概説
AKB48の劇場デビュー公演で、2006年4月に「チームA」と呼ばれる1期生が演じた(便宜上、本公演は「A 1st」と呼ばれている)。
王道アイドル系の楽曲で構成された公演である。
当初のデビュー日は2005年12月1日だったが、「現状ではステージに出すレベルに達していない」という振付師・夏まゆみの判断で、同年11月28日に1週間延期が発表された。
教本的な公演で、AKB48チームK・AKB48チーム8・SKE48の1期生 (後のチームS)・SKE48研究生・NMB48の2期生・HKT48研究生・NGT48チームNⅢと、多数の公演でも使用された。
個人的には、複雑な要素の少ない、分かりやすい楽曲が多い印象を受けた。
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楽曲一覧
- overture[00:59]
作曲・編曲:尾澤拓実/歌唱:TAZ
- PARTYが始まるよ[04:12]
作詞:秋元康/作曲:ZERO-ROCK/編曲:百石元
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本公演の中核となる、AKB48初のオリジナル楽曲。メンバーの明るい「PARTY!」から始まる、エレキギターが主張的な楽曲である。Aメロでは、「月のうさぎ」「星の鐘」「潮を吹く白いくじら」等々、ロマンティックなフレーズが多数登場。「嫌なことはすべて忘れて楽しみましょう!」と誘っている。「PARTYが始まるよ!」と声高らかに宣言する、AKB48の全ての基と言えるMUSICである。個人的には、曲全体のエレキギターと、サビ直前の男声「Spawn!」、ラスサビ前Bメロの「Stand up!」が好きである。
- Dear my teacher[04:23]
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インディーズ1stシングル収録曲(紙幅の都合上、解説は当該ページを参照して下さい)。尚、再発盤のブックレットでは、感嘆符が半角で表記されている(Dear dear my teacher!)が、1番サビのみ全角で表記されている(Dear dear my teacher!)。
- 毒リンゴを食べさせて[03:33]
作詞:秋元康/作曲・編曲:樫原伸彦
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本作最短楽曲。好奇心旺盛な思春期女子を描いている。高音シンセサウンド・覚えやすいシンプルメロディー・Aメロの畳語(「ドキドキ」「ビュンビュン」「ワクワク」等、同じ単語を重ねた複合語)が特徴的である。「毒リンゴでも食べてみたい!」「何でも体験したい!」という、飽くなき探求心を歌ったポップソングである。個人的には、曲全体のシンセサウンドと、メンバーの溌剌とした合いの手が好きである。
- スカート、ひらり[04:03]
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ユニット楽曲。インディーズ2ndシングル表題曲(紙幅の都合上、解説は当該ページを参照して下さい)。尚、公演では、アンコールに「アンコールver.」を歌唱している。
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- クラスメイト[04:44]
作詞:秋元康/作曲:上杉洋史/編曲:山崎一稔
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ユニット楽曲。冬の夕暮れ通学路を彷彿とさせる、寂しげな音色・旋律の楽曲である。クラスメイトに想いを寄せる「私」の気持ちを歌っており、サビで登場する「目立たない人」「普通のタイプ」が、クラスメイトの容姿・特徴を想像させやすくしている。世界で一番大事な人への熱い気持ちを歌った、切ない青春片思いソングである。個人的には、曲全体の伸びやかなコーラスが好きである。
- あなたとクリスマスイブ[04:49]
作詞:秋元康/作曲:SHUJI/編曲:山崎一稔
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ユニット楽曲。ピアノ・ホルン・スレイベルが印象的な楽曲で、好きな「あなた」と聖夜を過ごせる幸せを歌っている。「二人を包む粉雪」「点(とも)り始める街の灯(ひ)」等、聖夜を表す情景描写が極めて秀逸。歌詞を見ているだけで、こちらも暖かな気分になれる。世界で一番素敵な夜をロマンティックに描いた、クリスマスイブに聴きたいラブソングである。尚、星野みちるはピアノ演奏も務めた。また、この楽曲はクリスマスまでの期間限定楽曲で、2005年12月25日の終了を機にユニットがシャッフルされた。
- キスはだめよ[04:00]
作詞:秋元康/作曲:大内哲也/編曲:山崎淳
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ユニット楽曲。危なげなエレキギターと印象的なスクラッチが特徴的な楽曲である。人混みの中でキスを迫る「あなた」を窘める「私」を描写。「愛は時間をかけて育てて行くもの」と考える「私」にとって、「あなた」が如何に特別か、如何にマジなモードかが伝わってくる。大胆不敵な「あなた」に恋する制服女子学生を描いた、癖になるインモラルソングである。個人的には、前述したキレのある音色が好きである。
- 星の温度[04:54]
作詞:秋元康/作曲・編曲:大内哲也
