概説
新型コロナウイルス感染症拡大防止の支援活動「Smile Up! Project」の一環としてリリースされた（このプロジェクト名は、2023年10月17日に変更されたジャニーズ事務所の新社名「SMILE-UP.」の由来となった）。
Twenty★Twentyは、元々2020東京五輪に向けて結成予定だった、ジャニーズJr.40名によるユニットで、2013年にジャニー喜多川（当時のジャニーズ事務所社長）が結成の構想を発表した。しかし、2019年のジャニー氏死去と2020年の新型コロナウイルス感染症流行に伴う五輪延期で頓挫しかけていた。だが、2020年5月、チャリティーソング発売と同時に、前述のユニット名を受け継いだチャリティーユニットとして、Twenty★Twentyの結成が発表された。
歌唱メンバーは、V6、KinKi Kids、嵐、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、山下智久、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King & Prince、SixTONES、Snow Man（デビュー順）の14グループ75名である（留学中のHey! Say! JUMP・岡本圭人、パニック障害の療養で活動休止のSexy Zone・松島聡とKing & Prince・岩橋玄樹、未成年女性との飲酒報道で活動自粛のSnow Man・岩本照は不参加である。また、当初は当時NEWSの手越祐也も参加予定だったが、緊急事態宣言中の酒席参加報道を受けメンバーから除外された）。
収益は、新型コロナウイルス医療対策支援へと寄付される。
プロデュースは、ジャニーズ事務所副社長・滝沢秀明が務めた。
通常盤のみの1形態で、配信・CD共に2020年12月31日まで期間限定で販売された。
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楽曲一覧
- smile［05:52］
作詞・作曲：櫻井和寿／編曲：Peach
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Mr.Childrenの桜井和寿が、本名・櫻井和寿名義で作詞・作曲した楽曲。桜井にとって、初のジャニーズ提供楽曲となった。プロデュースの滝沢秀明が、チャリティー活動に積極的な桜井にオファーし、桜井がSmile Up! Perojectに賛同したことで実現した。
1番Aメロは「未曾有の災厄に見舞われて世の中は混乱を極めているけど、いつか必ず治まって、またいつもと同じ日常を送れるようになるよ」と歌われており、直接的描写でなく「暴風雨」と表現されている。また、1番Bメロは、「未知の存在による恐怖と大切な者を失った悲しみで心が荒んでいても、いつか必ず温かい笑顔に戻る時が来るよ」と綴られていて、皆で一緒に重なった痛みを乗り越えて笑顔になろうという想いが込められている。一方、サビでは、「泣いていたことを忘れるくらいの笑顔を作ろう」と、Aメロ・Bメロと違って直接的に表現しており、この曲で一番伝えたい想いだと伝わってくる。コロナ禍を忘れられるくらいの笑顔の日々を送れることを願った、心温まるヒューマンソングである。
ちなみに、桜井はコメントを発表しており、「「だけど忘れないで [君の笑顔に逢える] それだけで生きていける僕がいる」は、ジャニーズが歌うことを前提としたからこそ書けた詞であり、ジャニーズほどこのフレーズを歌うに相応しい方はいないと感じる」と述べた。また、「大切な人の心や体が弱っている時、その人の為に「美味しくなれ」「元気になれ」と、心を込めておにぎりを握るように歌うジャニーズの姿を想像して書いた」と語り、この歌を聴いた多くの人達が笑顔になること願った。尚、ピアノ演奏の佐藤真吾は、自粛の中、リモートを使い隔離を厳重にしながらレコーディングした。
- Wash Your Hands［02:04］
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YouTubeとJohnny's netオンラインの配信企画「Johnny's World Happy LIVE with you」で公開された手洗い推奨ソング。手洗い動画と共に話題になった曲で、ジャニーズ楽曲を多数手掛ける松井五郎・馬飼野康二・CHOKKAKUが制作した。表題曲「smile」とは対照的な非常に短い楽曲で、「手」と「Wash」を多用した親しみやすい歌詞と、口ずさみやすく明るいメロディーが特徴的である。煩わしい手洗いが途端に楽しくなってくる、ジャニーズらしいポップウォッシュソングである。個人的には、石鹸の泡を思わせるサビのシンセサウンドが好きである。尚、CD収録音源はTwenty★Twentyが歌唱しているが、Johnny's World Happy LIVE with youで使われたジャニーズJr.歌唱ヴァーションもある。
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