuvel・Arjen de Graaf
- Viola:Arno Vrijens・Norman Jansen・Orzse Adam
- Cello:Koen Schouten・Claire Schirtzinger
-
海外で録音された洋楽風味の楽曲。ミュージシャンが思い思いに即興演奏(JAM)しているような、陽気な雰囲気漂う楽曲となっている。個人的には、「今」を中心に繰り出される2番Bメロが好きで、特に「忌々(いまいま)しい「今」に」が好きである。また、間奏のベースサウンドも好きである。尚、本作収録楽曲の中で、最も制作参加者が多い楽曲である。
- The Bubble[03:54]
作詞:SPIN/Rap詞:櫻井翔/作曲:Peter Bjorklund・Joel Eriksson/編曲:AKIRA
-
暗めの打ち込みサウンドで構成された楽曲。サビ前の効果音や、メンバー・櫻井翔のラップの最中に流れる電話のコール音(2番Aメロで登場する電話と思われる)が特徴的な、裏声を使った楽曲である。個人的には、サビの大野智ソロパート「(the Bubble is so far, my girl)」が好きである。尚、サクラップには、前作収録楽曲「パレット」の一節("仕舞いきれない想いの残骸")が含まれている。
- Thank you for my days[04:55]
- Drums:Omar Hakim
- Bass:Anthony Hinton
- A.Piano:Philippe Saisse
- A.Guitar:Nick Morock
- Hammond B-3:Tommy Mandel
- Percussion:Bashiri Johnson
-
海外で録音された和やかな雰囲気の楽曲。ピアノ・ハモンドオルガン・パーカッション等の朗らかな音色が特徴的な、これまでの日々に感謝を告げる楽曲である。個人的には、曲全体で流れるピアノ・パーカッションと、後奏で主張的に鳴るハモンドオルガンが好きである。尚、クレジットにないので真偽は不明だが、コーラスは恐らく作曲・編曲の岩田雅之であると思われる(後奏のコーラスが岩田氏の声に聴こえたため)。
- PIKA★★NCHI DOUBLE[05:08]
作詞:SPIN/Rap詞:櫻井翔/作曲:森元康介/編曲:石塚知生
-
2004年2月18日に発売された12thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- keep a peaK[01:51]
作曲・編曲:吉岡たく
-
2分近くのインストゥルメンタル。前作収録楽曲「Blue」でRhythm Programmingを務めた吉岡たくが作曲・編曲を担当、自身初の嵐編曲楽曲となった。打ち込みドラムとシンセサイザーの音色が賑やかな、疾走感溢れる楽曲である。尚、この曲は吉岡氏は自宅で制作したもので、題名も吉岡氏自身が付けた。その吉岡氏は、インストゥルメンタルがアルバムに1曲扱いで収録されたことについて、「ガチガチでありつつもカオスな無茶があって何だか凄い」と称賛した(teenage of the year future より)。
- EYES WITH DELIGHT[04:29]
作詞:久保田洋司/Rap詞:櫻井翔/作曲:コモリタミノル/編曲:石塚知生
- Strings Arrangement:Willem Friede
- Drums:Omar Hakim
- Strings Section Concert Master:Ermo Olah
- 1st Violin:David peynenborgh・Christiaan van Hemert・Jenneke Tesselaar
- 2nd Violin:Sarah Koch・Marielle Ponsen・Marianne can den Heuvel・Arjen de Graaf
- Viola:Arno Vrijens・Norman Jansen・Orzse Adam
- Cello:Koen Schouten・Claire Schirtzinger
-
海外で録音された煌びやかな楽曲。ストリングスの演奏陣は「JAM」と同一である。風に靡く「君」の黒髪や、ゆらゆらと揺れる陽炎の様子が浮かぶ、「君」の純真無垢な輝きが表現された一曲である。尚、メンバー・櫻井翔が手掛けたサクラップには、7thシングル「a Day in Our Life」で登場した「A to da r.a.s.h.i」が再登場。グループ名を表したこのフレーズは、13thアルバム収録の「Take Off!!!!!」や配信EP収録の「a Day in Our Life:Reborn」等、後発の作品にも登場した。
- RIGHT BACK TO YOU[03:35]
作詞:SPIN/Rap詞:櫻井翔/作曲:Peter Bjorklund・Joel Eriksson/編曲:ha-j
-
本作のリード楽曲。自身出演のパルコ「'04夏PARCOグランバザール」CMソング。インストゥルメンタルの「keep a peaK」を除けば本作最短楽曲である。ギターや低音シンセサウンドが特徴的なクールサウンドナンバーである。個人的には、メンバー・櫻井翔によるラップの「freaky freaky freaky」が、スクラッチのように聴こえて好きである。尚、この楽曲は、2ndベストアルバム「5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004」にも収録された。
