概説
前作「サムシング・ニュー」から約2か月ぶりのシングルである(前作とのスパンは自己最短である)。
11thシングル「ホメチギリスト/傷だらけの愛」以来の両A面シングルである。
初回盤A・B・通常盤の3形態で発売された。
初回盤A・Bには、オリジナル・カラオケ3曲が収録されている。通常盤には、メンバーの重岡大毅が作詞・作曲した「バニラかチョコ」が収録されている。
初回盤B収録の「みんながいる」を除く全曲のドラムを髭白健が演奏している。
スポンサーリンク
楽曲一覧
- でっかい愛[04:17]
作詞:岩越涼大・村野直球・栗原暁(Jazzin'park)/作曲:岩越涼大/編曲:ha-j
- Programming:ha-j
- Drums:髭白健
- E.Bass:山本連
- E. & A.Guitar:福田正人
- Percussion:またろう
- Trumpet:中野勇介
- Trombone:鹿討奏
- Tenor Saxophone:大郷良知
- Chorus:西村晋弥 (snowkel)・竹内浩明
-
重岡大毅主演ドラマ「#家族募集します」主題歌。家族をテーマにしたドラマの世界観に合わせた、柔和なアコースティックサウンドの楽曲である。耳に残る温かいメロディーと、傍にそっと寄り添い全てを包み込む無償の愛を歌った歌詞が心に染み込む、微笑ましいハートフルソングに仕上がっている。「君」をそっと抱き締める「僕」のでっかい愛を歌った、穏やかで温かい恋の歌である。
個人的には、三沢またろうのパーカッションと、サビ「好きなように明日をふたり描こう」「大きな涙あふれる日も」(共に1番)の裏で流れるブラス、1番Aメロで登場する「絆創膏」が好きである。尚、作詞を務めた栗原暁は、この楽曲で初めて久保田真悟以外の作家とジャニーズWEST楽曲を手掛けた。
- 喜努愛楽[03:06]
作詞:吸血亭賛美/作曲:偉町大介/編曲:MUTEKI DEAD SNAKE
-
濵田崇裕主演ドラマ「武士スタント逢坂くん!」主題歌。revenge my LOSTのヴォーカル・キーボード担当のFRANCISCO KIDZOOMA a.k.a Xavieこと吸血亭賛美が作詞を、Revision of Sense(2021年解散)のギター担当・偉町大介が作曲を務めた。心昂る歌唱で、力強くアツいメッセージをクールなロックサウンドに乗せて歌い上げている。ひたすら鼓舞激励する前向きな歌詞が特徴で、寂しい日や哀しい日、言葉に出来ない様な瞬間にそっと寄り添い励ましてくれる。失敗を恐れずに動き出す衝動を授けてくれる、胸が空く痛快ロックナンバーである。
個人的には、髭白健のドラムと増崎孝司のエレキギター、2番Aメロ・ラスサビ直前の林あぐりのベースが好きである。また、題名の「喜努愛楽」が甚だ秀逸で、「毎日怒ったり哀しんだりせず、喜び努め愛して楽しもう」という意味が込められているように感じた。尚、この楽曲は、自身の表題曲の中で最も短い楽曲である。
スポンサーリンク
- 真夜中のLION[03:52]
作詞:栗原暁 (Jazzin'park)/作曲:久保田真悟 (Jazzin'park)・栗原暁 (Jazzin'park)/編曲:久保田真悟 (Jazzin'park)
- E.Guitar & Programming:久保田真悟(Jazzin'park)
- Drums & Tambourine:髭白健
- E.Bass:山口寛雄
- Piano:西村奈央
- Strings:室屋光一郎ストリングス
- Additional Strings Arrangement:室屋光一郎
-
初回盤A収録楽曲。Jazzin'parkの久保田真悟・栗原暁が制作した。現代社会で苦悶する人を、孤独な百獣の王・ライオン(LION)に例えて描写。現代を生きる多くの人々が感じている孤独や不安を、独特の世界観で優しく丁寧に切り取っている。意地悪なこの世界に訴えかけるように歌う、真夜中のLIONの胸中を描いた楽曲である。個人的には、サビの押韻(「ないと」「LION」「倍音」「ハート」「心音」)と、サビの「ラララ... 届きますように」の部分で聴こえる西村奈央のピアノが好きである。尚、オリジナル・カラオケで聴こえるコーラスは、恐らくJazzin'park制作作品のコーラスを多数務めるJUNが務めたと思われる。
- みんながいる[04:39]
作詞・作曲・編曲:田尻知之 (note native)・本澤尚之
- Programming:田尻知之 (note native)・本澤尚之
- Drums:渡邊シン
- E.Bass & E. & A.Guitar:本澤尚之
-
初回盤B収録楽曲。生きていく中で感じる当たり前のような幸せと、漠然とした不安が交差する日常をパワフルに歌い上げている。前奏・間奏・ラスサビ前の「Ai! Ai! Ai!」「それ!よいしょ!」や1番Aメロの歌詞から、夕陽に照らされた横丁の雰囲気を感じることができる。「何度も自分を見失っても、君にはみんながいるよ」と歌う、不安や自暴自棄の時に聴きたい楽曲である。個人的には、男臭く力強いドラム・ギター・ベースと、台詞口調のBメロが好きである。尚、この楽曲のみ、渡邊シンがドラム演奏を務めた。
スポンサーリンク
- バニラかチョコ[05:15]
-
通常盤収録楽曲。メンバーの重岡大毅が作詞・作曲を務めた。恋人と喧嘩した主人公が、仲直りのアイスクリームを買いに行く軌跡を、軽快かつ朗らかに描写している。各フレーズの語尾が押韻で綺麗に統一されており(サビの「コンビニ」「ドン引き」「のんきに」等々)、重岡の高い語彙力とワードセンスの良さが窺える。多くの人が思わず「あ~確かに」と共感する、アイスクリームのようにあま~いラブソングである。
個人的には、前述の歌詞・世界観とグルーヴィーなバンドサウンド、優しい雰囲気を作り出す井上薫のピアノが好きである(特に間奏のソロパートが好きである)。また、サビの「ダーリンダーリン」から、矢井田瞳の2ndシングル「My Sweet Darlin'」のサビを連想した。尚、クレジットにはないが、ギターは編曲・生田真心が演奏した(生田氏の公式サイト より)。
- Calling[04:12]
- Piano & Programming:山下洋介
- Drums & Tambourine:髭白健
- E.Bass:山口寛雄
- E.Guitar:川崎智哉
- Trumpet:小澤篤士
- Trombone:高井天音
- Alto Saxophone:竹上良成
- Tenor Saxophone:橋本和哉
- Baritone Saxophone:井出慎二
- Chorus:草川瞬
-
通常盤収録楽曲。本作収録楽曲の中で最も生音が多い楽曲で、火照る体と夜空に咲いた花火を思わせる、情熱的かつロマンチックなブラスが魅力的である。やんちゃでクールなジャニーズWESTの7人が贈る、一夏の熱い恋を歌ったとびっきりのサマーチューンである。個人的には、Aメロの「Say Wow wow wow Wow wow wow」と、「Baby Baby この夏に捧ぐ Shake it Shake it ココロ踊れ」の裏で鳴るブラスサウンド、時折聴こえる編曲・山下洋介演奏のピアノと、ラスサビの「君と夏が Shinin'」の上ハモが好きである。
スポンサーリンク