SAKURA(いきものがかり)- Utapedia

SAKURA

SAKURA」は、2006年3月15日に発売された、いきものがかりの1stシングルである。


目次

  1. 概説
  2. 楽曲一覧
  3. 外部サイト

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概説

2003年にインディーズデビューした、いきものがかりのメジャーデビュー作品である。

本作発売に合わせ、地元の神奈川県厚木市や海老名市の特定のCDショップでは、販促用スタンプや特製会員証が購入特典として配布された。

オリコンチャートで31週チャートするロングセラー作品で、チャートイン数は18thシングル「ありがとう」と15thシングル「YELL/じょいふる」に次ぐ。


楽曲一覧

  1. SAKURA[05:51]

作詞・作曲:水野良樹/編曲:島田昌典

 NTT・日本マクドナルドCMソング。日本人にとって最もポップで古典的なトピックである"桜"をテーマにした楽曲で、過去の思い出を受け止めつつ、未来へと強く動き出そうとする一つの群像劇を、感情的なメロディーラインに乗せて鮮やかに描いている。サウンドプロデュース及び編曲は、aikoやアンダーグラフ等を手掛ける音楽プロデューサー・島田昌典で、壮大な弦編曲と立体的なサウンドアプローチにより、世界観を更にドラマティックなものとして完成させている。ヴォーカル吉岡の温かく切ない歌声により、情緒的かつ力強く表現された、デビュー曲にして最高の名曲である。

 尚、この曲では、春を「桜の花が咲く出会い・門出の季節」ではなく、「桜の花が舞い降りて落ちる別離・卒業の季節」と捉えて描いている。春の王道である「桜」を扱いつつ、出逢いの喜びではなく別れの寂しさを描く変化球要素は、個人的に他との上手い差別化だと思った。また、弦一徹ストリングス演奏の弦の音色は、桜がひらひら舞い降りて落ちる軌道のように聴こえた。個人的には、島田氏が演奏するラスサビ前のピアノグリッサンドが好きである。

 この曲はデモ制作の段階で、アレンジや歌詞の試行錯誤で難航を極めており、「一度全部フラットにして、好きなように曲を作ろう」と原点回帰を意識した中で完成された。題名「SAKURA」は、既に同名の楽曲が多数出ていたため周囲は反対したが、「邦楽が大好きで、邦楽に育てられたと認める自分達が、その最もスタンダードなトピックの"桜"に真正面から向かわないのはかっこ悪い」「このサビでは"SAKURA"以外の題名をつけられない」となり、最終的に「SAKURA」の題名でリリースされた。また、歌詞は楽曲以上に難航し、水野と当時のディレクターとのやり取りは数十回に及んだ。没歌詞は細かい修正を含めて30以上あり、最終的に大阪のアメリカ村の喫茶店で決定稿が完成した(水野のブログ より/歌詞完成の時、吉岡と山下は水野を喫茶店に残してたこ焼きを食べていた)。

 ちなみに、歌詞には、「大橋(相模川に架かる相模大橋)」や「小田急線(海老名駅と厚木駅を通る小田原小田急線)」といった、いきものがかりの地元に関する単語が登場する。そのため、1stベストアルバム発売日の2010年11月3日から、この曲が小田急小田原線海老名駅の接近メロディーに使用された。また、1stアルバム「桜咲く街物語」には、ボーナストラックとしてこの曲のアコースティック・ヴァージョンが収録された。


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  1. ホットミルク[04:57]

作詞:山下穂尊水野良樹/作曲:山下穂尊/編曲:亀田誠治

 ライブで演奏されることが多い定番カップリング曲。東京事変のベーシストである音楽プロデューサー・亀田誠治が編曲を務めた。作詞・作曲の山下のハーモニカをはじめ、各楽器の楽しそうな音色が折り重なった楽曲で、意味も無く迫る不確かなものや人の言う理想、憂鬱な世界や辛辣な未来をホットミルクで飲み干してしまおうと歌っている。各人が紡ぐ陽気な音が心をほっとしてくれる、ホットミルクのように温かい楽曲である。尚、山下と共同で作詞を手掛けた水野は、ホットミルクが苦手だとTwitter にて語っている。


  1. 卒業写真[04:01]

作詞・作曲:荒井由実/編曲:江口亮

 荒井由実(現・松任谷由実)が作詞・作曲を務めた楽曲のカヴァー(ハイ・ファイ・セットのデビューシングルとして提供された楽曲で、荒井由実3rdアルバム「COBALT HOUR」にもセルフカヴァーが収録されている)。原曲の編曲が服部克久(ハイ・ファイ・セット)と松任谷正隆(荒井由実)であるのに対し、この曲では江口亮が編曲を務めた。ハーモニカの物悲しい音色から始まるアコースティックサウンドで、「あなた」に声を掛けられなかった「私」の切なさが一層際立つアレンジとなっている。尚、この曲は、2009年発売のコンピレーションアルバム「Shout at YUMING ROCKS」にも収録された。


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