ring A ring(鈴木愛奈)- Utapedia

ring A ring

ring A ring」は、2020年1月22日に発売された、鈴木愛奈の1stアルバムである。


目次

  1. 概説
  2. 楽曲一覧
  3. 参考資料
  4. 外部サイト

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概説

2014年声優デビュー、2015年に「ラブライブ!サンシャイン!!」小原鞠莉役でブレイクした、鈴木愛奈の歌手デビュー作品である。

題名「ring A ring」は、「人と歌で繋がっていきたい想い」から、"縁を大事にしたい"と縁や繋がりのようなイメージを提案したことが元になっている。鈴木の中学時代の仇名が「りんちゃん」であり、鈴木愛奈らしい題名となっている(PHILEWEB視聴会レポート記事 より)。

幼少期から習っていた民謡を強みにできる和の曲を入れつつ、様々なジャンルの楽曲を収録。様々な鈴木愛奈を堪能できるアルバムとなっている。

ZAQyucat藤林聖子ナナカラットから楽曲提供を受けている。

完全生産限定盤・初回限定盤・通常盤の3形態で発売された。

ブックレットにはミュージシャンクレジット が記載されているが、間違いが多いため信憑性が疑われる(本稿では、X等の情報を元にした独自の修正版を記載する)。

歌唱者・鈴木愛奈と提供者・鈴木歌穂が同姓のため、解説では各人をフルネームで呼称する。

個人的に、ビブラートの効いた歌声が印象的・魅力的に聴こえた。


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楽曲一覧

※ 解説はPHILEWEB視聴会レポート記事 を基に作成

  1. The Start of Phoenix[02:08]

作曲:鈴木歌穂ha-j

  • Strings:吉田宇宙ストリングス
  • Trumpet:本間千也
  • Flute & Piccolo:高桑英世
  • Oboe:森枝繭子
  • Clarinet:中秀仁

 約2分のインストゥルメンタル。ジャニーズ楽曲を多数手掛ける編曲家のha-jが、自身設立音楽事務所に所属していたピアニスト・鈴木歌穂と作曲を務めた(クレジット未記載だが、編曲も手掛けたと思われる)。足音と扉を開ける音から始まる前奏曲。雄大かつ壮大なオーケストラが印象的で、途中には「遥かなる時空-そら-を翔ける 不死鳥-とり-のように」のメロディーが登場している。大空を優雅に羽ばたくPhoenix(不死鳥-とり-)の姿が浮かぶ、収録曲への期待が高まる幻想的な一曲である。


  1. ヒカリイロの歌[04:19]

作詞・作曲:ZAQ/編曲:伊藤翼

 自身出演アニメ「はてな☆イリュージョン」ED曲。シンガーソングライター・ZAQが作詞・作曲を務めた。力強さと疾走感あるバンドサウンドが魅力の楽曲。ストリングスが、輝くヒカリを表現しているように聴こえる。心に秘めた「わたし」の想いを美声に込めて解き放った、鈴木愛奈の歌唱力に惚れ惚れとする楽曲である。個人的には、曲全体のビブラートとサビの促音(いっ・じゅっ・びゃっ・きっ)、鈴木愛奈がレコーディングで拘ったラスサビ直前の息を吸う音(ブレス)が好きである。


  1. 遥かなる時空-そら-を翔ける 不死鳥-とり-のように[03:44]

作詞・作曲:鈴木歌穂/編曲:ha-j

 ピアニスト・鈴木歌穂の初作詞提供楽曲(X より)。「時空-そら-」「不死鳥-とり-」等、特別読みの多いキャッチーな楽曲で、サビでは「The Start of Phoenix」の一部メロディーが登場している。「傷つき倒れる日々でも絶対立ち上がってみせる」と誓った、七転八起・不撓不屈の意志を歌った一曲である。個人的には、燃え上がるようなギター・ベースが逆境に立ち向かう心を、優雅な弦が空の広さと不死鳥の羽ばたきのように聴こえた。尚、この楽曲は現場で「トリ」と呼ばれていた。


