概説
前作「Big Shot!!」から約8か月ぶりのシングルである。
初回盤A・B・通常盤の3形態で発売された。
初回盤A・Bには、オリジナル・カラオケ3曲を収録。初回盤Bには、メンバーの重岡大毅が作詞・作曲した、5thアルバム収録曲の7人歌唱ver.「間違っちゃいない。」と、メンバーの神山智洋・藤井流星が作詞を務めた「ANS」が収録されている(後者はKOTAKI's Pickとして1stベストアルバム「AWARD」通常盤DISC3に収録された)。また、通常盤には、アニメ「忍たま乱太郎」25代目ED曲「いまだ!!」と、メンバー7人が作詞を務めた「はんぶんこ」が収録されている。
本作から、各曲にミュージシャンクレジットが表記されるようになった(ミュージシャンクレジットでは、Jazzin'parkの久保田真悟(Singo Kubota)が「Shingo Kubota」と表記されている)。
個人的には、新型コロナウイルスで疲弊しきった不安な心を癒すような楽曲が多いように感じた。
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楽曲一覧
- 証拠[04:16]
作詞:Kanata Okajima・栗原暁 (Jazzin'park)/作曲:Kanata Okajima・久保田真悟 (Jazzin'park)・栗原暁 (Jazzin'park)/編曲:久保田真悟 (Jazzin'park)
- Drums:髭白健
- Piano:西村奈央
- E. & A.Guitar & E.Bass:久保田真悟(Jazzin'park)
- Strings Arrangement:室屋光一郎
- Strings:室屋光一郎ストリングス
- Chorus:西村晋弥(snowkel)
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藤井流星・神山智洋W主演ドラマ「正しいロックバンドの作り方」主題歌。前作「Big Shot!!」を手掛けたJazzin'park(久保田真悟・栗原暁)が作詞・作曲・編曲を務めた(作詞・作曲はKanata Okajimaと共作)。疾走感あるバンドサウンドとエモーショナルな歌声が特徴。カオスが極まる現代社会を生きる人達を肯定する、情熱的で優しいミディアムファイトチューンとなっている。「人生」をテーマにジャニーズWESTが力強く熱唱した、手探りで今を生きる人達へ向けた渾身の応援歌である。
個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである(特に、鬱屈・殺伐とした社会を生きる人達をただ肯定する、「頑張っている・間違っていない証拠だよ」「らしく行こうぜ」等の言葉が好きである)。また、前作までは「若さ全開の元気な楽曲」が多かったが、本作以降「芯や軸のある楽曲」が多くなった印象を受けた(上述のミュージシャンクレジットの表記も含め、本作がジャニーズWESTの分水嶺のように感じた)。
- You ain't mine[04:21]
作詞:Kanata Okajima・CLAUDE S./作曲:O-BANKS・Erik Lidbom・J.Praize/編曲:O-BANKZ
- Chorus:JUN
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初回盤A収録楽曲。暗くて妖しいシンセサウンドが縦横無尽に響き渡る、クール & スタイリッシュなダンスナンバーとなっている。「You ain't mine(キミは俺のものじゃない)」と断言した、破綻しきった恋愛関係を描いた儚い楽曲である。個人的には、曲全体のシンセサウンドと英語フレーズがクールに感じた。尚、サビでは、前作収録楽曲「Go Low Low」のサビの一節「で、どうしたいの?」に似た「で、キミはどうしたい?」が登場している(作詞は両者共にKanata Okajimaが務めた)。
- サヨナラなんかじゃ終わらせないから[03:13]
作詞:MORISHIN/作曲:MORISHIN・REO/編曲:REO
- E. & A.Guitar:小野晃
- Chorus:MORISHIN
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初回盤A収録楽曲。小野晃の切なく儚いギターが響く楽曲で、"じゃあね" と別れを告げる「キミ」を強く引き留める主人公を力強く描いている。「サヨナラなんかじゃ終わらせないから」というメンバーの想いを歌った、人生・生きることを諦めた人達に捧げる楽曲である。個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである(特に、雨と晴れ間を感じる音色と、自殺志願者に向けて歌った「生きるんだ So 生き抜くんだ」というメッセージが好きである)。尚、本作収録楽曲の中で最も短い楽曲である。
- 間違っちゃいない。[05:51]
