ザ・ハイライト(Sexy Zone)- Utapedia

ザ・ハイライト

ザ・ハイライト」は、2022年6月1日に発売された、Sexy Zoneの8thアルバムである。


目次

  1. 概説
  2. 特徴
  3. 楽曲一覧
  4. 外部サイト

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概説

2ndベストアルバム「SZ10TH」以来、約1年3か月ぶりのアルバムである。

7thアルバム「POP × STEP!?」以来、約2年4か月ぶりのオリジナルアルバムである。

既発曲は、20thシングル・21stシングルである。

秦基博・Nulbarich・岡崎体育・STUTS・butaji・iriから楽曲提供を受けている。

題名「ザ・ハイライト」は、メンバー全員で考案。「このアルバムのどの部分(楽曲)を切り取っても全てに光が射し輝く"ハイライト"である」という想いを込めて、多数の候補から決定した。

1980~90年代の音楽やファッションの新解釈による再ブームを意識してか、1980~90年代サウンドの楽曲を多数収録している。また、随所にメンバーが以前から挑戦してみたかったレトロ演出を施したことから、1980~90年代に多くの名称に付けられた「ザ」が題名に付けられている(題字のフォントは、1980年代放送の音楽番組「ザ・ベストテン」を彷彿とさせる)。

80's洋楽風ダンスナンバーやシティポップ、夏にぴったりの爽やか倶楽部サウンド、切ないバラードラブソング等、ジャンルの枠を超えた多様な楽曲が収録されている。

体調不良で活動休止のマリウス葉は不参加である。

初回限定盤A・B・通常盤の3形態で発売された。


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特徴

題名がアルファベット表記でない(アルバム作品では初である)。

ミュージシャンクレジットが表記されていない(オリジナルアルバムでは、3rdアルバム「Sexy Power3」以来5作ぶりである)。

メンバーのソロ楽曲・制作楽曲が収録されていない(2ndアルバム「Sexy Second」以来6作ぶりである)。

作曲家・川口進の制作楽曲が収録されていない(アルバム作品では初である)。

楽曲が全形態で共通しており、DVDが通常盤にも付属されている(CD作品では初である)。

従来の作品と比べて音量が抑えめである(1980~90年代の音量の再現と思われる)。


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楽曲一覧

※ 解説はオフィシャル・ライナーノーツ を基に作成

  1. Forever Gold[03:55]

作詞:JUN/作曲:Ricardo Burgrust・Christofer Erixon/編曲:Ricardo Burgrust

 本作のリード楽曲。青春時代を郷愁的に振り返りつつも、いくつになっても変わらない情熱の輝きを歌った楽曲である。アナログシンセサイザーやドラムマシンが際立ったシンセポップサウンドが特徴。80年代要素満載の音色からは、青春時代の懐かしさやその日々には戻れない切なさが感じ取れる。最低でも最高だった蒼き日々を想起させる、淡くも美しいダンサブルソングである。

 個人的には、中島健人の英語フレーズと、トークボックス(トーキング・モジュレーター/チューブを通して演奏者の口腔内に、エレキギターやシンセサイザーの楽器音を共鳴させるエフェクター)を用いたAメロが好きである。また、輝いていた青春時代を詳述したAメロの歌詞も好きである。


  1. Desideria[04:22]

作詞:栗原暁 (Jazzin'park)/作曲:久保田真悟 (Jazzin'park)・栗原暁 (Jazzin'park)/編曲:久保田真悟 (Jazzin'park)

 ジャニーズ楽曲を多数手掛けるJazzin'park久保田真悟栗原暁)制作楽曲。月夜の行為を扇情的に歌った楽曲で、ディープハウス(125前後のBPMに、陶酔感を誘うメロディーと派手過ぎない音色を乗せた、ハウスミュージックのサブジャンル)を現代的なポップミュージックに昇華している。クールな英語と艶やかな裏声が蠱惑的な、Sexyを再度追求したロマンティック・ダンスナンバーである。尚、題名の「Desideria」は、ラテン語で「欲望・熱望・切望」を表す「Desiderium」の複数形である。


