L&(King & Prince)- Utapedia

L&

L&」は、2020年9月2日に発売された、King & Princeの2ndアルバムである。


目次

  1. 概説
  2. 楽曲一覧
  3. 参考資料
  4. 外部サイト

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概説

前作「King & Prince」から約1年2か月ぶりに発売された。

既発曲は、4thシングル・5thシングルである。

題名の読みは「ランド」で、「King & Princeのいる場所・みんなで楽しめる場所」を意味する。新型コロナウイルス禍での発売もあり、陰鬱な世の中に明るい希望を灯す、普遍的でありながらも今の時代だからこそより心に響くアルバムとなっている。

当時、パニック障害の治療で活動休止中だった岩橋玄樹は、歌唱・制作に不参加となっている。

初回限定盤・通常盤の2形態で発売された。

各メンバーのプロデュース楽曲が5曲収録されている。

通常盤には、ボーナストラック「Bounce」が収録されている。

個人的に、弦編曲や管編曲といったAdditional Arrangeが多い印象を受けた。

ミュージシャンクレジットでは、Jazzin'parkの久保田真悟(Singo Kubota)が「Shingo Kubota」と表記されている。

収録曲「Key of Heart」「&LOVE」「ナミウテココロ」「Focus」「Amazing Romance」「君がいる世界」「Bounce」は、1stベストアルバム「Mr.5」にも収録された(詳細は当該ページを参照して下さい)。


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楽曲一覧

※ 解説はオフィシャル・ライナーノーツ を基に作成

  1. Key of Heart[04:31]

作詞:川口進佐原康太・MKSS/作曲:川口進・佐原康太/編曲:佐原康太・川口進・兼松衆

 永瀬廉主演映画「弱虫ペダル」主題歌。題名の直訳は「心の鍵」で、「夢や希望へと繋がる扉の鍵は、あなたの心の中にある」といったメッセージが込められている。ホーンやストリングス等で豪華に彩られた演奏や、裏ノリの軽快なリズムによって支えられた、心が弾むようなサウンドが特徴的で、暗い気分も吹き飛ばす爽快な力が感じられる。本作が、「今を生きる人々に寄り添う作品」であると感じさせる、聴き手を明るく勇気づける応援歌である。個人的には、サビ直前のキーボードグリッサンドが好きである。


  1. &LOVE[03:24]

作詞:坂室賢一/作曲:坂室賢一・Louise Frick Sveen/編曲:吉岡たく/管編曲:村田陽一

 本作のリード楽曲。読み方は「アンドラブ」で、前曲「Key of Heart」の勢いを引き継ぎつつ、新しい一面を見せる楽曲である。作詞・共作曲はデビュー前から楽曲を提供する坂室賢一、編曲は嵐等のジャニーズ楽曲を手掛ける吉岡たくで、管編曲は多数のJ-POPアレンジを務めた村田陽一が担当した。間奏では、複雑に絡み合うブラスセクションとドラムプレイ、ハンドクラップが展開され、ビッグバンドの様相を呈し始める。その後は、現代的なエレクトロサウンドをバックにメンバーが歌い始めており、生音・電子音・歌声の華麗な連携が曲の幸福感を増幅させている。短い中に多数の技巧を盛り込んだ、楽しさ満載の楽曲となっている。

 個人的には、曲全体で軽快に鳴るドラムサウンドが好きである。尚、間奏のハンドクラップは、新型コロナウイルス感染症対策の外出自粛中に親子で一緒に覚える楽しい時間が生まれるように、敢えて覚えづらいパターンとなっている(Twitter より)。


  1. Break Away[03:55]

作詞:miwaflower/作曲:脇阪真由・Jonas Mengler・Ellie Wyatt/編曲:Jonas Mengler・Ellie Wyatt・川端正美/管編曲:鈴木歌穂

  • Keyboards & Programming:Jonas Mengler・川端正美
  • E.Guitar:川端正美
  • Trumpet:辻本憲一
  • Trombone:藤原功次郎・高瀬新太郎
  • Baritone Saxophone:佐藤敬一朗
  • Chorus:草川瞬

