出逢いの続き

1. 出逢いの続き［03:56］

作詞：秋元康／作曲：松本サトシ／編曲：若田部誠

　渡辺麻友・稲森いずみW主演ドラマ「戦う！書店ガール」主題歌。ピアノ・アコースティックギター・ストリングスが綺麗な楽曲で、数ある出逢いの中で続く一番自然な関係性について歌っている。概説の通り、渡辺の歌声が伸びやかなものに変化しており、出逢いの中で続く「愛」を綴った歌詞とマッチしている。ただの知り合いから大事な人になる無意識のプロセスを描いた、女性歌手・渡辺麻友を堪能できる楽曲である。

　個人的には、語感と字面が良い題名と、編曲・若田部誠が手掛けた優しい音色が好きである。また、曲全体の歌詞と歌声も好きである（前者は、出逢いの中で続くものに対する答えが好きである。後者は、「ひとつの愛が生まれたんだ」「かけがえない真実」の語尾が好きである）。

　尚、作曲は、2015年3月に東京スクールオブミュージック＆ダンス専門学校（TSM）を卒業した松本サトシが務めた（無名の新人が作曲し各種メディアに取り上げられるのは、AKB48の23rdシングル「風は吹いている」の河原嶺旭以来である）。1000曲以上の候補曲の中から、疾走感あるメロディーが印象的な松本氏の曲が採用。この楽曲が、松本氏の作曲家デビュー作品となった。

2. 女の子なら［03:36］

作詞：秋元康／作曲：宅見将典／編曲：Carlos K.

　共通カップリング曲。カジュアル＆シューズ「Avail 2014秋冬 渡辺麻友」CMソング。総合プロデューサー・秋元康が、CMのために書き下ろした（billboard JAPAN より）。「女の子ならオシャレになって可愛くなろう」と歌った楽曲。CM放映時期に合わせてか、歌詞には秋・冬を思わせる言葉が登場している。一番好きな人のためにオシャレをする女の子を描いた、心が弾む楽曲である。個人的には、曲全体の音色と、Bメロの裏で流れる可愛い効果音が好きである。尚、この楽曲は、渡辺麻友のアルバム「Best Regards!」にも収録された。

3. 横顔ロマンス［04:37］

作詞：秋元康／作曲・編曲：藤末樹

　初回生産限定盤A収録楽曲。エレキギター・ベース・ストリングスが映える楽曲で、好きな「あなた」とのドライブを楽しむ女の子を描いている。Aメロでは、ドライブの様子を詳細に描写。前述の音色が、車の走行音と潮風を表しているように聴こえる。隣の「あなた」の横顔にときめく女子の気持ちを歌った、切なくも微笑ましいロマンスラブソングである。個人的には、曲全体の音色・コーラスと、サビの語尾の高い裏声（「サンキュー」「座って」「ないし」「ときめくのよ」等）が好きである。

4. 紛らしている［03:37］

作詞：秋元康／作曲：野間康介／編曲：野中"まさ"雄一

　初回生産限定盤B収録楽曲。出逢ってしまったイカした彼に恋する女性を描いている。痛快かつ癖になるエレキギターが特徴。理性が崩壊寸前の感情的な恋心と、それを必死に紛らしている姿を表現している。刹那の愛と愚かな夢に溺れる様子を歌った、ヒリヒリするほどスリリングな爽快ロックチューンである。

　個人的には、曲全体で流れるドラム & エレキギターと、巻き舌・吐息多めの歌声が好きである。また、最初のアコースティックギターと、ラスサビ直後のベース & ビブラスラップも好きである。尚、この楽曲は、渡辺麻友のアルバム「Best Regards!」通常盤にも収録された。

5. 夕暮れと星空の間［05:03］

作詞：秋元康／作曲・編曲：石井健太郎

　完全生産限定盤・通常盤収録楽曲。やさしさを勘違いして恋人の「君」を引き止めなかった過去を悔やむ主人公を描いている。エレキ & アコースティックギターの音色が特徴。打ち寄せる波音や夜空の星の煌めきを表しているように聴こえる。夕暮れと星空の間の後悔を綴った、思わず涙腺が緩む痛切ラブソングである。個人的には、曲全体の切ない音色が好きである。尚、サビの「インターミッション」は、映画館で行われる途中休憩のことである。

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