Am I ready?

1. Am I ready?［04:16］

作詞：秋元康／作曲：大河原昇／編曲：APAZZI

　作曲家・大河原昇が作曲を担当した楽曲。3期生・上村ひなのが自身初の表題曲センターを務めた。どこか昭和を感じさせるレトロで可愛らしい楽曲。ディスコの要素が入った明るいポップナンバーとなっている（音楽ナタリー より）。ブラスとサビの「Fu Fu Fu Fu Fu」が非常にキャッチーな、異性に恋して時めく「私」を描いたキュートなラブソングである。個人的には、曲全体のトラックが印象に残った。尚、前述したキャッチーなサビは、全編英詞のデモ段階で既に「FU FU FU FU U U」とほぼ形になっていた（X より）。

2. 見たことない魔物［04:11］

作詞：秋元康／作曲：野村陽一郎／編曲：若田部誠

　共通カップリング曲。4期生が歌唱する。グループ楽曲を多数手掛ける野村陽一郎が作曲（日向坂46では初の作曲のみである）。幻想的なシンセサウンドが魅力の楽曲となっている。「見たことないの魔物が出ても、絶対逃げ出さないでよ」と、可愛い声で「君」を鼓舞した盛夏の応援ソングである。個人的には、サビ途中の高音シンセが印象に残った。尚、この楽曲のコール動画がYouTube に投稿されている。また、ネット上では、サビの一部が米国の西部劇映画「荒野の七人」のテーマ曲に酷似していると言われている。

3. 接触と感情［03:47］

作詞：秋元康／作曲・編曲：白須賀悟

　TYPE-A収録楽曲。表題曲歌唱メンバーが歌唱する。坂道楽曲を複数手掛ける白須賀悟が作曲・編曲。エレキギターとシンセサウンドが印象に残るミディアムチューンで、思わせぶりな態度を見せる小悪魔な「君」に惹かれてしまった「僕」の戸惑いをスタイリッシュに描いている。触れた男を虜にさせる確信犯の「君」を描いた、可愛い表題曲「Am I ready?」と真逆の楽曲である。個人的には、サビ途中のドラムサウンド・間奏で響くエレキギターが印象に残った（後者は、白須賀氏がX で弾き比べ動画を投稿した）。

4. 骨組みだらけの夏休み［03:37］

作詞：秋元康／作曲：you-me／編曲：APAZZI

　TYPE-B収録楽曲。本作最短楽曲で、1期生が歌唱する。48グループ楽曲を手掛ける成瀬英樹が作曲（you-me名義で、表題曲を手掛けた盟友・APAZZIが編曲）。ギターと男性コーラスが目立つモータウンビートの楽曲で、9月に海の家の解体を眺める「僕」を描いている。「君」に好きだと言えなかった最後の夏休みの情景を、キャッチー・ポップな旋律に乗せて描いた切ないラブソングである。個人的には、懐かしさを感じる音色が好きである（特に、軽快・愉快な前奏・間奏・後奏が印象に残った）。

5. 君は逆立ちできるか？［03:54］

作詞：秋元康／作曲：松原憲／編曲：曽木琢磨

　TYPE-C収録楽曲。2期生が歌唱する。ドラム・ギター・鍵盤楽器とサックスが響くポップナンバー。好みの仔猫「君」に冷たい態度を取られてしまった「僕」が、「君は逆立ちできるか？」と「君」に尋ねる姿を描いている。生意気・無邪気な仔猫に翻弄されている「僕」の様子を歌った、細く可愛い歌声が目立つ非常にユニークな楽曲である。個人的には、とぼけた様子が伝わるサックス・曲全体の（）フレーズと、間奏で響くトリッキーな猫の鳴き真似が印象に残った。

6. 愛のひきこもり［04:12］

作詞：秋元康／作曲：山口寛雄／編曲：h-wonder

　TYPE-D収録楽曲。3期生が歌唱する。ベーシストとして名を馳せている山口寛雄の作曲楽曲（同じ事務所に所属のh-wonderが編曲を務めた）。儚いピアノの音から始まる淡い雰囲気の楽曲で、何に対しても消極的な「僕」の胸中を描いている。「君と出会って 同（おんな）じ空気を吸いたくなった」と歌唱した、愛のひきこもりを脱出する姿を歌った楽曲である。個人的には、曲全体の優しい音色が好きである。また、サビの転調が、「僕」の心境の変化・決意を表現しているように感じた。

7. ガラス窓が汚れてる［04:00］

作詞：秋元康／作曲・編曲：杉山勝彦

　通常盤収録楽曲。表題曲歌唱メンバーが歌唱する。3曲楽曲提供をした杉山勝彦が作曲・編曲（日向坂46では初の単独編曲である）。ドラム・ギター・ピアノ・ストリングスが際立つ楽曲で、ガラス窓のように汚れた毎日を生きる「僕」の憂鬱を儚げに描いている。「夢の色を教えてくれよ」という切実な願いを叫んだ、厚い雲が広がる青春時代を歌った楽曲である。個人的には、思春期を連想させる繊細な音色が好きである。尚、キャプテンの佐々木久美は、本作収録楽曲の中でこの楽曲が一番好きだと述べた（音楽ナタリー より）。

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