概説
自身初のトリビュートアルバム。2014年3月21日に迎えるDREAMS COME TRUE(以下・ドリカム)のメジャーデビュー25周年を記念して、デビュー時の所属レコード会社であるエピックレコードジャパンが企画。ドリカム好きを公言するアーティスト達に参加を呼びかけて制作された(偶然か必然か、ヴォーカルは全員女性である)。
キャッチコピーは「私たち、ずっとドリカムが好きでした」である。
ジャケットは、イラストレーター・金子ナンペイが担当。メンバーのアイディアを基にした、インパクトのあるデザインとなっている。
アルバム発売に先駆けて、3月5日にいきものがかりの「未来予想図Ⅱ」が先行配信。3月12日に中島美嘉の「やさしいキスをして」が、3月19日にmiwaの「LOVE LOVE LOVE」が先行配信された。
初回仕様限定盤・通常盤の2形態で発売された(前者は三方背BOX仕様である)。
Wikipedia には演奏陣が明記されているが、一部抜けや誤りが見られる(本稿では、ブックレット記載の演奏陣を表記する)。
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楽曲一覧
- うれしい!たのしい!大好き![04:03]
作詩・作曲:吉田美和/編曲:中野雄太
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1989年9月1日に発売された3rdシングル収録曲のカヴァー。女性ダンス&ヴォーカルグループ・E-girlsが歌唱、中野雄太が編曲を務めた。明るいシンセとブラス・サックス、若い歌声が特徴的。ドラム・ギター・パーカッションが印象に残る原曲よりも、「うれしい!たのしい!大好き!」という正の感情が伝わってくる。運命の人にやっとめぐり逢えた喜びを表現した、何でも出来る強いパワーを秘めた爽快ラブソングである。個人的には、前述した曲全体の音色・歌声が好きである。尚、原曲と違い、フェードアウトせずに曲が終了する。
- 未来予想図Ⅱ[07:24]
作詩・作曲:吉田美和/編曲:本間昭光
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1989年11月22日に発売された2ndアルバム収録曲のカヴァー。3人組音組グループ・いきものがかりが歌唱、本間昭光が編曲を務めた。尚、この楽曲は、2014年3月5日に先行配信され、2014年11月12日発売のいきものがかり29thシングル「GOLDEN GIRL」に収録された(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- LOVE LOVE LOVE[03:45]
作詩:吉田美和/作曲:中村正人/編曲:eji
- Sound Produced by eji
- Vocal:miwa
- A.Piano & Programming:eji
- A.Guitar:菅原潤子
- Percussion & Flute:Nona*
- Chorus:miwa・Nona*・eji・柏木美紀
- 1st Violin:岡部磨知
- 2nd Violin:河村舞子
- Viola:菊地幹代
- Cello:友納真緒
- Producer & Director:吉竹直樹(Sony Music Records)
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1995年7月24日に発売された18thシングルのカヴァー。シンガーソングライター・miwaが歌唱、ejiが編曲を務めた。美しく響くピアノ・弦と、4人の女性コーラスが特徴。すごく好きなのに伝えられない女性の儚い恋心を、大胆かつ繊細な歌声で的確に表現している。「愛している」という感情が原曲以上に伝わってくる、淡く切なくもどこか温かい純真無垢なラブソングである。個人的には、桃色の夢の世界を連想させる優しい音色と、細く高いmiwaの歌声が好きである。尚、曲時間が原曲より約20秒長くなっている。
- 決戦は金曜日[04:21]
作詩:吉田美和/作曲:中村正人/編曲:HY
- Sound Produced by HY
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1992年9月19日に発売された11thシングルのカヴァー。ミクスチャーバンド・HYが編曲・歌唱を務めた。軽快なロックサウンド(特に三線)が特徴的。ヴォーカル・仲宗根泉の歌声が、決戦の金曜日に臨む「私」の力強い決意や覚悟を表現しているように聴こえる。「あなた」をどんどん好きになってくる「私」の様子を表現した、HYらしさと覇気を感じるユニークな一曲である。個人的には、臨戦態勢に入った「私」を連想させるエレキギターが好きである。尚、曲時間が原曲より約20秒短くなっている。