  1. Butterfly Effect[04:43]

作詞:加藤有加利/作曲:加藤有加利・遠藤ナオキ/編曲:遠藤ナオキ

  • Chorus:加藤有加利

 シンガーソングライター・yucat提供楽曲。本名・加藤有加利名義で作詞・作曲・コーラスを務めた(作曲は編曲の遠藤ナオキと共作)。脳のノイズを連想させるエレキギターとシンセが特徴。不安を抱えて旅を続ける迷い人「僕」を描いている。厚い雲間から始まりを告げる光が差し込む景色を描いた、希望と絶望・愛憎・光と闇を感じる一曲である。個人的には、前述の耳障りな音色と、2番Aメロ・Bメロの歌詞が好きである。尚、題名「Butterfly Effect」は、「ほんの些細なことやきっかけで世界が変わり始める」を意味する言葉である。


  1. はつこい[05:14]

作詞:琴美 from 影-SHADOW-・PA-NON/作曲・編曲:ha-j

  • Chorus:琴美 from 影-SHADOW-

 本作最長楽曲。儚げなピアノ・ギターが印象に残る楽曲で、仲のいい友達「あなた」に片想いした「私」の気持ちを、普遍的な言葉を用いて詳らかに描いている。届けたい止まらない想いを切なく可愛い歌声に込めた、純真無垢な恋心が伝わる優しいラブソングである。個人的には、はつこいの苦しさと温かさを綴った歌詞が好きである。尚、この楽曲は、エンターテインメント集団「影-SHADOW-」のヴォーカル・琴美(笠井琴美)の初作詞提供楽曲となった(X より)。


  1. 玉響(たまゆら)[04:13]

作詞:藤林聖子/作曲:サイレンジ!/編曲:久下真音

  • Guitar:白鳥義一

 作詞家・藤林聖子提供楽曲。和楽器 & エレキギターが印象的な楽曲で、恋い焦がれた「君」への想いを、雅やかな単語を用いて艶やかに描いている。すべてを捧げて愛した「君」との永遠の別れを切なく嘆いた、朧月夜が脳内に浮かぶ儚く哀しい楽曲である。個人的には、曲全体のビブラートの効いた繊細な歌声が、春の夜に募らせた想い・寄る辺を無くして乱れた心を表現しているように聴こえた。尚、題名の「玉響(たまゆら)」は、「一瞬」「微か」を意味する古語である。


  1. antique memory[04:53]

作詞:加藤有加利/作曲:加藤有加利・遠藤ナオキ/編曲:遠藤ナオキ

  • Piano:Keiko
  • Chorus:加藤有加利

 シンガーソングライター・yucat提供楽曲。「Butterfly Effect」と同一布陣の楽曲で、ピアニスト・大嵜慶子がピアノ演奏を務めた(VGMdb より)。アンティークな世界観を連想させる音色が特徴。愛を知らないマリオネットのような日々を過ごす主人公が、この世界の美しさに気づく姿を描いている。「忙し過ぎる心に休息を…」をテーマに制作された、御伽噺の世界に入り込んだかのような楽曲である。個人的には、アコースティックギターやアコーディオン、時計の秒針を刻む音等、ワルツを連想させる曲全体の音色が好きである。


  1. アイナンテ[04:02]

作詞・作曲・編曲:ナナカラット

  • E.Bass:真辺俊輔
  • Chorus:Asami(ナナカラット)

 物語系朗読ロックユニット・ナナカラット提供楽曲。キュートなシンセ・明るいコーラスで構成されたポップチューンで、「君」とのデートで空回りしちゃう「わたし」の姿を描いている。ラスサビ前の「君がリードしてね♡」がとにかくアザトカワイイ、声優・あいにゃとデートしている気分に浸れる楽曲である。尚、コーラスを務めたナナカラットのヴォーカル・Asamiは、作詞の際に鈴木愛奈を徹底的に調査。鈴木愛奈の名前を含んだ題名・サビの「アイナンテ」等、鈴木愛奈への愛が詰まった可愛い歌詞に仕上がった。


  1. 祭リズム[03:48]

