YELL/じょいふる(いきものがかり)- Utapedia

YELL/じょいふる

YELL/じょいふる」は、2009年9月23日に発売された、いきものがかりの15thシングルである。


目次

  1. 概説
  2. 楽曲一覧
  3. 外部サイト

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概説

前作「ホタルノヒカリ」から約2か月ぶりのシングルである。

6thシングル「夏空グラフィティ/青春ライン」以来の両A面シングルである。

オリコンデイリーシングルチャートにて、シングルでは自身初の1位を獲得。週間シングルチャートでも自己最高順位の2位を記録した。初動・累計売上は、従来の最高だった10thシングル「ブルーバード」を上回り、シングルでは自身初の10万枚を突破。現在は、18thシングル「ありがとう」に次ぐ記録となり、記録的にも記憶的にもいきものがかりの代表曲となった。

収録曲「YELL」は、第42回日本有線大賞・有線音楽優秀賞と、第51回日本レコード大賞・優秀作品賞を受賞した。

収録曲2曲を作詞・作曲した水野は、対照的な2曲を共存させられたことが不思議だと語り、その2曲を歌い切ったヴォーカル・吉岡の声の凄さを再評価した(朝日新聞DIGITAL より)。


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楽曲一覧

  1. YELL[05:55]

作詞・作曲:水野良樹/編曲:松任谷正隆

  • Sound Produced by 松任谷正隆
  • Drums & Percussion:河村"カースケ"智康
  • E.Bass:美久月千晴
  • E. & A.Guitar:鳥山雄司
  • Keyboards & Programming:松任谷正隆
  • Strings:阿部雅士ストリングス
  • Princial, Cello:阿部雅士
  • Violin:栄田嘉彦・村田幸謙・栄田緑・中嶋弦一郎・矢野晴子・小倉達夫・大林典代・金原千恵子・伊藤佳奈子・浜野考史
  • Viola:渡部安見子・古川原裕仁
  • Cello:松葉春樹

 第76回NHK全国学校音楽コンクール・中学校の部の課題曲。シンガーソングライター・松任谷由実の夫である音楽プロデューサー・松任谷正隆がサウンドプロデュースと編曲を務めた。「"わたし"は今 どこに在るの」と自問する歌詞から始まる楽曲で、自我が芽生えた主人公の悩みや迷いを悲しげなメロディーとサウンドで描いている。サビの「サヨナラは悲しい言葉じゃない それぞれの夢へと僕らを繋ぐ YELL」が極めて印象的で、「別れは成長のための前向きなものだ」と聴く人に伝えているように感じる。独りで未来(つぎ)の空へ飛び立つ人に優しくYELLを与えてくれる、自身の代表曲と言える感涙のバラードである。

 尚、2番サビ後のCメロでは、水野と山下もヴォーカルとして歌唱に参加している。また、ミュージシャンクレジットでは、「Strings:阿部雅士ストリングス」が「阿部雅史ストリングス」と誤表記されている(後発の作品でも、一部では誤表記のままとなっている)。

 この楽曲は、前述のサビのフレーズや歌詞全体の内容から、「SAKURA」「ありがとう」「歩いていこう」と同様に卒業ソングとして親しまれている(オリコン調査の「卒業ソングランキング」では、2010年に10位、2011年に6位、2012年に2位を獲得した)。また、1stベストアルバム発売日の2010年11月3日からは、小田急小田原線本厚木駅の接近メロディーとして使用されている。

 ちなみに、2016年の水野の著書『いきものがたり』によると、当初NHKは「元気なアップテンポの曲」を要望していた。だが、作詞・作曲の水野は、制作時に15歳の頃の深く思い悩んでいた自分を思い返し、先方のリクエスト楽曲とは別にもう1曲制作。その曲が「YELL」で、最終的には「YELL」が課題曲に採用された。また、合唱曲の編曲は、作曲家・ピアニスト・指揮者の鷹羽弘晃が担当。いきものがかりの楽曲としてリリースする際に、2番Bメロ・サビの追加とト短調→ニ短調の変更が施された(合唱付きヴァージョンは、17thシングル「ノスタルジア」に収録されている)。


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  1. じょいふる[03:15]

作詞・作曲:水野良樹/編曲:田中ユウスケ近藤隆史

 江崎グリコ「ポッキー」CMソング。先方からの依頼により制作された。ひらがな・カタカナ・アルファベットで占められた楽曲で、漢字が持つ堅苦しさを全く感じないポップな楽曲となっている。本間将人ホーンズのブラスと藤井謙二のエレキ & アコースティックギター、主張的に鳴るタンバリン等々、楽器の音色が明るく爽快。サビ直前の「とぅ たいっ! たいっ! たいっ!」がキャッチーで、サビの「JOYとJOYとJOYとPOPなベイベー」もリズミカルで非常に覚えやすい。従来のいきものがかりと良い意味で大きくかけ離れた、喜び・楽しみに満ち溢れた史上最高のアッパーチューンである。尚、シングル表題曲の中で最も短い楽曲である。

 個人的には、前述の音色やフレーズの他、曲中で登場する半濁音フレーズ(「ぱぴぷぺぽバブぅ~」「ぴぷぺぽ ぱぴぷぺ」)が好きである。尚、作詞・作曲を務めた水野は、2016年の自著『いきものがたり』にて、「制作当時、いきものがかりのイメージをぐらりと揺らすような楽曲が書きたかった」と述懐。「歌に思いを込めるのは、作り手ではなく聴き手だ」という考えから、歌詞に意味を求めるのではなく、歌詞の「音」としての面白さに焦点を当てたと述べた。また、同時期に似たようなテイストの楽曲「ぱぱぱ~や」を制作した。


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