  1. THE FINEST[04:11]

作詞:Jeremy Quartus・Ryan Octaviano/作曲:Jeremy Quartus/編曲:Jeremy Quartus・Ethan Augustin

Nulbarich by the courtesy of Victor Entertainment

 バンド・Nulbarich提供楽曲。フロントマンを務めるシンガーソングライター・JQ(Jeremy Quartus)が作詞・作曲・編曲を務めた(作詞はRyan Octaviano、編曲はEthan Augustinと共作)。強力なグルーヴを奏でるベースとクラップから始まるビート、艶のあるヴォーカルと色彩豊かなコーラス、プリンスの系譜に連なるカッティングギターが特徴的である。まだ見たことのない世界を心行くまで堪能できる、甘い香り漂うファンクナンバーである。個人的には、間奏・後奏のベース & エレキギターが好きである。


  1. 夏のハイドレンジア[04:55]

作詞・作曲:秦基博/編曲:トオミヨウ

 2021年8月4日に発売された21stシングル。中島健人主演ドラマ「彼女はキレイだった」の主題歌として、シンガーソングライター・秦基博が書き下ろしたラブソングである。都会の雨中で凛と咲くハイドレンジア(紫陽花)のような "君" を見つめる "僕" の想いが、メランコリック(物思いに沈む様・憂鬱)なメロディーで綴られている。また、トオミヨウ編曲のストリングスが、情感をドラマチックに引き立てている。冷たい雨中で手を取り合う温度が伝わってくる、エモーショナルな歌声が魅力的な楽曲である(その他詳細は当該ページを参照して下さい)。


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  1. Iris[03:46]

作詞:RIKE・Funk Uchino/作曲:Erik Lidbom・RIKE・Funk Uchino/編曲:GRP

 アナログレコードに針を落としたような音から始まる楽曲。新婦と結婚式に臨む新郎の気持ちを描いた、幸せなヴァイブレーション溢れるラップナンバーである。"友達から" 始まった出逢いが、抑えられない愛に変わり、誓いのリングとブーケに繋がるまでの軌跡を、軽快かつ丁寧に綴っている。「いつまででもそばにいて」という純粋な愛情を歌った、希望溢れる恋のメッセージソングである。尚、題名「Iris(アヤメ)」の花言葉は、「希望」「信じる心」「恋のメッセージ」「吉報」「良き便り」「知恵」である。

 個人的には、あけすけな想いを綴った曲全体の歌詞と、サビの「世界中で一輪のFlower」「雨のち風のち晴れ」、サビの一部フレーズの上ハモ(「なかった」「だったんだ」「じゃなくて」「シェアして」)と、照れ笑い・咳払い・はにかみを含んだ「Yeah You are my love」が好きである。また、譜割りが若干詰め込み気味だと感じた。尚、ギター・ベース演奏は編曲・GRPが務めた(Twitter より)。


  1. SUMMER FEVER[04:14]

作詞:Kanata Okajima/作曲:Geek Boy Al Swettenham・Ronnie Icon/編曲:Geek Boy Al Swettenham

 高揚感あるEDMを基調に、トラップやフューチャーベースの要素をミックスした楽曲。夏の熱(SUMMER FEVER)に浮かされるようなトラックは、Sexy Zoneとファンが作る楽園の恍惚さを想像させる。「心も体も解放して溶け合おう」と歌う、ライブで盛り上がること必至の刺激的な一曲である。

 個人的には、1番Bメロの「爆音のRadio hits」の「ば」と、2番Aメロの「I'll make you complete, you come alive」の「complete, you」、ラスサビの菊池風磨の「Yeah this is SUMMER FEVER」が好きである。尚、楽曲の一部(1番Aメロ直後・サビ途中・Cメロ途中等)に、20thシングル収録曲「Body 2 Body」と似たサウンドが使用されている(編曲は共にGeek Boy Al Swettenhamである)。


