裸足でSummer

1. 裸足でSummer［04:37］

作詞：秋元康／作曲：福森秀敏／編曲：APAZZI

　1期生の最年少メンバー・齋藤飛鳥の表題曲初センター楽曲。Akira Sunsetと共に「今、話したい誰かがいる」「ハルジオンが咲く頃」を作曲・編曲したAPAZZIが編曲を務めた（同じ音楽作家が3作連続で表題曲を務めるのは、乃木坂46では初である）。

　エレキギターとシンセサイザーが印象的な楽曲。行動が予測できない太陽が似合う「君」と、その「君」に振り回されつつ片想いする「僕」を描いている。曲中では、夏の煌めきや「君」の無邪気さを詳らかに描写。「僕」が「君」を好きになるのも頷けるようになっている。元気な「HEY!」で盛り上がること間違いなしの、いつもの夏と一味違う爽快サマーソングである。

　個人的には、曲全体のエレキギターと前奏・間奏・後奏のピアノ、前奏途中・サビ直前・サビ途中のSEが好きである。尚、Real Sound には、楽曲の緻密な解説が詳述されている。また、APAZZIは編曲の際、作曲・福森秀敏のアゲアゲメロのデモを失速させないように留意。イントロ・間奏のフレーズ、サビのコード進行、ラストのMIXUPは、編曲時に追加作成した（Twitter より）。

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2. 僕だけの光［03:52］

作詞：秋元康／作曲・編曲：Hiro Hoashi

　共通カップリング曲。自身がメインサポーターを務める、日本テレビ系「第36回全国高等学校クイズ選手権」応援ソング。選抜メンバーが歌唱する。煌々と光るシンセサウンドが特徴的な楽曲。自分の存在意義を考える、思春期の「僕」を描いている。曲中には、「未来照らすのは自分自身」「光る唯一の方法は自分自身を磨くこと」等、青春を生きる者を鼓舞する言葉で溢れている。他の誰も持っていない「光」を持とうと歌唱する、努力する原動力が漲ってくる楽曲である。

3. オフショアガール［03:23］

作詞：秋元康／作曲・編曲：Akira Sunset・ha-j

　Type-A収録楽曲。CM「From AQUA～谷川連峰の天然水～」テーマ曲。白石麻衣のソロ楽曲。アンダー楽曲を数曲手掛けた、Akira Sunsetとha-jが作曲・編曲。夏のマドンナと噂される、美人女性サーファーについて歌っている。エレキギター・キーボード・コーラス等が魅力的。爽やかな音色が、碧海の煌めきと女性の瑞々しさを表現している。人魚のようなオフショアガールの魅惑的な姿を描いた、白石に相応しい爽快サマーチューンである。個人的には、前述の音色の他、曲中のカタカナフレーズ（「チュチュチュル チュチュル オーイェー」等）が好きである。尚、ha-jはこの楽曲で5作連続の楽曲提供となった。

4. 命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」［05:14］

作詞：秋元康／作曲・編曲：NA.ZU.NA

　Type-B収録楽曲。生田絵梨花のソロ楽曲で、ミュージカル俳優の坂元健児をゲストヴォーカルに迎えた。ミュージカル「林檎売りとカメムシ」の劇中歌という設定で、生田が虫を、坂元が王子様を演じている。壮大なオーケストラで展開される楽曲で、命の真実や本当の愛について伸びやかに歌唱。劇中の台詞も挿入されており、華やかな舞台の一幕が容易に想像できる。プロの坂元と遜色がない生田の美声に圧倒される、希望・奇跡・運命を歌ったミュージカル・ソングである。

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5. 白米様［04:06］

作詞：秋元康／作曲：Ruby／編曲：あらケン

　Type-C収録楽曲。松村沙友理主宰のユニット・さゆりんご軍団が歌唱する。編曲・あらケン演奏のギターが痛快な楽曲。白米が好きな「白米様」について歌っている。曲中の歌声がとにかく可愛く、白米の魅力を力説した歌詞からは、松村の白米好きが嫌というほど伝わってくる。聴くと白米が食べたくなる、色物ながら癖になる面白い楽曲である。個人的には、曲全体のエレキギターと、サビ最後の「白米様～!!」が好きである。尚、この楽曲をはじめとする白米布教活動を受け、JAグループは2021年の松村卒業の際に、お米一生分3.6t（米1俵60㎏×60年分）を贈呈した（JA全中公式サイト より）。

6. シークレットグラフィティー［04:11］

作詞：秋元康／作曲・編曲：ツキダタダシ

　Type-D収録楽曲。アンダーメンバーが歌唱する。従来のアンダー楽曲と対照的な明るい楽曲。可愛い人気のウェイトレス・リンダに言い寄る男達に嫉妬する「僕」を描いている。曲全体で鳴り響く陽気なクラップが特徴。センター・樋口日奈の明るさを連想させるオールディーズ・サウンドが魅力的である。リンダのボーイフレンドである「僕」の優越感を歌った、いつものアンダーと一味違うキュートなアメリカンポップスである。

　個人的には、時々聴こえるピアノグリッサンドと、ラスサビのビブラスラップが好きである。尚、1番Aメロの「ダイナー」は北米特有のプレハブ式レストランのことで、「Tバード」は米自動車メーカー・フォード社製造のスペシャリティーカー「サンダーバード」の愛称である。

7. 行くあてのない僕たち［04:55］

作詞：秋元康／作曲：大橋莉子／編曲：佐々木裕

　通常盤収録楽曲。伊藤万理華・井上小百合が歌唱する。夜明け前のサービスエリアを想像させる楽曲。故郷を捨てて長距離バスの夜行便に乗り込んだ、「僕」と「君」の逃避行を描いている。曲中では、夜明け前の情景と「僕」の葛藤を丁寧に描写。伊藤と井上の歌声からは、このまま乗り続けていいのか、今なら戻れるのではないかという「僕」の逡巡が読み取れる。衝動だけで動き出した行くあてのない愛を歌った、胸が締め付けられる切ない楽曲である。個人的には、曲全体の音色が好きである。

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