 前曲「&LOVE」の余韻に浸るうちに始まる楽曲。裏打ちのリズムがジャジーな雰囲気を漂わせており、「Key of Heart」「&LOVE」から続くトリロジーの完結編を思わせる。エレキギターは、編曲の一端を担った川端正美が演奏しており、サビで登場する激しいサウンドは力強くエネルギッシュな印象を受ける。次曲「Mazy Night」の橋渡しという重要な役目を担っており、ジャニーズ流のポップネスを維持しつつ、後の「飛躍」へと流れるようにバトンを渡す楽曲である。


  1. Mazy Night[04:37]

作詞:RUCCA/作曲:Tyler Shamy・Tido・KAY/編曲:KAY・Tido・ha-j

 2020年6月10日に発売された5thシングル。平野紫耀中島健人(Sexy Zone)W主演ドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」W主題歌(片方はSexy Zoneの「RUN」)。それまでのKing & Princeからの大きなイメージチェンジを図った楽曲。スタジアム級の会場を揺らすような迫力あるダイナミックサウンドや、何かを模索するような低めの歌声、英語を多用したリズミカルな歌詞等、楽曲の細部に大胆な変化が見られる。未来へと模索しながら奮闘する様子が感じられる、激しさが凝縮された楽曲である。


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  1. ナミウテココロ[03:34]

作詞:atagi (Awesome City Club)/作曲:atagi (Awesome City Club)・久保田真悟 (Jazzin'park)/編曲:久保田真悟 (Jazzin'park)

 前曲「Mazy Night」の熱をクールダウンさせるような楽曲。先鋭的なセンスの持ち主である、Awesome City Clubのatagi(安宅広志)が作詞・共作曲を担当した。泡のような柔らかい音色やゆったりしたリズムには、夜の街並みを眺めているような落ち着いたムードがあり、一回り成長したKing & Princeの姿が窺える。また、夢へと向かう途中にも、ふとした瞬間に感傷的になる主人公像が、ステージに立ち続けるKing & Princeが歌うことによりリアリティーを増していくように感じる。未来に対する一抹の不安と孤独を抱えながら生きる人々へ贈る、極上のシティポップである。個人的には、1番Aメロや後奏で鳴る泡のような効果音と、共作曲・編曲の久保田真悟演奏のエレキギター、山本連演奏のベースサウンドが好きである。


  1. 泡の影[04:27]

作詞:松原さらり/作曲・編曲:南田健吾

 過ぎる時間への切なさを歌った壮大なバラード。関ジャニ∞の「オモイダマ」でお馴染みの、松原さらり南田健吾のonetrapコンビが制作した。流麗な門脇大輔クォーター演奏の弦、一音ずつ確かめるようにじっくりと演奏されたバンドサウンド、季節感のある繊細な歌詞、流れるような美しい旋律、メンバーの力強い歌唱と、曲を構成する全ての要素が綺麗に噛み合っている。グループの成長と同時に大切なものを手放す、ある種の「痛み」を感じられる楽曲である。個人的には、Aメロがレミオロメンの「粉雪」に、Bメロがいきものがかりの「SNOW AGAIN」に似ていると感じた。


  1. ORESEN[04:06]

作詞:MiNE/作曲:トミタカズキ/編曲:Atsushi Shimada

 岸優太プロデュース楽曲。V6の3rdシングル「TAKE ME HIGHER」を思わせる、90年代ユーロビート風のアゲアゲチューンとなっている。「ぴえん」「エモい」「バズる」等の若者言葉や「(T^T)」「(≧▽≦)」といった顔文字を盛り込んでおり、ハイスピード&テンションMAXなサウンドが癖になる。またサビには、「経験値 上げながら 戦場へ 駆けてく」と、自身の現状を表すギミックも仕込まれている。戦隊ヒーローを彷彿とさせる突き抜けた楽曲である。尚、題名の「ORESEN」は、最後の台詞「俺達は戦士だ」の略である。また、曲中の賑やかなコーラスは、作詞のMiNEが務めた。


