ってか

1. ってか［03:58］

作詞：秋元康／作曲：浦島健太・加藤優希／編曲：加藤優希

　G123「ビビッドアーミー」CMソング。金村美玖が自身初の表題曲センターを務めた。暗いピアノとエレキギターとシンセが魅力のダンスナンバー。自分だけを愛してくれる誠意ある男性を求める、自信なさげな女性「私」の葛藤・苦悩を綴っている。「外見だけじゃなくて、内面も見て好きになって欲しい」と、力強い声で懇願した非常にクールな楽曲である。個人的には、前述の音色と、説得力ある加藤史帆と齊藤京子の1番Aメロのユニゾンが好きである。また、この楽曲が、「可愛いから好きになったと男性ファンに言われがちな女性アイドルの胸中・本音を描いた楽曲」のように感じた。

2. 何度でも何度でも［04:15］

作詞：秋元康／作曲・編曲：後藤康二（ck510）

　共通カップリング曲。日本テレビ系「第41回全国高等学校クイズ選手権2021」テーマ曲・情報番組「バゲット」11月ED曲。表題曲歌唱メンバーが歌唱する。乃木坂46「ガールズルール」の後藤康二が制作。挑戦を肯定する前向きなメロディーが特徴で、学生達の背中を優しく押す楽曲となっている。青春時代を生きる子達の挑戦意欲を掻き立てる、日向のような温かさを感じる穏やかな応援歌である。個人的には、心が弾む朗らかな音色が好きである。

3. 思いがけないダブルレインボー［04:31］

作詞：秋元康／作曲：藤田卓也／編曲：APAZZI

　TYPE-A収録楽曲。表題曲歌唱メンバーが歌唱する。前作「君しか勝たん」同様、APAZZIが編曲を担当。幸運の象徴と言える二重の虹・ダブルレインボーを題材とした、明るく優しいミディアムチューンとなっている。「自分の未来は変えられるんだ」と朗らかな歌声で唱えた、息を飲むほど美しい超絶ポジティブな楽曲である。個人的には、2番Aメロと落ちサビのフィンガーノイズが印象に残った。

4. 夢は何歳まで？［04:14］

作詞：秋元康／作曲：久下真音・金子麻友美／編曲：久下真音

　TYPE-B収録楽曲。あゃめぃちゃん（高本彩花・東村芽依）が歌唱する（読みは「あめちゃん」である）。エレキ & アコースティックギターとシンセが暗い楽曲。無味乾燥の毎日を生きる「僕」の虚しさを綴っている。「夢は何歳まで見てていいのですか？」と物憂げな声で訊いた、現実を知った社会人の胸中を歌った楽曲である。個人的には、夢を諦めるべきかで迷う「僕」の気持ちを綴った歌詞が好きである（時々心が折れそうになる管理者の心に強く響いた）。

5. あくびLetter［04:12］

作詞：秋元康／作曲・編曲：角野寿和

　TYPE-C収録楽曲。カラーチャート（埼玉県出身のメンバー3名）が歌唱する。眠れぬ夜を彷彿とさせるロマンティックな音色が特徴。夜更けに何度も「あの人」に渡すLove Letterを書き直す「私」をとても朗らかに描いている。あくびをしながら恋文を綴る「私」の姿が想像できる、温もりに満ちた柔らかい音色に癒されるラブソングである。個人的には、前述の音色と、西洋の家を連想させる情景描写が好きである。尚、青葉紘季とのユニット・aokadoで有名な角野寿和が本名名義で作曲・編曲を務めるのは、48グループ・坂道シリーズでは初である。

6. 酸っぱい自己嫌悪［04:54］

作詞：秋元康／作曲・編曲：丸山真由子

　TYPE-D収録楽曲。みーぱんファミリーが歌唱する（属性は当該項目参照）。切ないアコースティックギターのアルペジオから始まる楽曲。彼女の「君」と離れたくなくて、東京の大学への進学を応援できなかった「僕」の後悔・未練を綴っている。当時の「君」が聞きたかった言葉に気づけた「僕」を描いた、青春時代を思い起こさせるとてもほろ苦い楽曲である。個人的には、秋の潮風と海岸線の通学路が頭の中に浮かぶ淡い音色が印象に残った。

7. アディショナルタイム［04:36］

作詞：秋元康／作曲・編曲：RIRIKO・石原剛志

　通常盤収録楽曲。表題曲歌唱メンバーが歌唱する。「どうして雨だと言ったんだろう？」の石原剛志が作曲・編曲（同じ事務所に所属のシンガーソングライター・RIRIKOと共作）。口論・喧嘩の末に自分と別れようとする「あなた」に対して、破局を反故にして欲しいと願う「私」の姿を描いている。「あなた」と破局したくない「私」のプライドの高さが散見される、一つの恋が終わりそうな瞬間を描いたラブソングである。個人的には、切ないギターと強がる「私」を描いた歌詞が好きである。

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