概説
デビュー3周年を目前に控えた乃木坂46の初アルバムである。
1stシングル「ぐるぐるカーテン」から10thシングル「何度目の青空か?」までの表題曲、ファンが選ぶカップリングリスエストTOP10、新曲8曲、ライブ前奏曲「OVERTURE」の全29曲が収録されている。
Disc1には、前奏曲「OVERTURE」とシングル表題曲10曲、新曲4曲の15曲が収録されている。また、Disc2には、全カップリング曲から人気投票で選ばれた上位10曲と、新曲4曲の14曲が収録されている。
Type-A・B・Cの3形態で発売された。
Type-Aには、Disc1・2のCD2枚の他、2013年10月6日開催の「真夏の全国ツアー2013 FINAL」のノーカット映像収録のDVDが付属されている。また、Type-Bには、Disc1・2のCD2枚が、Type-CにはDisc1のCD1枚が収録されている。
ジャケット撮影は乃木坂駅構内で行われた。また、本作のジャケットの構図は、1stベストアルバム「Time flies」の元となった。 2014年12月6日にジャケット写真が公開されたが、題名「透明な色」のアルファベット表記が「Toumeinoiro」になっていた(乃木坂46公式サイト より/ファンの指摘により判明し謝罪。誤植訂正の正規ジャケット写真と差し替えたため、発売への影響はなかった)。 ブックレットにおける既発曲の題字背景の色は、各シングルのトレードカラーになっている。
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楽曲一覧
※ 公式サイト記載の先行解説 を基に作成
Disc1
- OVERTURE[01:16]
作曲・編曲:京田誠一
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ライブ前奏曲。真夏の全国ツアー2014ver.ではない通常版で、自身の冠番組「乃木坂工事中」のOPで使用されている。曲の進行と共に高くなるキーボードサウンドが特徴。どんなライブやパフォーマンスが始まるのかが楽しみになってくるインストゥルメンタルである。
- ぐるぐるカーテン[04:05]
作詞:秋元康/作曲:黒須克彦/編曲:湯浅篤
2012年2月22日に発売された1stシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- おいでシャンプー[04:10]
作詞:秋元康/作曲:小田切大/編曲:TATOO
2012年5月2日に発売された2ndシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 走れ!Bicycle[03:42]
作詞:秋元康/作曲:Shusui・伊藤涼・木村篤史・ヒロイズム/編曲:湯浅篤
2012年8月22日に発売された3rdシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 制服のマネキン[04:23]
2012年12月19日に発売された4thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 君の名は希望[05:25]
2013年3月13日に発売された5thシングル(詳細は当該ページをご覧下さい)。
- ガールズルール[04:49]
作詞:秋元康/作曲・編曲:後藤康二(ck510)
2013年7月3日に発売された6thシングル(詳細は当該ページをご覧下さい)。
- バレッタ[04:19]
2013年11月27日に発売された7thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 気づいたら片想い[04:14]
作詞:秋元康/作曲:Akira Sunset/編曲:湯浅篤
2014年4月2日に発売された8thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 夏のFree&Easy[05:02]
2014年7月9日に発売された9thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 何度目の青空か?[04:49]
2014年10月8日に発売された10thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
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- 誰かは味方[05:00]
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新曲。2014年に舞台で活躍したメンバー3名が歌唱する。気品漂うピアノとストリングス、優雅さ溢れる曲調のミディアムスローナンバーで、舞台経験を経て表現力が増した3人の温かみある歌声が聴く人の心を癒してくれる。「大地」「緑の木々」「宇宙」「夕陽」といった自然由来の言葉もあり、聴けば心の毒素が消えるデトックス効果も期待できる。「この広い世界の中、誰かは君の味方なんだよ」と励ましてくれる、母親のような温もりのある楽曲である。個人的には、前述の音色の他、曲中で度々聴こえる笛の音色が好きである。
- 革命の馬[04:14]
作詞:秋元康/作曲・編曲:伊勢佳史