  1. 生活(仮)[03:28]

作詞:Yurin (サイダーガール)・海人/作曲:Yurin (サイダーガール)/編曲:江口亮

 髙橋海人プロデュース楽曲。サイダーガールのYurinが共作詞・作曲しており、髙橋も海人名義で作詞に参加。編曲は、Yurinが師匠と称える江口亮が務めた。「仕事で疲れても、家に帰れば君が待っている」といった "身近な幸せ" の大切さを歌った楽曲で、人肌の魅力の他、優しい歌い方や男勝り過ぎない特有の声質から、親しみやすさも同時に伝わってくる。歌い手としての魅力が存分に発揮された、日常感溢れる明るい一曲である。尚、題名は髙橋が命名した(YurinのTwitter より)。


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  1. Laugh &...[04:27]

作詞:草川瞬神宮寺勇太/作曲:草川瞬・GRP・神宮寺勇太/編曲:GRP

 神宮寺勇太プロデュース楽曲。自身も作詞・作曲で制作に参加した。広大な景色を想起させる幻想的なサウンドで、「世界中の誰より ただ隣の君へと 笑顔届け」と、聴き手に寄り添うメッセージが込められている。「泡の影」では成長に伴って痛みや切なさを感じる切なさを歌ったが、この曲では、「それでもいつまでも君のために笑顔を届けるよ」と歌いかけているように感じる。聴き手の傍に歩み寄る、King & Princeのファン想いな姿勢が感じ取れる楽曲である。


  1. No Limit Tonight[03:49]

作詞:Komei Kobayashi/作曲:Tommy Clint坂室賢一/編曲:坂室賢一

 永瀬廉プロデュース楽曲。「今夜は限界を超えて」と意訳される楽曲で、「チクタク」と緊迫感ある秒針の音、前のめりな四つ打ちへ変化する前奏、パワフルなエレクトロニックサウンドへ発展する本編、入れ替わり立ち替わりの激しい歌声と、聴き手を誘惑しリードする仕掛けが多数施されている。「Mazy Night」同様、スタジアム規模の観客の心を揺らすポテンシャルを持った楽曲である。個人的には、サビで流れる黒田晃年のエレキギターが好きである。


  1. Focus[04:52]

作詞:前迫潤哉/作曲:前迫潤哉・Dr. Lilcom/編曲:Dr. Lilcom/弦編曲:門脇大輔/管編曲:中野勇介

 平野紫耀プロデュース楽曲。ネガティブに陥りがちな日常のあれこれをポジティブに捉え直し、「今できることに Focus」しようという、これからの生き方について提案する楽曲となっている。祝祭的な前奏の大歓声や、輝くようなピアノ、聴き手の背中を押す力強い手拍子と、全ての音が "平凡な日常" や "ありのまま" を肯定するように鳴り響いている。「Key of Heart」にも通じるテーマであり、本作に通底するメッセージが込められた優しい楽曲である。尚、編曲・バックトラック制作を務めたDr. Lilcomは、ピアノを頑張ったとTwitterで自画自賛した(Twitter より)。また、この楽曲は、1stベストアルバム発売に先駆けた楽曲投票企画で2位を獲得。1stベストアルバム「Mr.5」Dear Tiara盤Disc2に収録された。


  1. Amazing Romance[04:23]

作詞:藤原優樹・中村瑛彦/作曲・編曲:中村瑛彦/管編曲:兼松衆

 ジャニーズの本流とも言える、豪華なビッグバンド調による "ファンタジー感" 溢れる楽曲。主人公の想いが強すぎるあまり、サビで唐突に「キスしない?」と言ってしまうが、それすらも許せるチャーミングさを感じることが出来る。ミュージックのような構成の中で、「愛してる」を10回、「おかえり」を5回囁いており、聴く人を夢見心地にさせてくれる。「NaNaNaNa~♪」「(Hey!)」「(ねえ!)」といった可愛さ要素が豊富な、賑やかで心躍るアメイジングラブソングである。


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  1. koi-wazurai[04:40]