作詞・作曲・編曲:ハマサキユウジ

 「玉響(たまゆら)」同様、和楽器 & エレキギターが魅力の楽曲。北海道の民謡・ソーラン節が題材の、疾走感あるロックナンバーとなっている。サビでは、こぶしの効いた力強いソーラン節を披露。北海道出身で民謡初段の資格を有する、鈴木愛奈の特技や魅力が熱い声から伝わってくる。「今宵一夜の無礼講を皆で楽しめ!」と可愛く叫んだ、ライヴで盛り上がること必至の痛快お祭りナンバーである。個人的には、曲全体のエレキギターが好きである。尚、この楽曲のみ、ブックレットの歌詞が縦書きとなっている。


  1. 今日のわたしをこえて[04:15]

作詞・作曲:ha-j・PA-NON/編曲:ha-j

  • E. & A.Guitar, E.Bass, Mandolin, Accordion & Tin Whistle:ha-j
  • Chorus:琴美 from 影-SHADOW-・PA-NON

 広い空・流れる雲・畦道が浮かぶ爽やかな楽曲。故郷・北海道千歳市やファンを想う気持ちを綴った、温かいミディアムナンバーとなっている。曲中では、ケルト民謡のフレーバー(マンドリン・アコーディオン・ティンホイッスル等)が登場。共作詞・共作曲・編曲を務めたha-jの粋な計らいが見受けられる(詳細はX 参照)。「遠く離れた今も故郷に守られている」と優しく歌った、望郷・感謝・譲れない願い・未来を歌った一曲である。個人的には、青々とした風景が浮かぶ、曲全体の朗らかな音色が好きである。


  1. Eternal Place 第一楽章[03:41]

作曲:加藤有加利/編曲:ha-j鈴木歌穂

  • Strings:吉田宇宙ストリングス

 yucat作曲のトリロジー「Eternal Place」第一楽章。繊細な吉田宇宙ストリングスの弦が綺麗な、3分半のインストゥルメンタルとなっている。聴く人を雄大なEternal Placeの世界に誘う、コンサートホールで聴いているような気分に浸れる一曲である。尚、ha-jと共に編曲を務めた鈴木歌穂は、「Eternal Placeでは、歌も演奏も生身の人間がやっているリアルさを感じて欲しい」と述べた。また、第一楽章は「アルバムの終わりの始まりで、鈴木愛奈が光に包まれる中で朝目覚めるイメージ」であるとも述べた。


  1. Eternal Place 第二楽章[04:53]

作詞・作曲:加藤有加利/編曲:ha-j鈴木歌穂

  • Strings:吉田宇宙ストリングス
  • Trumpet:本間千也
  • Flute & Piccolo:高桑英世
  • Oboe:森枝繭子
  • Guitar & E.Bass:ha-j
  • Chorus:加藤有加利

 yucat作曲のトリロジー「Eternal Place」第二楽章。「音楽やライヴを通して会える時間や空間が、ファンや鈴木愛奈にとって永遠の居場所(=Eternal Place)でありますように」という、歌い手・yucatの願いが込められている。「この歌声が 届きますように」という想いや祈りを歌った、優しく微笑む世界の慈愛が伝わってくる楽曲である。個人的には、前奏曲「The Start of Phoenix」と似た布陣が演奏する豪華な音色が好きである。尚、鈴木歌穂と共に編曲を務めたha-jは、楽曲のイメージが「女神・歌姫」であるとX で述べた。


  1. Eternal Place 第三楽章[03:20]

作曲:加藤有加利/編曲:ha-j鈴木歌穂

  • Strings:吉田宇宙ストリングス
  • Trumpet:本間千也
  • Flute & Piccolo:高桑英世
  • Oboe & English Horn:森枝繭子
  • Clarinet:中秀仁
  • Guitar:ha-j

 yucat作曲のトリロジー「Eternal Place」第三楽章。第二楽章と似た布陣が奏でるインストゥルメンタルで、平和・清らかなEternal Placeの世界観が伝わってくる。「この歌声で、愛が集まる居場所や道を創る」という、鈴木愛奈の覚悟が伝わる豪華絢爛な楽曲である。尚、この楽曲のラストでは、第一楽章のメインメロディーと第二楽章の歌メロが同時に流れている。また、ha-jと共に編曲を務めた鈴木歌穂は、「アルバムは終わるが、鈴木愛奈の物語はここから始まる。未来へ向かって送り出すイメージの楽曲である」と述べた。


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