- す き[03:41]
作詩・作曲:吉田美和/編曲:松浦晃久
- Drums:山木秀夫
- Guitar:古川昌義
- Piano:松浦晃久
- Background Vocal:KAZCO・Haruna・Paris Lundon
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1994年11月4日に発売された16thシングルのカヴァー。シンガーソングライター・JUJUが歌唱、松浦晃久が編曲を務めた。原曲同様、ピアノ・ヴォーカル・多重混声コーラスが特徴。ドラム・ギター・キーボードの音色が追加されており、原曲以上に「す き」という切ない感情が伝わってくる。儚くも安心感を覚える歌声が印象的な、恋に破れた時に聴きたい淡く温かい一曲である。個人的には、原曲よりも賑やかな音色と、前述したJUJUの歌声が好きである。
- ROMANCE[04:50]
作詩:吉田美和/作曲:中村正人/編曲:aio × hiroo
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1995年10月30日に発売された19thシングルのカヴァー。シンガーソングライター・大塚愛が編曲・歌唱を務めた(編曲はaio名義でhiroo(山口寛雄)と共作)。ドラム・ベース・ギター・ピアノが軽快に響くバンドナンバー。ブラスの有無・フェードアウトせずに曲が終了等、原曲との違いが多数見受けられる。愛しい「あなた」と一緒に紡ぐ甘いROMANCEの様子を描いた、原曲以上に軽やかかつ朗らかなポップラブソングである。
個人的には、曲全体の軽やかな音色と、ROMANCEに溺れる姿を連想させる、大塚のウィスパーヴォイスが好きである(前者は、曲全体のドラムと最後のベースが特に好きである)。尚、曲時間が原曲より約40秒長くなっている。また、ミックスの渡辺省二郎が「渡辺省二朗」と誤表記されている。
- 大阪LOVER[04:42]
作詩・作曲:吉田美和/編曲:シライシ紗トリ
- Vocal & Guitar:HARUNA
- Guitar & Vocal:MAMI
- Bass & Vocal:TOMOMI
- Drums & Vocal:RINA
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2007年3月7日に発売された38thシングルのカヴァー。ガールズロックバンド・SCANDALが歌唱、シライシ紗トリが編曲を務めた。ヴォーカル・ギター・ベース・ドラムが楽しげに響くバンドナンバー。歌声の影響からか、曲中の主人公の年齢が若々しく感じられる。原曲同様、愛しい「あなた」と大阪に対する想いが詰まった、魅力的な音色・歌声が可愛い大阪ラブソングである。個人的には、原曲以上にアグレッシブなバンドサウンド(特にドラム)が好きである。尚、曲時間が原曲より約20秒長くなっている。
- 笑顔の行方[03:32]
作詩:吉田美和/作曲:中村正人/編曲:藤田淳平(Elements Garden)
- Trumpet:Luis Valle・川上鉄平
- Alto Saxophone:村瀬和広
- Tenor Saxophone:竹村直哉
- Strings:弦一徹ストリングス
- Guitar:加納望
- Chorus:広谷順子
- All Instruments & Programming:藤田淳平(Elements Garden)
- Produced by Elements Garden
- Producer:三嶋章夫(KING RECORDS)
- A&R Directior:森井佑介(KING RECORDS)
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1990年2月10日に発売された5thシングルのカヴァー。声優・水樹奈々が歌唱、藤田淳平が編曲を務めた。疾走感あるギターと管弦楽器が印象的な楽曲。原曲と違い、フェードアウトせずに曲が終了している。「思いきり抱きしめたい」という強い想いが伝わってくる、パワフルな歌声が魅力の愉快・痛快ラブソングである。個人的には、原曲以上に若々しく瑞々しい音色・歌声が好きである。また、原曲よりも若干テンポが速いと感じた(そのためか、曲時間が原曲より約20秒短くなっている)。
- WINTER SONG[03:55]
作詩:吉田美和・MIKE PELA/作曲:吉田美和・中村正人/編曲:BU-NI(PRIME)
- Chorus Arrange & Vocal Direction:TAZZ
