概説
自身初のEPで、2週連続EPリリースの1作目である。
既発曲は、9th配信限定シングル「タッタ」である。
4thベストアルバム「YUZU 20th Anniversary ALL TIME BEST ALBUM ゆずイロハ 1997-2017」と並行して、2017年初頭に新曲制作を進行。「常にその先へ。そして今のゆずを皆さんにお届けしたい」という想いが込められている。
制作楽曲を2つのイメージに大別。まるでアルバムのようなコンセプトと収録曲数となるEPとして、翌週リリースの「4LOVE」と共に完成した(EP(Extended Play)とは、フルアルバムよりも少なく、シングルよりも多い楽曲を収録したCD作品を指す)。
「全編アコースティック」をコンセプトに掲げた4曲が収録されている(そのためか、外部ミュージシャンの参加は少なめである)。また、5曲目には、1曲目「カナリア」のInstrumentalが収録されている(ヴォーカル楽曲のInstrumental収録は、この楽曲が初である)。
特設サイトには、音楽ライター・竹内美保のディスクレビューが記載されている。
スポンサーリンク
楽曲一覧
- カナリア[03:54]
作詩:北川悠仁/作曲:北川悠仁・蔦谷好位置/編曲:蔦谷好位置・ゆず
- Produced by ゆず・稲葉貢一(SEHNA & Co./TOY'S FACTORY)
- Sound Produced by 蔦谷好位置・ゆず
- Vocal & A.Guitar:北川悠仁
- Vocal & A.Guitar:岩沢厚治
- Programming & All Other Instruments:蔦谷好位置(agehasprings)
- A.Guitar:UK(MOROHA)
- 12st A.Guitar:佐々木貴之
-
報道番組「NEWS ZERO」テーマ曲。北川が作詩・作曲を務めた(作曲は共編曲・蔦谷好位置と共作)。ラップグループ「MOROHA」のギター・UK参加のトラックが特徴。目覚めた時から鳥籠の中で過ごしてきたカナリアに対して、「目を醒まそう、そして謳おう」と朗らかな声で促している。狭い世界の中で生きてきた人に対する想いで溢れた、思わず泪が零れ落ちてくる切なく優しい楽曲である。
個人的には、陽射しが差し込む森の中を連想させる清らかな音色が好きである(特に、カナリアが謳う姿を連想させるアコースティックギターと、サビの余韻「oh oh oh-oh-oh-oh...」が好きである)。また、ラスサビ前のBメロの歌詞「なれなかった 理想の未来 もういらない」が印象に残った。
- タッタ[03:49]
作詩:北川悠仁/作曲:北川悠仁・JIN/編曲:ゆず
-
2017年3月11日に配信された9th配信限定シングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 天国[02:48]
作詩・作曲:北川悠仁/編曲:ゆず
- Sound Produced by ゆず
- Vocal & A.Guitar:北川悠仁
- Vocal & A.Guitar:岩沢厚治
-
北川悠仁制作楽曲。天国・自由・国境に対する「僕」の思いを綴っている。サビの「神様愚かな僕らを許し給う」が印象的な、切なさ・儚さ・温かさが込められた弾き語り楽曲である。個人的には、神秘的なアコースティックギターが好きである。尚、特設サイトでは「一発録りでレコーディングを行った楽曲」とあるが、正確には「一発録り3テイクの良い部分を繋ぎ合わせた楽曲」である。また、元は聖歌のような綺麗すぎる楽曲だったが、「生身の人間が天国を想う」感じの楽曲に変更された(ORICON MUSIC より)。
- 保土ヶ谷バイパス[03:48]
作詩・作曲:岩沢厚治/編曲:ゆず
- Sound Produced by ゆず
- Vocal, A.Guitar & Tambourine:北川悠仁
- Vocal & A.Guitar:岩沢厚治
-
岩沢厚治制作楽曲。以前よりあった断片を基に制作された楽曲で、強いアコースティックテイストの「カナリア」「タッタ」とのバランスを取る目的で制作された(ORICON MUSIC より)。人生に悩む「僕」の姿を高い歌声で表現した、少し肌寒い夏の訪れを描いた儚い楽曲である。個人的には、夏の薄暮の風景が浮かぶアコースティックギターが好きである。尚、題名「保土ヶ谷バイパス」は、神奈川県横浜市保土ケ谷区~東京都町田市へ至る、国道16号の自動車専用バイパス道路である。
スポンサーリンク