桜の栞

1. 桜の栞［04:01］

作詞：秋元康／作曲：上杉洋史／編曲：光田健一

　自身主演ドラマ「マジすか学園」主題歌、AOKI・レコチョク・UHA味覚糖CMソング、及び、自身出演バラエティー番組「週刊AKB」ED曲・「AKB48 ネ申テレビスペシャル「冬の国から2010」」OP曲。インディーズ1stシングル「桜の花びらたち」を手掛けた上杉洋史が作曲。合唱・コーラスアレンジの経歴や実績を持つ、プログレッシブ・ロックバンド「KENSO」の光田健一が編曲を務めた。

　アイドル楽曲では異例の女声4部合唱曲。静謐なピアノに合う上品な歌詞が特徴で、門出の春に新しい道を歩き始める者へ向けた、切なくも温かい優しい歌となっている。ひらひらと散り始める満開の桜が浮かぶ、涙・希望・青春を綴った麗しい一曲である。個人的には、綺麗な音色・合唱と、桜の花を「別れ・未来・心の栞」と例えた歌詞も好きである。尚、この楽曲は、2011年に一部の音楽教科書に掲載された。

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2. マジスカロックンロール［03:39］

作詞：秋元康／作曲：Candy&Megane／編曲：野中"まさ"雄一

　共通カップリング曲。自身主演ドラマ「マジすか学園」OP曲。主演のセンター・前田敦子の台詞から始まる楽曲。孤高なヤンキーの生き様を、胸が空くエレキギターサウンドに乗せて歌っている。「アイドル × ヤンキー」の化学反応が楽しめる、痛快かつ爽快な異色のロックンロールである。個人的には、前述のエレキギターと、サビの高音キーボードが好きである。尚、作曲のCandy&Meganeは、4人組ロックバンド「メガネレンチ」のリーダー・古城康行の筆名である。

3. 遠距離ポスター［03:21］

作詞：秋元康／作曲：小川コータ／編曲：野中"まさ"雄一

　Type-A・劇場盤収録楽曲。チームPB（集英社『週刊プレイボーイ』とのコラボユニット）が歌唱する。爽やかギターと明るいブラスが魅力的な楽曲。好きなアイドルのポスターを眺める「僕」の姿を歌っている。前述の音色が、心の太陽の明るさを表現。アイドルを好きになった予想外の「僕」の気持ちが、十二分に伝わってくる。切なく苦しい遠距離恋愛の様子を明るく描いた、失敗して凹んだ時に聴きたい痛快チューンである。個人的には、曲全体の歌詞と音色が好きである。

4. Choose me!［04:04］

作詞：秋元康／作曲：山元祐介／編曲：市川裕一

　Type-B・劇場盤収録楽曲。チームYJ（集英社『週刊ヤングジャンプ』とのコラボユニット）が歌唱する。降り出す小雨を想像させるエレキギターが唸る楽曲。好きなクラスメイトの「あなた」に、心の中で「Choose me!（私を選んで！）」と願う「私」を描いている。最初に出てくる「春色街角」「花と恋の香り」等、明るい言葉と対照的な暗い音色が特徴。自信のなさ・不安な胸中・寂しく震える恋心を表しているように聴こえる。誰よりも「あなた」が好きな少女の片想いを歌った、思わず胸が苦しくなる切ない楽曲である。

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