桜の木になろう

1. 桜の木になろう［05:31］

作詞：秋元康／作曲：横健介／編曲：野中"まさ"雄一

　AKB48 × 日本テレビドラマ「桜からの手紙～AKB48 それぞれの卒業物語～」主題歌・セレンド & UHA味覚糖CMソング・CSファミリー劇場「AKB48 ネ申テレビスペシャル～もぎたて研究生 in グアム～」OP曲。「ナミダの深呼吸」を手掛けた横健介が作曲を務めた。切ないピアノとストリングスが印象に残るミディアムバラード。春色の空の下を一人で歩き始める「君」と、そんな「君」の背中を見守る「僕」の姿を描いている。「つらい時には僕を心の拠り所にしてね…」と歌った、桜が綻ぶ季節に聴きたい青春卒業ソングである。

　個人的には、曲全体の切なく優しい世界観が好きである（特に、琴線に触れる前述の音色と、「僕」の決意を校庭に立つ桜の木に例えたサビ、苦難の先に希望があると説いた2番A'メロの歌詞が好きである）。尚、2～3月発売のシングルは「桜ソング（題名に「桜」がつく楽曲）」が通例だったが、翌年発売の25thシングルの題名が「GIVE ME FIVE!」であったため、この楽曲が最後の桜ソングとなった。

2. 偶然の十字路［03:45］

作詞：秋元康／作曲：緒方真平／編曲：野中"まさ"雄一

　共通カップリング曲。自転車協会CMソング。アンダーガールズが歌唱する。疾走感ある堀崎翔のギターの音色が魅力の楽曲。意中の「君」と十字路で偶然出会えるようにと作戦を立てる「僕」の姿を軽快に描いている。川の水面と春の陽射し、ときめく片思いを歌った、切ない表題曲とは真逆の朗らか青春ラブソングである。個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである（特に、1番Aメロの情景描写と、爽やかな風を連想させる曲全体のエレキギターが好きである）。また、タイアップとの親和性が極めて絶妙だと感じた。

3. キスまで100マイル［04:14］

作詞：秋元康／作曲：早川暁雄／編曲：原田ナオ

　Type-A収録楽曲。MINTが歌唱する。理想的なドライブデートを楽しむ女の子を描写。「カブリオレ（オープンカー）」「フリーウェイ（高速道路）」「テイラースウィフト（米国の歌手）」「ヨーキー（ヨークシャー・テリア）」等々、デートの様子を固有名詞を交えて詳しく描いている。シンセ・ギターとサビのリフレイン「WOW（WOW）」が特徴的な、100マイル先のキスに期待する姿を描いた一曲である。個人的には、愉快・軽快なメロディーと、諸外国の要素を多数取り入れた歌詞が好きである。

4. エリアK［04:05］

作詞：秋元康／作曲：Gajin／編曲：武藤星児

　Type-B収録楽曲。DIVAが歌唱する（ヴォーカルは秋元才加・梅田彩佳・倉持明日香・増田有華で、残りのメンバー15名はダンスを担当した）。倉庫街の立入禁止エリアKを描いた楽曲。ストリートギャング達による夜更けのダンスバトルの様子を、痛快なギター・シンセ中心のトラックに乗せて歌っている。曲中で頻出する「Everybody dance!」が印象的な、宙に舞って踊りたくなる痛快ダンスナンバーである。個人的には、深夜の危なげな風景が浮かぶ、曲全体の暗い音色が好きである。

5. 黄金センター［03:51］

作詞：秋元康／作曲：飯田建彦／編曲：野中"まさ"雄一

　劇場盤収録楽曲。Team 研究生が歌唱する。センターを目指す研究生の向上心を描いた楽曲。サビで登場するMIX（タイガー・ファイヤー・サイバー・ファイバー・ダイバー・バイバー・ジャージャー）や、「固定の神」「総選挙」「生写真」「握手」「劇場盤」と、AKB48関連用語が頻出している。立ち位置0（ゼロ）を夢見る少女がファンに全力アピールをする、AKB48要素満載の一曲である。個人的には、AKB48要素の他、曲全体のドラム・ベースと（）のコーラスが好きである。

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