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初回盤B収録楽曲。5thアルバム収録のユニット楽曲「間違っちゃいない」の7人歌唱ver.である。原曲の編曲がha-jであるのに対し、この楽曲では生田真心が編曲を担当。フェードアウトの原曲と異なり、この楽曲ではメンバーが1分近く思い思いに熱いフェイクを披露している。ジャケットに映る夕陽の景色を連想させる弦が綺麗な、表題曲「証拠」と肩を並べる肯定ソングである。
個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである(原曲も素晴らしいが、不安な情勢を生きる人達を安心させるこの楽曲の方がより素晴らしいと感じた)。尚、2023年10月25日~31日開催の「WEST. 10th ANNIVERSARY AWARD」投票企画において、THE GREATEST WEST. SONG №2・WEST.的最強歌詞ソング部門1位を獲得。1stベストアルバム「AWARD」通常盤DISC3に収録された(唯一の2冠達成楽曲である)。
- ANS[04:34]
- Drums:石井悠也
- E.Bass:高間有一
- E.Guitar:akkin
- Drum Technician:蔡健治
- Guitar Technician:峰守一隆
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初回盤B収録楽曲。読みは「アンサー」で、表題曲「証拠」のタイアップドラマの主演・藤井流星と神山智洋が作詞を務めた(神山は作曲も務めた)。ドラマの世界観からインスパイアを受けて制作された、エッジの効いた疾走感あるロック & アッパーチューン。劇中要素「悲しみの向こう側」と「キエチマエカナシミ」が登場している(詳細はORICON MUSIC 参照)。聴くだけで悲しみ等が消えてゆくような気がしてくる、不安な胸中・微かな希望を綴った爽やかな楽曲である。個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである。
- ハッピーメイカー[04:47]
作詞・作曲・編曲:久保田真悟 (Jazzin'park)・栗原暁 (Jazzin'park)・前田佑
- E.Guitar:久保田真悟 (Jazzin'park)
- Chorus:JUN
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通常盤収録楽曲。TinyVoice, Production所属作家4名が制作を務めた。一度聴いたら頭から離れない陽気・ご機嫌なメロディーが特徴。英語の他、「Bakubaku Zokuzoku」「SAWAGE!!」といったローマ字表記や、「メニメニ(Many Many)」「アユレディ!?(Are You Ready!?)」といった英語のカタカナ表記があり、それらが絶妙なダサカッコよさを演出している。灼熱の中、ファンとライヴを楽しむ7人の姿が浮かぶ、フィエスタ(祝日・祭典)を彩る爽快パーティーナンバーである。個人的には、曲全体の愉快・軽快な世界観が好きである。
- いまだ!![04:25]
- Drums:城戸紘志
- E.Bass:渡辺等
- E. & A.Guitar:設楽博臣
- Percussion:坂井"Lambsy"秀彰
- Strings:弦一徹ストリングス
- Trumpet:菅家隆介・広田あやか
- Trombone:鹿討奏・東條あづさ
- Alto & Baritone Saxophone:大郷良知
- Tenor Saxophone:庵原良司
- Chorus:竹内浩明
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通常盤収録楽曲。アニメ「忍たま乱太郎」25代目ED曲。同アニメの主題歌制作を長年務める松井五郎と馬飼野康二がそれぞれ作詞と作曲を担当、嵐の編曲で有名な佐々木博史が編曲を務めた。ピアノ・ブラス・ストリングスが特徴的に響く楽曲。頑張り過ぎてくたびれちゃった心を明るく癒してくれる、勇気100%の元気溌剌ナンバーとなっている。キャッチーな「行くぞ」「やるぞ」が曲全体で繰り返される、仲間と過ごす青春の日々を彩るエールナンバーである。個人的には、曲全体の愉快な音色が好きである。
- はんぶんこ[05:10]
作詞:ジャニーズWEST・MiNE/作曲:川口進・MiNE・Atsushi Shimada/編曲:ha-j
- Chorus:小田原ODY友洋
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通常盤収録楽曲。メンバー7人がそれぞれ自分のパートの作詞を務めた。ピアノやギター、不安な心を包むストリングスが特徴。困難な状況を頑張って生きようとする、みんなへ向けた優しく綺麗なメッセージソングとなっている。「涙は越えて行こう 笑顔は集めて行こうよ」と優しく歌った、未曽有の危機を打破する力を与えてくれる楽曲である。個人的には、ジャニーズWESTの想いを感じる、ha-jによる切ない音色が好きである(特に、ホロリと零れる涙のような雫のSEが好きである)。
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