作詞・作曲:栗原暁 (Jazzin'park)・前田佑/編曲:ha-j・前田佑・栗原暁 (Jazzin'park)

 2019年8月28日に発売された4thシングル。平野紫耀主演映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」主題歌。映画のストーリーと同じ難攻不落の恋愛模様を描いた、「シンデレラガール」から一貫したストレートラブソングである。「特別でいたいくせに 普通じゃないと不安で」や「キミと何万回ロマンティック」といった、余裕さや気持ちよさを感じさせるフレーズがインパクトを与えている。ポップスとしてのキャッチーさも兼ね揃えた、King & Princeの楽曲の高品質を再確認できる楽曲である。個人的には、サビの「キミと何万回もLove勝負(ゲーム)」が、映画と絡めた上手いフレーズだと思った。


  1. Freak out[03:52]

作詞:Komei Kobayashi/作曲:8on・Kyler Niko/編曲:8on

  • Programming:8on
  • Chorus:Daisuke

 イギリスを拠点にK-POP・J-POP作品を手掛けるソングライター・Kyler Nikoの作曲作品。力強いビートが特徴的で、近年の海外のダンスミュージックと遜色ないハイクオリティーに仕上がっている。血湧き肉躍るようなトライバルなリズムや、最後の不敵な笑い声等、細部に野性的なセンスが宿っている。King & Princeの楽曲の守備範囲を広げた革新的な一曲と言える。


  1. Heart & Beat[03:58]

作詞・作曲:坂室賢一・大知正紘/編曲:坂室賢一/弦編曲:田渕夏海

 前曲「Freak out」との差が激しい、ポップで明るいパーティーロックチューン。「感じるままに」「目と目合えばぶつかっちゃいそう」「弾けるリズムに合わせて騒げ!」と、開放的な歌詞が特徴的で、合いの手を入れやすい作りから、ライブで盛り上がること必至である。バッキングに徹していた黒田晃年演奏のエレキギターが、間奏のソロパートでは高らかに演奏しており、急上昇するハートビートを表しているように感じる。アルバムの終盤を楽しくさせてくれる、痛快なド級のファンファーレである。個人的には、前奏やBメロで力強く鳴る、今井義頼演奏のドラムサウンドが好きである。


  1. 君がいる世界[05:25]

作詞:栗原暁(Jazzin'park)/作曲・編曲:久保田真悟(Jazzin'park)/弦・管編曲:今野均

 初回限定盤のラストソング。優しく語りかけるような美しいメロディーや、今野均による弦・管編曲に、普遍的なポップスの魅力が詰まっている。だが、最初の「画面の中の現実(リアル) ひとり取り残されて」が強いリアルタイム性を帯びており、混沌とした現代を生きる人々の心に染み渡る。先の見えない "いま" に向けられるKing & Princeの祈りが、世界全体まで広がったように感じさせてくれる、優しい音色と言葉で作られた楽曲である。個人的には、作曲・編曲の久保田真悟の声掛けにより参加した(Twitter より)、宗本康兵のピアノとオルガンが好きである。尚、この楽曲は、1stベストアルバム発売に先駆けた楽曲投票企画で12位を獲得。1stベストアルバム「Mr.5」Dear Tiara盤Disc2に収録された。


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  1. Bounce[03:01]

作詞・作曲:Prince Charlez・Jason Yik Nam Wu・平義隆・持田裕輔/編曲:Rabitt

  • E.Bass:持田裕輔
  • Other Instruments:Rabitt
  • Chorus:Daisuke

 通常盤収録楽曲。全編英詞の楽曲で、前作収録の「Can't Stop Now」同様、ビヨンセやリアーナに楽曲提供する若手ソングライター・Prince Charlezが作詞・作曲に参加した。無駄な音を削いで完成したグルーヴ感が特徴的で、昨今の世界の音楽トレンドともリンクする。レコーディングやヴォーカルレッスンをアメリカで行っており、海外活動本格化の第一歩と言える楽曲である。尚、編曲のRabittは、作詞・作曲を務めたJason Yik Nam Wuのことである。


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