もし君を許せたら（家入レオ）- Utapedia

概説

前作「ずっと、ふたりで」から約1年ぶりのシングルである。

初回限定盤A・B・通常盤の3形態で発売された。

初回限定盤AはMV＋メイキング映像収録のDVD、初回限定盤BはLEO IEIRIスケルトンポーチ付属で、通常盤はCDのみとなっている。

作詞：杉山勝彦／作曲：久保田真悟 (Jazzin'park)・栗原暁 (Jazzin'park) ／編曲：久保田真悟 (Jazzin'park)

　ドラマ「絶対零度～未然犯罪潜入捜査」主題歌。ドラマのために書き下ろされた楽曲である。「もし君を許せたらまた誰かを愛せるかな？」という重いフレーズから始まる楽曲で、愛した女性に振られた主人公の不安定な胸の内を歌ったバラードとなっている。力強いドラムや時々主張するベース、哀しさを思わせるピアノや暗鬱な雰囲気のストリングス等、各楽器の音色が手をかけかねない主人公の様子を的確に表現している。愛した故に憎くなり、憎むほどに愛してしまう、愛憎の二律背反に苦悩する主人公を見事に描いた楽曲である。

　尚、作詞は、前作「ずっと、ふたりで」を手掛けた杉山勝彦で、自身初の作詞のみ参加の楽曲となった（杉山氏のTwitter より）。また、作曲・編曲・ギター演奏を手掛けたJazzin'parkの久保田真悟は、この楽曲で第60回日本レコード大賞編曲賞を受賞した（作曲は、Jazzin'parkの片割れ・栗原暁と共作である）。

作詞・作曲：家入レオ／編曲：宗本康兵

　自身が作詞・作曲を務めた楽曲。恋人と暮らす主人公の久しぶりの休日の様子を描いている。「寝ぐせにパジャマに分厚い眼鏡のだらしない姿だけど、そんな自分を見せられる人はたった一人だけだよ」という世界観が、平和的で何とも微笑ましい。当たり前にすぐそばで笑う人がいる幸せを描いた、和やかで優しい恋の歌である。

　個人的には、朗らかな世界観を作る音色全てが好きだが、特に編曲・宗本康兵が吹くリコーダーが好きである。尚、この楽曲は、1年前にピアノで作ったメロディーに歌詞をつけたもので、「ありのままの自分を受け入れてくれる人や場所がある、嬉しくてくすぐったい瞬間」について書いたと述べた（okmusic より）。

作詞：家入レオ／作曲：水野良樹／編曲：久保田真悟（Jazzin'park）

　フジテレビ系「ライオンのグータッチ」テーマソング。2018年5月2日に配信された楽曲で、本作がCD初収録となった（ビクターエンタテインメント公式サイトより）。作曲は、いきものがかりの水野良樹が担当。人が人を想うことやその尊さを歌った、家入なりのラブソングになっている（okmusic より）。

　曲中では、「"もう少しだよ""まだやれるよ"」「どんな時もわたし見守っているから」等々、頑張り努力する子供達を励ますような言葉が多数登場している。また、Jazzin'parkの久保田真悟が手掛けた編曲は、家入が作った世界観を壊さない優しいものとなっている。目に見えない大事な想いを歌の魔法に託して届ける、だいすな「君」へ贈るラヴソングである。個人的には、1番・2番よりも強く伸びるラスサビの「だいすきな君へ」の語尾が好きである。また、サビの「涙こぼすことはかっこ悪いことかな？」が、「つらい時・悔しい時・悲しい時は泣いてもいいんだよ」と諭しているように感じた。

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