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ユニット楽曲。エレキギターが悲しげに唸る楽曲で、皆に囲まれ笑顔を見せる「あなた」に恋する「私」を描いている。Aメロ・Bメロは比較的控えめな音色だが、サビでは低音エレキギターが激しく主張。「目の前の恋心に気づいて欲しい」という、「私」の切ない願望を表現しているように聴こえる。「あなた」への強い想いを星の温度に例えた、切なく苦しい片想いの楽曲である。
個人的には、前述のエレキギターが好きである。また、サビの「星の温度 遠くで燃えてる」のメロディーが、Every Little Thingの「flagile」のサビ「出逢えたことから全ては始まった 傷つけ合う日もあるけれども」のメロディーに似ていると感じた。尚、演奏は大内哲也が務めた(大内氏のサイト より)。
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- 桜の花びらたち[05:19]
作詞:秋元康/作曲:上杉洋史/編曲:樫原伸彦
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本公演最長楽曲。インディーズ1stシングル表題曲である(紙幅の都合上、解説は当該ページを参照して下さい)。尚、公演では、アンコールに「アンコールver.」を歌唱している。
- 青空のそばにいて[05:19]
作詞:秋元康/作曲:八重樫ゆう一/編曲:山崎一稔
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インディーズ2ndシングル収録曲(紙幅の都合上、解説は当該ページを参照して下さい)。
- AKB48[03:58]
作詞:秋元康/作曲:渡辺未来/編曲:高梨康治
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アンコール楽曲。痛快なエレキギターが魅力的な楽曲で、東京・秋葉原の観光名所が多数登場している(登場する秋葉原要素は以下の通り。「トレジャーマーケットプレイス」のみ、詳細不明で割愛)。「ここで夢を追いかける私達を応援してね」と歌う、秋葉原とAKB48の魅力が詰まった楽曲である。個人的には、曲全体のエレキギターとキーボードが好きである。
- 登場名称 概説 1 石丸 秋葉原中心の家電量販店チェーン「石丸電機」 2 ソフマップ パソコン製品を販売するチェーンストア 3 オノデン 秋葉原に本館を構える家電量販店 4 ロケット 秋葉原が本拠地の家電量販店チェーン 5 サトームセン 秋葉原に本店を構える家電量販店チェーン 6 ドン・キホーテ 関東地方中心のディスカウントデパート・総合スーパーマーケット 7 JUUJIYA 百貨店「十字屋」(本来の表記は「JUJIYA」) 8 ラジオデパート 電子部品を扱う店が集まる商業ビル「東京ラジオデパート」 9 パレットタウン 青海の大規模複合集合施設 10 ミツワデンキ 電設資材・住宅設備機器の総合商社「ミツワ電機」 11 ブレス PCパーツ・オリジナルPCショップ 12 otto 日本最大級のサーバー・ストレージ専門店「コンピューターのおっと サーバ店」 13 T-ZONE パソコンショップ・パソコンパーツ販売店の屋号 14 TSUKUMO 自作PC・パーツ・周辺機器の専門店 15 ヨドバシ 家電製品等を扱う量販店チェーンストア「ヨドバシカメラ」 16 俺コン 自作PCパーツを扱う「俺コンハウス」 17 DoCoMoショップ 移動体通信事業者「NTTドコモ」の実店舗 18 UDX 秋葉原クロスフィールド内の高層ビル 19 ボークス ホビーメーカー・小売の総合企業 20 ジュピター コスプレ衣装取扱店 21 ラムタラ DVD・ゲーム・CD等を扱うリサイクルエンターテインメントショップ 22 ソリッドシアター 美少女フィギュア専門店 23 海洋堂 フィギュアの造形・企画・製作・販売会社 24 @home cafe メイド喫茶「あっとほぉーむカフェ」 25 ラジオ会館 株式会社秋葉原ラジオ会館所有の商業ビル 26 あきばお~ PC周辺機器を扱う通販ショッピングサイト 27 らくだ インターネット&まんが喫茶 28 武器屋 コスプレ衣装取扱店 29 スーパーポテト レトロゲーム取扱店 30 つくばエクスプレス 秋葉原駅とつくば駅を結ぶ首都圏新都市鉄道 尚、当初1番の歌詞は「TSUKUMO ヨドバシ 俺コン」だったが、途中で「TSUKUMO DoCoMoショップ」になり、最終的に「TSUKUMO UDX」に変更された(「俺コン」は2番に移動した)。また、バンダイ製造のカプセルトイ「ガシャポン」の名前が使用できずに変更された(共に商標で、権利者からの許諾が下りなかった)。ちなみに、後に歌詞を変更した、各姉妹グループ独自のヴァージョンが制作された。
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歌唱メンバー
※ 全体曲割愛/1stユニットのみ記載- 出演メンバー
板野友美・宇佐美友紀・浦野一美・大江朝美・大島麻衣・折井あゆみ・川崎希・小嶋陽菜・駒谷仁美・佐藤由加理・篠田麻里子・高橋みなみ・戸島花・中西里菜・成田梨紗・平嶋夏海・星野みちる・前田敦子・増山加弥乃・峯岸みなみ・渡邊志穂
大島麻衣・小嶋陽菜・高橋みなみ・成田梨紗・前田敦子
駒谷仁美・佐藤由加理・戸島花・中西里菜
折井あゆみ・星野みちる
浦野一美・大島麻衣・渡邊志穂
板野友美・宇佐美友紀・大江朝美・川崎希
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