  1. Story[05:22]

作詞:youth case/作曲:youth case・石塚知生/編曲:石塚知生

 ジャニーズラブソングを多数手掛けるyouth case制作楽曲(作詞・作曲を担当、作曲は編曲の石塚知生と共同で手掛けた)。静かな波音から始まる楽曲で、「ただただそばにいたい」という純粋な想いを歌っている。サウンドも、オルガンやストリングス、アコースティックギターにフィンガースナップ(指パッチン)と、真夏の星月夜のような煌めくものになっている。アルバム前半の集大成とハイライトを思わせる、真夏の夜のStoryを描いた愛の歌である。

 個人的には、曲中の優しい音色と好きと言う気持ちを綴った歌詞、メンバーの柔らかな歌声とサビで時折見られる押韻(「Story」「様に」「Melody」「ほどに」「Herione」「魔法に」)が好きである。尚、本作収録楽曲の中で最も長い楽曲である。


  1. Eliminator[03:13]

作詞:Atsushi Shimada草川瞬/作曲:P3AK・Andreas Ohrn/編曲:P3AK

 警告音が鳴り響く危険なトラップ・EDM。2020年に社会問題化した誹謗中傷に対するアンチテーゼ(ある理論・主張を否定するために提出される反対の理論・主張)を唱えている。「Enemy(敵)」「claim(クレーム)」「haters(憎む人達)」「psychopath(精神病質者)」「歪んだ価値観」「同調圧力」等々、物騒かつ不穏な言葉が多数登場。匿名で批判・攻撃する愚か者に対して、「あんま興味ねぇな 他人の世界」「あんま効いてねぇな 文字だけのDis」と挑発的に反駁している。痛みを厭わず挑み続けるmy styleを誓った、嘲笑う世界に一石を投じる一曲である。尚、題名の「Eliminator」は「排除する者」を意味する。


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  1. Freak your body[04:16]

作詞:Komei Kobayashi/作曲・編曲:Tommy Clint

 パーカッシブ(衝撃的)なシンセから始まるEDM。獣のような姿で衝動を求め合う男女を描いた楽曲である。サビの歌詞は「Hey, Don't Stop」「We makin' love」以外ほぼなく、作曲・編曲を務めたTommy Clintの特徴も一緒に楽しむことができる。真夏の昂る行為の様子を生々しく歌い上げた、トランス状態に浸れるトランスミュージック(ハウスから派生したEDMの一種)である。個人的には、Komei Kobayashiが手掛けた官能的な歌詞と、前述した特徴的なサビ、そのサビで聴こえる発情した「Hoo!」と、中島健人の「Do you wanna get down?」、最後の菊池風磨の「Hey」が好きである。


  1. 休みの日くらい休ませて[03:07]

作詞・作曲:岡崎体育/編曲:生田真心

岡崎体育 by the courtesy of Sony Music Labels Inc.

 シンガーソングライター・岡崎体育の提供楽曲。愉快なブラスセクションが響くロックンロールで、「休みの日くらい休ませて」と懇願する会社員の嘆きを歌っている。エレキギターやタンバリン、キーボードやマリンバ等々、多彩な音色が鳴り響いて非常にコミカル。メンバーの陽気な歌声も面白く、クールな楽曲が多い本作で一際異彩を放っている。勤勉・生真面目・ひたむきな姿勢の日本人全員に送る、本作で最も短いユニークポップソングである。個人的には、賑やかな音色と、合いの手豊富な1番Aメロ・Bメロが好きである。

 尚、岡崎は特設ページにて、「俺の作った曲めっちゃ浮いている」「高級ホテルのレストランにスウェットとサンダルで行っちゃったヤツみたいな浮き方をしている」と自虐しているが、個人的には本作のアーティスト提供楽曲で最も好きな楽曲である。また、編曲はSexy Zone最多編曲数を誇る生田真心が担当。Sexy ZoneのTop J Records移籍後初の編曲となった。