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1994年11月26日に発売された14thシングル(8thシングル「雪のクリスマス」の英語ver.)のカヴァー。シンガーソングライター・Ms.OOJAが歌唱、BU-NIが編曲を務めた。静謐なピアノ & ストリングスが印象的。スレイベルが特徴的な正統派の原曲と全く違った印象を受ける。降り頻る雪と共に積もる「あなた」への想いを歌った、原曲以上に温かく切ない聖夜のラブソングである。個人的には、繊細なMs.OOJAのシルキーヴォイスが好きである。尚、原曲よりもテンポが速いためか、曲時間が原曲より約50秒短くなっている。
- やさしいキスをして[04:00]
作詩:吉田美和/作曲:中村正人/編曲:羽毛田丈史
- Sound Produced by 羽毛田丈史
- Piano & Programming:羽毛田丈史
- A.Guitar:西海孝
- Cello:柏木広樹
- Percussion:仙道さおり
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2004年2月18日に発売された31stシングルのカヴァー。歌手・中島美嘉が歌唱、羽毛田丈史が編曲を務めた。暗いピアノ・ギター・チェロとパーカッションが印象的。ドラムと男性コーラスがない分、原曲よりも暗く寂しく切なく儚い印象を受ける。原曲以上に「あなた」に対する深い愛情が込められた、たった一つの運命の恋を描いた痛切ラブソングである。個人的には、些か重い愛情を感じる、曲全体の暗い音色(特に、羽毛田氏演奏のピアノ)が好きである。尚、曲時間が原曲より約10秒長くなっている。
- IT'S SO DELICIOUS[03:35]
作詩:吉田美和/作曲:吉田美和・中村正人/編曲:Joseph Lawrence(Joe90)
- All Instruments:Joseph Lawrence
- Coordinate:Hide Nakamura (Soundgraphics Inc.)・Obi Mhondera・Tim Hawes (Orio Music)
- Direction:ヤスハラカツトシ (AVEX ENTERTAINMENT INC.)
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1995年3月25日に発売された7thアルバム収録曲のカヴァー。歌手・倖田來未が歌唱、Joseph Lawrenceが編曲を務めた。疾走感に溢れたシンセと力強い歌声が特徴。ブラス・男性コーラスのあるミディアムテンポの原曲と全く異なる楽曲に仕上がっている。「もっと愛し合いたい」という強い感情を歌声に込めた、原曲以上にクールでビューティフルなEDMである。個人的には、曲全体の音色・歌声が好きである(特に、Cメロの「ゆっくり ゆっくり ゆっくり‥‥」の歌声が好きである)。尚、曲時間が原曲より約45秒短くなっている。
- サンキュ.[03:32]
作詩:吉田美和/作曲:吉田美和・中村正人/編曲:UTA
- Produced by UTA for TinyVoice,Production
- All Instrumental:UTA for TinyVoice,Production
- Vocal Edit:Masato Kamata for TinyVoice,Production
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1995年2月22日に発売された17thシングルのカヴァー。歌手・BENIが歌唱、UTAが編曲を務めた。少し切ないシンセサウンドとリズムパートが魅力の楽曲。ギターが目立つ原曲よりも、主人公の失恋の悲しさ、慰めてくれる「あなた」の優しさ・温かさ等が伝わってくる。「いてくれて本当にありがとう」という想いを歌った、原曲同様、心の傷が癒える柔和なラブソングである。個人的には、大胆かつ繊細な曲全体の歌声と、原曲にはない最後のはにかみが好きである。
- 何度でも[03:41]
作詩:吉田美和/作曲:吉田美和・中村正人/編曲:川口大輔
- Vocal:鷲尾伶菜・武藤千春・市來杏香
- Vocal Direction:川口大輔
- Guitar:石成正人
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2005年2月16日に発売された35thシングルのカヴァー。女性ダンス&ヴォーカルグループ・Flowerが歌唱、川口大輔が編曲を務めた。音数を極力抑えたシンプルなトラックが特徴。ヴォーカル3人の歌声が映えるミディアムチューンとなっている。「何度でも立ち上がってきみの名前を呼ぶよ」と歌った、原曲同様、頑張る気力が漲ってくる応援歌である。個人的には、石成正人のアコースティックギターが好きである。尚、この楽曲は、2014年6月11日発売のFlower7thシングル「熱帯魚の涙」通常盤にも収録された。
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