- RAINBOW[04:17]
- Horn Section Arrangement:Tony Kadleck
- Drums:Omar Hakim
- Bass:Anthony Hinton
- E.Guitar:Sherrod "Lic Spiffy" Barns
- Percussion:Bashiri Johnson
- Horns:East 4th Horns
- Trumpet & Flugelhorn:Tony Kadleck
- Trombone:John Wheeler
- Tenor Saxophone, Soprano Saxophone Solo & Flute:Charles Pillow
- Chorus Arrangement & Chorus:高橋哲也
-
海外で録音された朗らかな雰囲気の楽曲。サビの「Together Together Oh Happy on the rainbow!」を表すように、高らかなブラスの音色が曲全体で流れている。綺麗な虹が架かる様子が窺える、ひと夏の煌めきを柔らかく描いた楽曲である。尚、ブックレットには、2番のサビにRepeatを表す「**」の印があるが、何故かその印が使われていない(恐らく、ラスサビで使用するのを忘れたのだと思われる)。
- ハダシの未来[04:40]
作詞・作曲:宮﨑歩/編曲:CHOKKAKU
- Baritone Saxophone:山本拓夫
-
2003年9月3日に発売された11thシングルの1曲目(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 優しくって少しバカ[03:43]
作詞・作曲:井上貴志/編曲:ha-j
- Drums:前原幸雄
- Bass:ha-j
- E. & A.Guitar:藤枝英里
-
苛立ったり舌打ちしたり八つ当たりしてしまう青春時代の葛藤を、王道バンドサウンドで描いた楽曲。「人生とかけて努力とといても その答えは 霧の中に 闇の中に消え」をはじめ、人生に対する複雑な感情をあけすけに描いており、最終的に主人公は「間違っても笑われてもいいから、胸のともし火は消さないように歩いていこう」という答えを導き出している。爽やかなメロディー・サウンドと若さ・青さが残る歌詞が魅力的な、管理者が本作収録楽曲の中で最も好きな楽曲である。尚、この楽曲は、コカ・コーラのCMソングの候補曲だった。また、2004年開催の「2004 Dの嵐!presents いざッ、Now Tour!!」では、相葉雅紀がこの曲をソロ歌唱した。
- Dear My Friend[04:54]
作詞:小川貴史/作曲・編曲:関淳二郎
-
ギターとピアノが主体的なスローナンバー。アコースティックギターとピアノの音色が温かな雰囲気を醸し出している、友達への想いを綴った楽曲である。
- 君だけを想ってる[04:49]
- Brass Arrangement:佐野聡
- Bass:工藤毅
- Guitar:林部直樹
- Trumpet:佐々木史郎
- Trombone:佐野聡
- Tenor Saxophone & Flute:Andy Wulf
- Chorus Arrangement & Chorus:高橋哲也
-
デビュー曲「A・RA・SHI」を手掛けた馬飼野康二からの提供楽曲(この楽曲が、馬飼野氏の最後の嵐提供作品である)。高らかなブラスサウンドが特徴的で、「君」だけを想う主人公の強い恋心を表しているように聴こえる。また、間奏で聴こえるベースとギターもグルーヴィーで、ブラス同様、主人公の胸の高鳴りのように聴こえる。爽やかな愛を軽快な音色で明るく描いた、聴いていて胸が空くラブソングである。
- チェックのマフラー[05:19]
-
チェックのマフラーを巻いた女性との温かい恋を描いた楽曲。連続で鳴るピアノの音色が特徴的で、降り出して降り積もる雪の情景を表しているように感じる。不器用な主人公と女性との恋の成長を描いた、冬に聴きたいラブソングである。尚、元々はアコースティック調の楽曲だった。
- 途中下車[04:15]
作詞:SPIN/作曲:森元康介/編曲:ha-j
-
慣れ親しんだ土地を離れて旅立つ主人公を描いた楽曲。知野芳彦演奏の爽やかなアコースティックギターや、ループする高音のピアノが、主人公が乗り込んだ列車が明るい行き先に向かって走ってゆくことを示しているように聴こえる。落ち込んだ午後に聴くと気分が晴れやかになれそうな、本作の視聴を爽やかに終わらせてくれる青春ソングである。
個人的には、サビで聴こえるコーラスが好きである。また、前奏のピアノが、ジリリと鳴る別れのベルのように聴こえた。尚、この楽曲は、2ndベストアルバム「5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004」にも収録された。また、ドラム演奏は、メンバー・松本潤と同音異字のドラマー・松本淳(佐橋佳幸が在籍するバンド「UGUISS」のドラマー)が務めた。
スポンサーリンク