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新曲。年長メンバー6名が歌唱する。アコースティックギターのカッティングとアコーディオンの音色が特徴。感情が荒廃した都会を馬に乗って疾駆する姿が想像できる。住む場所を逃げ出した制服の少女達を主人公にしており、「スマホ難民」「情報難民」「放任主義」「ことなかれ主義」といった現代の"闇"が歌詞から見え隠れしている。若者の"心の闇"を切り拓こうとする力強い歌詞が印象的なエキゾチック・ソングである。
- 僕がいる場所[05:04]
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新曲。本作のリード楽曲で、10thシングル選抜メンバーが歌唱する。5thシングル「君の名は希望」を手掛けた杉山勝彦が作曲・編曲を担当(編曲は有木竜郎と共作)。「君のことを考えた 僕が死んだ日のことを…」という衝撃のフレーズから始まる、「永遠の別れ」をテーマにした楽曲となっている。曲自体はメジャーコードで進行するアップチューンだが、「泣いても涙が止まらないなら、僕がいる場所に来て背中をつけて…」という内容と相俟って、どこか物悲しさを感じさせる。躍動的なギター・ピアノ・ストリングスが特徴的、かつ、愛する人との死別を切なく哀しく描き上げた、乃木坂46の新たな魅力が詰まったアップテンポ・バラードである。個人的には、胸を締め付けられずにはいられない歌詞全編が好きである。
- あなたのために弾きたい[03:45]
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新曲。生田絵梨花のソロ楽曲。ピアノとストリングスのみのシンプルな構成の楽曲で、自身の半生を綴ったような歌詞をワルツのリズムに乗せて歌唱している。力強くも透明感のある歌声からは、"アーティスト・生田絵梨花"の可能性を存分に堪能することができる。「華やかなステージで大勢の観客に称賛されるよりも、目の前の大切なあなたのためだけにピアノを弾きたい」という、ピアニストの秘めたる想いを歌った、優しいピアノラブソングである。個人的には、曲全編で流れる生田の美声が好きである(特に、サビの「あなたに」「華やかな」「何千の」のビブラートが好きである)。
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Disc2
※ Type-A・Bのみ- 他の星から[04:09]
作詞:秋元康/作曲:Sugaya Bros.・松村PONY/編曲:Sugaya Bros.
6thシングルType-C収録楽曲(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 私のために 誰かのために[05:15]
7thシングルType-A収録楽曲(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- せっかちなかたつむり[05:07]
3rdシングル共通カップリング曲(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 涙がまだ悲しみだった頃[04:20]
作詞:秋元康/作曲:内田智之/編曲:TATOO
3rdシングルType-A収録楽曲(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 無口なライオン[04:24]
9thシングルType-B収録楽曲(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 世界で一番 孤独なLover[03:44]
作詞:秋元康/作曲:河原嶺旭/編曲:百石元
6thシングル共通カップリング曲(詳細は当該ページを参照して下さい)。尚、本作のDisc1には「制服のマネキン」「何度目の青空か?」も収録されているため、Type-A・Bを聴けば百石元の乃木坂46編曲作品を全て堪能することができる。
- あの日 僕は咄嗟に嘘をついた[04:13]
作詞:秋元康/作曲:三輪智也/編曲:京田誠一
10thシングルType-C収録楽曲(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 13日の金曜日[03:42]
作詞:秋元康/作曲:網本ナオノブ/編曲:湯浅篤
5thシングルType-B収録楽曲(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 失いたくないから[04:17]
作詞:秋元康/作曲:蛯原ランス/編曲:塩川満己
1stシングルType-C収録楽曲(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- ダンケシェーン[03:42]
作詞:秋元康/作曲・編曲:Akira Sunset・C#
8thシングル通常盤収録楽曲(詳細は当該ページを参照して下さい)。
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- 傾斜する[04:37]
小嶋陽菜 from AKB48by the courtesy of You, Be Cool!/KING RECORD Co.,Ltd.