  1. LET'S MUSIC[03:43]

作詞:浦島健太・nozomi*・H.U.B./作曲:Andy Love・Joakim Persson・Johan Alkenas/編曲:Joakim Persson・Johan Alkenas/管編曲:CHOKKAKU

 2021年3月24日に発売された20thシングル。北山宏光(Kis-My-Ft2)と佐藤勝利W主演のシットコム(シチュエーションコメディ)「でっけぇ風呂場で待ってます」主題歌。10周年イヤーの幕開けとダンスパーティーの始まりを告げるファンクナンバー。歌詞では「音楽を通して繋がろう」と呼び掛け、歌とダンスを存分に楽しむ姿勢自体が最大のメッセージとなっている。華やかなホーンセクションとそれに重なる伸びやかなフェイク、抜けのいいファルセットが心地良い楽曲である(その他詳細は当該ページを参照して下さい)。


  1. Summer Ride[04:19]

作詞:butaji・STUTS/作曲:STUTS・butaji/編曲:STUTS

STUTS by the courtesy of SPACE SHOWER NETWORKS INC.

 トラックメイカー・音楽プロデューサーのSTUTS提供楽曲(作詞・作曲・編曲を担当、作詞・作曲はシンガーソングライターのbutajiと共同で務めた)。夏のドライブにぴったりのAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)~シティポップ(1970年代後半~1980年に日本で制作された、洋楽志向の都会的な音楽ジャンル)発の爽やかな楽曲。サウンドには、2010年代以降のオルタナティヴR&B(神秘的・不思議な雰囲気のR&B)~チルウェイヴ(チルアウトから派生した、静かで落ち着いたシンセポップ)のアトモスフェリック(幻想的な雰囲気)な音像も施されている。甘美な真夜中の逃避行と夜明けの到来、「君」が好きな「僕」の淡い想いを歌った一曲である。尚、コーラスは浦島健太が務めた(所属事務所Twitter より)。


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  1. Dream[04:34]

作詞・作曲:iri/編曲:TAAR

iri by the courtesy of Victor Entertainment

 シンガーソングライター・iriの提供楽曲。6thアルバム収録曲「make me bright」に続く提供で、作詞・作曲・ギター・コーラスを担当(Twitter より)。編曲は、DJ・音楽プロデューサーのTAARが務めた。夢の中にいるような神秘的な楽曲で、別れた「君」との他愛ない日々や野暮なやり取りに対する想いを、ソウルフルなグルーヴに込めて歌っている。時代を超えて愛されるスタンダードな響きを湛えた、温かい涙を誘うバラードである。個人的には、曲の雰囲気が前作収録楽曲「Blessed」に似ていると思った。


  1. Ringa Ringa Ring[04:25]

作詞:youth case/作曲:Mans EK・youth case/編曲:Mans Ek・石塚知生

 youth case提供楽曲(作詞・作曲を担当、作曲は編曲のMats Ekと共同で手掛けた)。真夜中の淡く甘い電話を描いた楽曲で、「君」を思わせる可愛らしい女性ヴォーカル、アーバン(都会的)かつ太めなベースライン、切なさを帯びたフルート等が、胸が高鳴るシチュエーションを演出している。昭和歌謡とシティポップを2020年代的感性でアップデートした、繋がる想いを乗せたポップラブソングである。

 個人的には、前述した音色の他、Aメロの脚韻とサビの「What should we do? Ringa Ringa Ring, Ringa Ringa Ring Ringa Ringa Ring, Ringa Ringa Ring」が好きである(音色は女性ヴォーカルが特に好きである)。尚、レコーディングには、編曲・石塚知生作品でお馴染みの中野勇介 (Twitter )・大郷良知Twitter )・野崎めぐみ (Twitter ) が参加した。


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