ブレス(ポルノグラフィティ)- Utapedia

ブレス

ブレス」は、2018年7月25日に発売された、ポルノグラフィティの47thシングルである。


目次

  1. 概説
  2. 楽曲一覧
  3. 外部サイト

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概説

前作「カメレオン・レンズ」から約4か月ぶりのシングルである。

表題曲「ブレス」のみ、2018年7月6日に先行配信された。

初回生産限定盤・期間限定生産盤 (アニメ盤)・通常盤の3形態で発売された。

初回生産限定盤は、2017年8月開催の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017」のライブ映像を収録したDVDが付属されている。

2018年10月末までの期間生産限定盤は、「『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』short movie with「ブレス」」収録のDVDと、ポケモンカードゲーム スペシャルキラカード「イーブイ」が付属されている。

通常盤のみ、「ブレス」のInstrumentalが収録されている。


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楽曲一覧

※ 解説は音楽ナタリー を基に作成

  1. ブレス[05:08]

作詞:新藤晴一/作曲:岡野昭仁/編曲:tasuku・Porno Graffitti

  • Vocal, Chorus & A.Guitar:岡野昭仁
  • Guitars:新藤晴一
  • Strings:門脇大輔ストリングス
  • Chorus:榎本司・尾形颯太・杉田徠夢・奈緒美クレール・藤森あいり (AMUSE KIDS)・うぐいすボーイズ&ガールズ
  • Claps:パチパチぱっちんず
  • Programming & All Other Instruments:tasuku

 アニメ映画「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」主題歌。映画のために書き下ろされた楽曲で、ギターのオブリガートやメロディーを生かすために、前作「カメレオン・レンズ」同様、打ち込みサウンド主体で構成されている。音数を限りなく絞ったシンプルなトラックに、印象的な門脇大輔ストリングス演奏の弦楽器が躍る楽曲で、その中に岡野作曲の温かなメロディーが乗っている。ストリングスの音色は、映画のテーマの一つの「風」を彷彿とさせており、シンプルなトラックと合わさって爽快さを感じることができる。また、音数が少なく情報過多にならないことで、新藤作詞のメッセージ性溢れる歌詞が自然と頭に入るようになっている。ポケモンや映画の世界観を感じつつ、爽やかなポルノグラフィティも堪能することができる、大きな魅力を詰め込んだ楽曲である。

 個人的には、Aメロ終わり等で流れる打ち込みリズムの音と、1番Aメロの「ヒットチャート」の歌詞、1番Bメロの「ネガティブだって君の大事なカケラ」、サビの岡野の高い歌声が好きである。また、ラスサビの「メロディは音符と休符が作る ブレスのできない歌は誰も唄えやしない」は、「人生は活発に動く時と静かに休む時で出来ている、たまにはゆっくり休んでいいんだよ」と伝えているように感じた。

 尚、この主題歌制作にあたり、映画制作サイドと綿密な打ち合わせが行われた。当初ポケモン側は、45thシングル「キング&クイーン」のようなハイテンポな王道ポルノ楽曲を要求したが、ポルノ側は全方位・大多数に向けたポップソングが良いのではと提案。5~6曲作り、うち2曲を先方に聴かせた結果、岡野作曲の「ブレス」のメロディーが採用された(新藤は、先方の要求とは異なる壮大なバラードを提出、ポケモン映画の最後に流れたら面白そうというチャレンジで作ったと語った)。作曲の岡野は、メロディーとして作品に寄り添いつつ、その上で子供じみたものにならないポップソングを意識し、慎重に何度も作り直した。

 作詞を手掛けた新藤は、主題歌が単なるBGMで終わらないことと、ポケモンに寄せないことを意識し、ポケモンの世界に対する異物感として「ヒットチャート」のフレーズを入れたと述べた。この歌詞は、ポケモン側に受け入れてもらえ、岡野は「メロディーやサウンドをポケモンに寄せ切れたのは、全体的なバランスを新藤が歌詞で取ってくれると信頼していたからだ」と、新藤の歌詞を称賛した。


  1. 海月[04:24]

作詞・作曲:岡野昭仁/編曲:tasuku・Porno Graffitti

 仄かな光を放ちながら海を漂う海月を描いたEDM。「この地球(ほし)の決まりごと」「古からの道」「輪廻転生」といった哲学的なフレーズが、神秘的な海月の印象や、暗い海を思わせるEDMサウンドと非常にマッチしている。岡野が新たなクリエイティビティを発揮して作り上げた、美しくダークな世界観を纏った楽曲である。

 尚、元々は前作「カメレオン・レンズ」のカップリング曲として収録予定だったが、諸事情で延期され本作に収録された。楽曲は、岡野制作のデモの欠片を基に、編曲のtasukuがトラックを制作し、それに対して岡野がメロディーを制作。コードやキーが変わるというやり取りを交わしながら、全体を膨らませて制作された(岡野にとって初の制作手法となった)。また、最後の「イヤー」は、フェイクとして咄嗟に出たもので、意図せず出てきたものを大事にするということで採用された(個人的には「Tear」や「Fear」と聴こえた)。


  1. ライラ[04:43]

作詞・作曲:新藤晴一/編曲:宗本康兵・Porno Graffitti

  • Vocal & Chorus:岡野昭仁
  • Guitars:新藤晴一
  • Drums:柏倉隆史
  • Bass:上田健司
  • Piano & Accordion:宗本康兵
  • Fiddle:弦一徹
  • Chorus & Voice:シルビア・グラブ & 林希・ライラボーイズ
  • Claps:パチパチぱっちんず

 ロシア民謡を彷彿とさせる愉快な楽曲。ヴォーカル・ギター・ドラム・ベース・ピアノ・アコーディオン・フィドル・コーラス・ヴォイス・クラップと、生楽器を多数使用。広いスタジオを借りて、クリック(多重録音用のメトロノーム)なしで一斉に録音された。終始お祭り騒ぎの楽しい雰囲気が滲み出ており、煉瓦造りの酒場の外で人々が陽気に踊っているシーンが思い浮かぶ。細かい音の一つ一つから楽しさが伝わってくる、異国情緒に溢れた楽曲である。個人的には、「つまらなくとも踊って唄って泣いて笑ってコツコツ生きよう」と諭す間奏の台詞と、モノローグの如く鳴るバックのアコースティックギター、後奏で思い思いになる各楽器のサウンドが好きである。

 尚、間奏の「ライララ~」のメロディーは、ロシア民謡の「コロベイニキ(行商人)」で、自身の特長であるラテン風味を失くすために、コーラスにロシア語を叫んでもらった。また、前述の通り、2番の後に「粘ついた唾を吐き捨てるみたいに」から始まる長台詞があるが、岡野はレコーディングで、「唾」のイントネーションに広島弁のニュアンスがあると何度もスタッフに注意された。


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