Rainbow(山本彩)- Utapedia

Rainbow

Rainbow」は、2016年10月26日に発売された、山本彩の1stアルバムである。


目次

  1. 概説
  2. 楽曲一覧
  3. 外部サイト

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概説

AKB48グループ14人目のソロデビューで、かねてよりシンガーソングライターを目標に掲げていた山本にとって、夢への第一歩となる作品となった。

プロデュースは48グループの総合プロデューサー・秋元康、サウンドプロデュースは東京事変の亀田誠治が務めた。

自身が作詞・作曲した楽曲の他、TAKURO(GLAY)やスガシカオ等、亀田氏と縁のあるアーティストから提供された楽曲も収録されている。

初回限定盤・通常盤の2形態で発売された。


楽曲一覧

※ 全曲のサウンドプロデュースを編曲の亀田誠治が務めた

  1. レインボーローズ[04:34]

作詞・作曲:山本彩/編曲:亀田誠治

 本作収録楽曲の中で、唯一山本がストックから引っ張ってきた楽曲・制作終盤に本人の希望で音源化が決定した。NMB48の劇場公演で行われた山本の20歳の生誕祭で、ファンからレインボーローズ(白い薔薇を赤や青の着色料で染めた薔薇)を贈られた出来事を元に作られている。それ以来、山本が大切にしているレインボーローズの花言葉「無限の可能性」が、サビの歌詞に登場している。シンガーソングライター・山本彩の無限の可能性が端々から感じられる、本作の中核と言える重要な楽曲である。


  1. 雪恋[03:56]

作詞・作曲:山本彩/編曲:亀田誠治

 本作のリード楽曲。NTTドコモ・レコチョク「dヒッツ」CMソング。冬の始まりに恋人と別れる主人公の悲しみを描いている。尚、初回限定盤のDVDには、この曲のMVと特典映像が収録されている。


  1. ヒトコト[04:04]

作詞:いしわたり淳治/作曲:百田留衣/編曲:亀田誠治

 音楽プロデューサー・作詞家のいしわたり淳治と、作曲家・百田留衣の提供楽曲。倦怠期で恋人とすれ違う女性の気持ちを描いた楽曲となっている。個人的には、1番Aメロの「出会った頃なら 眠っていても 「寝てない」って返してたのに」が、恋の始まりの高揚感を上手く表していて好きである。


  1. 彼女になりたい[04:00]

作詞・作曲:山本彩/編曲:亀田誠治

 気になる男性の彼女になりたいと願う、主人公の片想いを描いた楽曲。山木秀夫のドラムと西川進のエレキギターが主張的な一方、歌詞は「おはようのたった4文字」「ちょこんと寝顔が目立ってる」「くしゃくしゃに笑う顔」「真っすぐ真剣な横顔」等の可愛いフレーズが多々見られる。異性への一途な想いが伝わってくる、力強くも可愛い良曲である。個人的には、2番A'メロで亀田誠治のベースの音が徐々に上がる様子が、好きな人の姿を前にドキドキする主人公を表しているように聴こえた。尚、この曲は、山本が「たまには違うタイプの歌詞を書かないといけない」と思い制作した曲である。


  1. 愛のバトン[04:47]

作詞:いしわたり淳治/作曲:蔦谷好位置/編曲:亀田誠治

 音楽プロデューサー・蔦谷好位置の提供楽曲。愛をバトンに託して君に渡すという、平和をテーマにした楽曲。湖上で一人ボートを漕ぐ男性を主人公にしており、偽物で溢れる世界を変える力がないと知りつつも、自分なりに愛を他者に繋いでいこうという優しさが何とも魅力的である。個人的には、2番Aメロの歌詞「どうして悪い噂なら すぐに広まっていくのに 心で笑顔 つなぐリレーは 上手く出来ないんだろう」が好きである(その通り過ぎて共感しか出来なかった)。


  1. BAD DAYS[05:41]

作詞・作曲:TAKURO/編曲:亀田誠治・TAKURO

TAKURO(GLAY)by the courtesy of LSG

 ロックバンド・GLAYのTAKUROの提供楽曲。作詞・作曲・間奏のギターソロを務め、編曲は亀田誠治が共作で手掛けた。痛烈な楽器の音色が主人公の悲しむ心の声のように聴こえる、曇天の冬を想像させる楽曲である。尚、本作収録楽曲の中で最も長い曲である。


  1. 月影[03:50]

