こんなに好きになっちゃっていいの？

1. こんなに好きになっちゃっていいの？［05:19］

作詞：秋元康／作曲：前迫潤哉・7th Avenue／編曲：7th Avenue

　カレーハウスCoCo壱番屋CMソング。「イマニミテイロ」「JOYFUL LOVE」の前迫潤哉が作曲した（編曲の7th Avenueと共作）。ピアノとアコースティックギターとストリングスが魅力の楽曲。異性の「あなた」を想い過ぎて不安に陥る「私」の気持ちをとても切なげに描いている。生まれて初めて感じた「愛」を淡く儚く描写した、グループの新境地とも言える繊細・綺麗なバラードである。個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである（特に、人を愛する苦しみを丁寧に綴った歌詞が好きである）。

2. ホントの時間［05:03］

作詞：秋元康／作曲・編曲：野村陽一郎

　共通カップリング曲。表題曲歌唱メンバーが歌唱する。前作・前々作を手掛けた野村陽一郎が制作。ピアノ・ギター・ストリングスが軽やかに響く楽曲で、偶然「君」と会った「僕」が、立ち話に興じている間に一時間経過していたことに驚く姿を描いている。「ホントの時間は どれだけ進んでたのか？」と優しく歌唱した、意中の「君」との恋の進展を匂わせる淡いラブソングである。個人的には、曲全体の柔らかく繊細な音色が好きである。

3. まさか 偶然…［05:02］

作詞：秋元康／作曲・編曲：ふるっぺ

　TYPE-A収録楽曲。ラジオ番組「佐藤満春のジャマしないラジオ」ED曲。花ちゃんズ（富田鈴花・松田好花）が歌唱する。「割れないシャボン玉」「ひらがなで恋したい」のふるっぺが制作。骨董通りで、別れた「君」を偶然見かけたと思い込んだ「僕」の姿をとても切なげに描いた楽曲となっている。道路工事で渋滞している246が頭に浮かぶ、秋の終わりに是非とも聴きたいセンチメンタル・バラードである。個人的には、秋の風のようにか細い二人の歌声が好きである。

4. 一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない［04:43］

作詞：秋元康／作曲・編曲：辻村有記・伊藤賢

　TYPE-B収録楽曲。上村ひなののソロ楽曲。薄暮の景色を彷彿とさせる鍵盤楽器が特徴的で、なりたい理想の自分になれずに絶望感・虚無感に苦しむ「僕」の胸中をとても切なげに描いた楽曲となっている。一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルが何か思い出せない「僕」が感じる違和感を歌った楽曲である。個人的には、「一番好きだとみんなに言っていた小説が、「僕」が無意識に作り上げた存在しない虚構である」という事実に衝撃を覚えた。また、上村の歌声が良くも悪くも印象に残った。

5. ママのドレス［04:02］

作詞：秋元康／作曲・編曲：野村陽一郎

　TYPE-C収録楽曲。りまちゃんちっくが歌唱する。「ホントの時間」に引き続き、野村陽一郎が作曲・編曲。ブラスとストリングスとスキャットが印象に残る楽曲で、若々しくて可愛いママに対抗心を燃やす「私」をとても朗らかに描いている。「遺伝子以上に頑張ってパパみたいな人を見つけなきゃ！」と、健気に意気込む「私」を描いた軽快フレンチポップスである。個人的には、サビ直前の口ずさむようなスキャットと、2番Aメロで控えめに鳴るピアノの音色が好きである。

6. 川は流れる［04:42］

作詞：秋元康／作曲・編曲：中野領太

　通常盤収録楽曲。自身出演のラジオ番組「日向坂46の「ひ」」ED曲。表題曲歌唱メンバーが歌唱する。関ジャニ∞の「応答セヨ」の中野領太が作曲・編曲。切ないアコースティックギターと歌詞に出て来る「春夏秋冬」、時折主張するコーラスと最後の台詞が特徴である。美空ひばりの名曲「川の流れのように」を連想させる、「生きること」を哲学的に説いた儚い楽曲である。個人的には、静かに流れる川の景色が頭に浮かぶ、曲全体の繊細・綺麗な世界観が好きである。

スポンサーリンク