カイト(嵐)- Utapedia

カイト

カイト」は、2020年7月29日に発売された、の58thシングルである。


目次

  1. 概説
  2. 楽曲一覧
  3. 参考資料
  4. 外部サイト

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概説

前作「IN THE SUMMER」以来、約5日ぶりのシングルである(前作とのスパンは自己最短である)。

57thシングル「BRAVE」から約10か月ぶりのCDシングル作品である。

活動休止前最後のCDシングル作品である。

初回限定盤DVD・初回限定盤Blu-ray・通常盤・ファンクラブ会員限定盤の4形態で発売された。

初回限定盤DVD・初回限定盤Blu-rayは、LPサイズのスペシャルジャケット仕様で、16P特大歌詞ブックレットが封入されている。ファンクラブ限定盤は、長年の感謝の気持ちを込めて、嵐ファンクラブ会員に限り数量限定で発売。嵐5人が東京都内でロケ撮影を行い、その様子を収めた56Pの上製本スペシャル仕様となっている。


楽曲一覧

  1. カイト[04:43]

作詞・作曲・編曲:米津玄師/オーケストラ編曲:坂東祐大

 NHK2020ソング(東京五輪・パラリンピックテーマソング)。2019年の第70回NHK紅白歌合戦にて、同年11月30日収録の新国立競技場での歌唱映像を放送する形で初公開された(翌2020年の第71回NHK紅白歌合戦でも歌唱された)。

 作詞・作曲・編曲は、「Lemon」「パプリカ」等を手掛けたシンガーソングライター・米津玄師(米津初のジャニーズ楽曲提供となった)。高く飛んでいく大きな羽のカイトが想像できる、壮大なオーケストラの楽曲である。サビ終わりには、耳に残る「ラル ラリ ラ」が登場。風に吹かれて気ままに泳ぐカイトの姿を思わせる、滑らかで印象的なフレーズとなっている。更に、2番Bメロで登場する「忘れない」「愛してる」は、「活動休止する嵐のことを忘れない・愛してる」という、メンバーやファンの想いのように聴こえる。頑張る人や嵐への想いや願いが込められた、慈愛に満ちた雄大な歌である。

 個人的には、1番Bメロの「父は言った「逃げていい」と」が、父の優しさが感じられて好きである。また、Cメロ終わり~ラスサビ始めの部分も好きである(嵐(悲しみ)の中をかき分けていたカイトが、嵐を越えて青空に出た姿を現しているように感じた)。尚、曲時間が初回限定盤と通常盤で異なる(前者が04:42、後者が04:43)。また、歌詞カードでは、「作詞・作曲・編曲  米津玄師/オーケストラ編曲:坂東祐大」と、表記に差異が生じている(ミュージシャンクレジットは、17thアルバム「This is 嵐」を参照して下さい)。


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  1. Journey to Harmony[05:28]

作詞:岡田惠和/作曲・編曲:菅野よう子

 天皇陛下御即位奉祝曲 組曲「Ray of Water」第三楽章。2019年11月9日開催の第126代天皇徳仁の即位祝賀式典「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」で披露、オーケストラ伴奏と東京少年少女合唱隊のコーラスの下で歌唱された。作詞は、連続テレビ小説を多数手掛けた脚本家・岡田惠和が務め、作曲・編曲は、劇伴・アニメ主題歌・SMAP楽曲で有名な菅野よう子が務めた(菅野氏はオーケストラの指揮も務めた)。

 題名は直訳で「調和への旅」。天皇陛下の即位前からの研究対象である「水」をテーマにして作られた楽曲である。1番の歌詞「はじめはどこかの 岩かげにしたたり 落ちたひとしずくの 水が平野流れ」は、2017年の歌会始で皇太子(当時)が詠んだ句「岩かげにしたたり落つる山の水大河となりて野を流れゆく」を元にしている(2008年5月、当時皇太子の陛下は、東京都水道水源林視察のため、山梨県の笠取山を訪問。多摩川源流の岩から滴り落ちる一滴一滴の水と、その先の小さな水の流れを見、その流れ行く先に想いを馳せて詠んだ)。また、「あの大河だって はじめはひとしずく 僕らの幸せも 大河にすればいい」は、2018年3月19日開催の第8回世界水フォーラムにおける、皇太子殿下基調講演「繁栄・平和・幸福のための水」を参考にしている(先人の水に対する弛まぬ努力と工夫を学び、人々の繁栄・平和・幸福のための水行動を起こすことを、全編英語で訴えた)。

 以上のことから、歌詞には「大河」「しずく」「雨」「空」「海」と、「水」にまつわる単語が多数登場している。他にも、自然を表す「岩」や「花」も登場しており、自然を強調する歌詞や大らかで包容力のある旋律は、専ら日本国国歌「君が代」を彷彿とさせる。また、「君が笑えば 世界は輝く」等々、世界平和や国民の幸福を祈念する言葉も多数登場。嵐の朗らかな歌声が、その想いを親しみやすく聴く人に届けている。日本の新時代の幕開けを祝福するに相応しい、自然と平和への想いが込められた、雄大かつ壮大な楽曲である。

 尚、この楽曲は通常盤のみ収録されている。また、通常盤には収録曲のオリジナル・カラオケが収録されているが、この楽曲のオリジナル・カラオケは未収録である(解説の参考資料は当該項目を参照して下さい)。


  1. Sounds of Joy[04:16]

作詞:Funk Uchino/作曲:川口進・Andreas Ohrn・Henrik Smith・佐原康太/編曲:石塚知生

 通常盤収録楽曲。ブラスやストリングスを使った爽快感あるサウンドで、終始聴こえるエレキギターが快いグルーヴを生み出している。活動休止を間近に控えた嵐の胸中を唄っており、1番Aメロ「下降気味のEveryday, right? ほら一気に加速JET, SET, GO」から、減速せずにむしろ加速しようという意気込みが窺える。爽やかなMelodiesとありふれた絆を描いた、Sounds of Joy(歓びの音)が響く朗らかな楽曲である。

 個人的には、作詞・Funk Uchinoの特徴である特別読み(「永遠(とわ)」「旋律(きみ)」「純粋(すなお)」)が好きである。また、前奏のストリングスサウンドからSMAP要素を感じた。尚、上記のミュージシャンクレジットは、各参加者がTwitterにて公表した(詳細は当該項目を参照して下さい)。


  1. 僕らの日々[04:13]

作詞・作曲:Nai-T/編曲:佐々木博史

 通常盤収録楽曲。和やかさを演出するキーボードサウンドが特徴。「僕らの日々に満ち溢れたキセキを探して、小さな愛の種を育てよう」と歌っている。曲中では、恋人と思しき「僕」と「キミ」が登場。ただ、この楽曲が活動休止前最後のC/Wということもあり、「僕=嵐/キミ=ファン」で、「嵐とファンで紡いだキセキ(奇跡・軌跡)を探しに出かけよう」と捉えることもできる。恋人同士の深い愛、嵐とファンの絆を描いた、柔らかい午後の日差しのような温かい楽曲である。個人的には、柔和な歌詞・音色・歌声が好きである。


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参考資料


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