作詞・作曲:山本彩/編曲:亀田誠治

 月の見えない暗い夜に物思い耽る主人公を描いた曲。静かな打ち込みサウンドで構成されており、小倉博和のアコースティックギターと亀田誠治のベースソロが、寂しげな月夜の様子を想像させてくれる。やり場のない孤独に駆られても、月は静かに見守っていると教えてくれる、神秘的な曲である。


  1. スマイル[04:11]

作詞・作曲・編曲:亀田誠治

 サウンドプロデュースの亀田誠治が作詞・作曲・編曲を手掛けた楽曲。AメロやサビでクラップのSEが響く王道バンドナンバーで、サビの「Let's go Let's go」がキャッチーである。Bメロでは、「困難な時こそ 自分が好きになる 魔法があるよ」「いいことはきっと まだまだおこるよ これからだよ」といった友達を励ます言葉もあり、サビを聴くだけで山本から応援されている気分にさせてくれる。聴くと明日が今日より百倍輝くような感じがする、笑顔が溢れる青春応援歌である。個人的には、「Let's go Let's go Keep your smile」というサビのコーラスが好きである。


  1. 心の盾[04:37]

作詞・作曲:山本彩/編曲:亀田誠治

 「理不尽な世界の中で生きるために、自分の心を守る盾を持て」と伝える楽曲。亀田誠治のベースのスラップが特徴的で、全ての楽器の音が、窮屈で息苦しい朝の空気を表すべく演奏されている。「レインボーローズ」同様、山本が“自分”を歌っていると言い切れる曲となっている。自分は誰のために生まれたのか、真実とは何かを何度も自問し、最終的に自分自身のために生きることを固く誓う主人公を描いた、混沌とした現代社会に刺さる楽曲となっている。


  1. ひといきつきながら[05:05]

作詞:岩田純平/作曲:生沢佑一/編曲:亀田誠治

 JT(「アナザースカイ」限定)CMソング。生沢佑一の通算12thシングルのカヴァーである。ドラム・ベース・ギター等で構成された菊谷知樹編曲の原曲とは異なり、小倉博和西川進のアコースティックギター中心のシンプルな構成になっている。皆川真人のエレキピアノや山本の繊細な歌声もあり、毎日を懸命に生きる人を労う優しさを感じることができる。「ひといきつきながら生きていこう」という想いが込められた、現代を生きる人に刺さる良曲である。個人的には、サビの「ひとりだけど ひとりじゃない こころの中はひとりじゃない」が好きである。

 この曲は、2018年8月25~26日放送の24時間テレビで、チャリティーランナーを務めたANZEN漫才のみやぞんが、練習中に口ずさんでいた曲でもある(それを知った山本は、24時間テレビ直後の「行列のできる法律相談所」で、完走したみやぞんにサプライズで同曲を弾き語りで披露。その影響で、本作発売日に配信開始したこの曲のダウンロードが急増し、8月26日付のオリコンデイリーデジタルシングルで、圏外から3位に急浮上した)。また、ハーモニカは山本自身が演奏、ギター録音は山本の歌と共に一発録りで行われた(亀田氏のTwitter より)。尚、亀田氏とProgrammingの豊田泰孝は、この曲のみ演奏に参加していない。


  1. 疑問符[04:58]

作詞:秋元康/作曲:山本彩/編曲:亀田誠治

 本作の総合プロデューサー・秋元康作詞楽曲。Aメロで情景描写を行い、Bメロで主人公の心情を綴る、秋元氏の詞の特徴が表れている楽曲である(フレーズ毎の区切りの多さも見受けられる)。特に、2番Aメロの詳しい情景描写は、曲の世界観が一発で浮かぶように書かれており、「空っぽの 回送電車」という描写は、別れを切り出された主人公の空虚な心も表しているように感じる。一つの疑問符がきっかけで壊れた恋の末路を切なく描いた良曲である。個人的には、前奏の小倉博和のアコースティックギターと、直後の皆川真人のピアノのグリッサンドが好きである。


  1. 幸せの欠片[04:18]

作詞・作曲:山本彩/編曲:亀田誠治

 恋人と過ごす夏の終わりに幸せを噛み締める主人公を描いたラブソング。個人的には、大サビ前のピアノの上りグリッサンドが好きである。


  1. メロディ[04:57]

作詞・作曲:スガシカオ/編曲:亀田誠治

 シンガーソングライター・スガシカオの提供楽曲。会えない人や会えていない人、そばにいる人や大好きな人に自分のメロディを届けたいという、山本の想いを綴ったような楽曲となっている。個人的には、1番Bメロの「少女にも女にもなれない」が、当時23歳の山本を的確に表しているように感じた。


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