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新曲。AKB48の小嶋陽菜とのコラボユニット「こじ坂46」が歌唱する(AKB48の38thシングル収録曲「風の螺旋」に続く2曲目である)。オートチューン(米アンタレス社開発の音声補正用ソフトウェア)でエフェクトを掛けたヴォーカルを前面に打ち出したエレクトロナンバーとなっている。曲中で無機質に鳴るアコースティックギターとEDMサウンドが、均衡だった「僕」と「君」の関係の崩壊を表しているように聴こえる。意中の女性に恋人がいたことに動揺する主人公の、傾斜し崩壊する恋心を描いた楽曲である。個人的には、題名「傾斜する」が、直角三角形をトレードマークとする乃木坂46らしさが出ていて好きである。
- なぞの落書き[04:31]
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新曲。現役高校生3名が歌唱する。卒業式の後の教室で、自分の名前が書かれたなぞの落書きを見つけて戸惑う主人公を描いている。キラキラしたサウンドが魅力のミディアムポップチューンで、爽やかで牧歌的な雰囲気のバックトラックにあどけなさが残る歌声が乗ることで、"これぞアイドル"な世界観を築き上げている。たどたどしい歌声さえも愛しく感じてくる、青春時代の恋を描いた楽曲である。
個人的には、朗らかな雰囲気を醸し出している、間奏のアコースティックギターソロが好きである。また、自他共に認める乃木坂46ヲタクの久保史緒里は、1番サビの齋藤飛鳥の「なぞの落書き」を、「山のように弧を描く「の→ら」の歌い方がいい」と絶賛した。
- 自由の彼方[05:02]
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新曲。10thシングルアンダーメンバーと研究生が歌唱する。ギターのメインフレーズから始まる前奏、哀愁溢れるAメロ、強い存在感を放つメロディーのサビと、説得力あるメンバーの歌声で構成されている。風が吹く曇天の空を飛ぶ鳥の姿が浮かぶ、ありふれた愛の大切さが分かる一曲である。個人的には、曲全体で唸るエレキギターと、切なさを演出するピアノが好きである。
- ひとりよがり[05:19]
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新曲。西野七瀬のソロ楽曲。リード楽曲「僕がいる場所」と同じく、杉山勝彦が作曲・編曲を務めた(編曲は有木竜郎と共作)。別れを機に前へと歩き出す女心を綴ったバラードで、曲の世界観を優しく包み込むような西野の歌声が魅力的である。杉山氏・有木氏の特徴と言えるピアノやストリングスも、西野の細い歌声同様、優しく切ない世界観の構築という重要な役割を果たしている。夢をひとつ叶えるために大事な人と別れた主人公の、強がるひとりよがりの感情を描いた、本作収録楽曲の中で最も繊細な楽曲である。個人的には、2番Aメロのコーラスと、盛大なストリングスの後に切ないピアノが鳴る後奏が好きである。
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歌唱メンバー
※ センターポジションは赤で表示/既発曲は割愛僕がいる場所 |
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秋元真夏・生田絵梨花・生駒里奈・衛藤美彩・斎藤ちはる・桜井玲香・白石麻衣・高山一実・西野七瀬・橋本奈々未・深川麻衣・星野みなみ・堀未央奈・松井玲奈・松村沙友理・若月佑美 |
誰かは味方 |
衛藤美彩・桜井玲香・若月佑美 |
革命の馬 |
秋元真夏・白石麻衣・高山一実・橋本奈々未・深川麻衣・松村沙友理 |
傾斜する |
生駒里奈・伊藤純奈・川後陽菜・川村真洋・小嶋陽菜・斉藤優里・相楽伊織・佐々木琴子・鈴木絢音・寺田蘭世・中田花奈・永島聖羅・山﨑怜奈・渡辺みり愛・和田まあや |
なぞの落書き |
齋藤飛鳥・星野みなみ・堀未央奈 |
自由の彼方 |
伊藤かりん・伊藤純奈・伊藤万理華・井上小百合・川後陽菜・川村真洋・北野日奈子・齋藤飛鳥・斉藤優里・相楽伊織・佐々木琴子・新内眞衣・鈴木絢音・寺田蘭世・中田花奈・中元日芽香・永島聖羅・能條愛未・畠中清羅・樋口日奈・山﨑怜奈・大和里菜・渡辺みり愛・和田まあや |
演奏者
なぞの落書き
自由の彼方