サイレントマジョリティー(欅坂46)- Utapedia

サイレントマジョリティー

サイレントマジョリティー」は、2016年4月6日に発売された、欅坂46の1stシングルである。


目次

  1. 概説
  2. 楽曲一覧
  3. 歌唱メンバー
  4. 演奏者
  5. 外部サイト

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概説

2015年8月21日に結成した欅坂46のデビューシングルである。

Type-A・B・C・通常盤の4形態で発売された。

Type-A収録「山手線」を除く全曲が、オリジナルアルバム「真っ白なものは汚したくなる」に収録されている。

本作及び表題曲「サイレントマジョリティー」は以下の功績・賞歴を達成した。

  • オリコンデイリーシングルチャート初登場1位
  • オリコン週間シングルチャート初登場1位
  • 女性アーティストのデビューシングル初週売上記録更新
  • MV1億再生回数突破(YouTube/2018年6月24日達成)
  • 表題曲の歌詞が、2022年度の高校科目「歴史総合」の教科書に掲載

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楽曲一覧

  1. サイレントマジョリティー[04:25]

作詞:秋元康/作曲:バグベア/編曲:久下真音

 ファッションレンタルアプリ「mechakari」CMソング。静かな大衆・物言わぬ多数派を意味する英語「サイレント・マジョリティー(Silent Majority)」を題名とした楽曲(元々は「僕らの革命」という仮題だった)で、従来のアイドルソングには珍しい低音メロディーで展開されている。また、過度に主張しないピアノとアコースティックギター、サビや間奏でリズミカルに鳴るクラップ等々、全体的に控えめなサウンドで構成されており、アイドルデビューソングとは思えない特異な楽曲となっている。

 歌詞は、サイレント・マジョリティーに対して「Yesでいいのか?」「No!と言いなよ!」と問い訴えるものになっており、「君は君らしく生きていく自由があるんだ 大人たちに支配されるな」「君は君らしくやりたいことをやるだけさ One of themに成り下がるな」等、聴く人を鼓舞激励するフレーズが多数登場する。また、2番Aメロでは、「声を上げない者たちは 賛成している」と、ベトナム戦争時のリチャード・ニクソン米大統領の言葉(「そういった運動(ベトナムからの即時全面撤退を求める反戦運動)や声高な発言をしない米国民の大多数は、即時全面撤退を求めていない」)を模したフレーズが登場しており、民主主義の在り方を問う曲としても成り立っている。従来とは異なる特性を持ちつつ、「大人の支配からの脱出」というテーマを終始貫き通した、強い意志と覚悟が窺える稀有な楽曲である。

 この楽曲は、センター・平手友梨奈の圧倒的存在感や、TAKAHIRO(上野隆博)による印象的な振付、メンバー達の圧巻のパフォーマンスもあって、上述の功績・賞歴を残すスマッシュヒットソングとなった。だが、以降欅坂46は「社会・大人への反抗」を軸に活動することになるため、良くも悪くも欅坂46の運命を決めた楽曲と言える。また、「大人たちに支配されるな」と歌う少女達が大人(運営)の支配の下で活動する様は、個人的に皮肉めいたものを感じた。

 尚、2021年9月12日放送の関ジャム に出演した作曲のバグベアによると、楽曲コンペのオーダーは「アイドルということは気にせず耳に残る曲」で、華々しいだけでない道のりを行くアイドルに、路地裏(原宿の裏通り)で苦悩する若者の姿を投影、その若者の呟きを低音メロディーで表現した。また、楽曲をドラマティックにするために、サビメロディーの音程を1.6オクターブ上下させた(そのサビメロディーが出来た際、こぎみいいは「これはヤバいんじゃないか」と興奮した)。ちなみに、サビの直前で転調が入るが、A・Bメロのコード進行を作ったここみらいは、「サビ前に面白い転調が欲しいとこぎみいいに頼まれ、たまたまピアノを触っていたら降りてきた」と、転調が奇跡の産物であると述べた(作曲家 × YJインタビューvol.1 より)。


  1. 手を繋いで帰ろうか[05:16]

作詞:秋元康/作曲・編曲:Akira Sunset

 共通カップリング曲。ハウステンボスCMソング。表題曲歌唱メンバーが歌唱する。アコースティックギター中心の爽やかポップチューンで、Aメロは軽快なラップ調メロディーで展開されている。嘘をつかれて不機嫌な「君」と手を繋いで帰る「僕」の姿を描いた、表題曲「サイレントマジョリティー」とは対照的な微笑ましい青春ラブソングである。個人的には、前述したラップ調のAメロが好きである。尚、曲中で鳴るピアニカ(鍵盤ハーモニカ)は、作曲・編曲のAkira Sunsetが自宅にて演奏した。


  1. 山手線[04:33]

作詞:秋元康/作曲・編曲:福田貴史

 Type-A収録楽曲。平手友梨奈のソロ楽曲。山手線に乗る少女が人生に苦悩する曲で、物悲しい歌謡曲サウンドが孤独な少女の心情を表しているように感じる。自我に目覚め、この世に生まれた理由が分からず苦しむ、思春期の複雑な心を見事に表現した楽曲である。尚、デビューシングルでソロ楽曲が収録されるのは、48グループや乃木坂46を含めて初である(このことから、平手に対する運営の期待度が窺い知ることができる)。


  1. 渋谷川[04:55]

作詞:秋元康/作曲:中村泰輔/編曲:松浦晃久

 Type-B収録楽曲。ゆいちゃんず(同名異字の今泉佑唯・小林由依2名のユニット)が歌唱する。涸れることなく続く変わらない「君」への想いを「渋谷川(渋谷駅南方から天現寺橋までを流れる二級河川)」に例えている(歌詞には、この渋谷川に架かる「古川橋」や「恵比寿橋」も登場する)。アコースティックギター主体のカントリーサウンドとなっており、二人の澄んだ歌声が渋谷川の穏やかな水流のように聴こえる。恋人にはなれずとも、密かに「君」を想う「僕」を描いた、優しく心温まるフォークソングである。尚、本作のジャケット写真の撮影は、この楽曲の舞台である渋谷川で行われた。


  1. 乗り遅れたバス[04:29]

作詞:秋元康/作曲:SoichiroKNozomu.S/編曲:Soulife・後藤勇一郎

 Type-C収録楽曲。河田総一郎佐々木望の音楽ユニット・Soulifeが作曲・編曲を務めた(編曲は後藤勇一郎と共作)。異例の形でグループに加入した長濱ねるの心情を綴っている(長濱は鳥居坂46(後の欅坂46)1期生オーディションの3次審査まで合格するも、母親の反対で地元・長崎県に連れ戻され、都内開催の最終審査に参加できなかった。その様子を父親から聞いた運営は、長濱が一人で参加するはずだった乃木坂46福岡公演ライブに両親を招待し相談。結果、最終審査を受験していない長濱は、姉妹グループ「けやき坂46」という形で遅れて欅坂46に加入した)。たどたどしくも懸命に合流しようと頑張る、長濱のソロパートが魅力的な楽曲である。個人的には、サビ前の突き抜けるSEと最後のパーカッションが好きである。


  1. キミガイナイ[04:43]

作詞:秋元康/作曲:SoichiroKNozomu.S/編曲:Soulife・後藤勇一郎

 通常盤収録楽曲。表題曲歌唱メンバーが歌唱する。「乗り遅れたバス」と同一の布陣が制作した。些細なことで恋人の「君」と喧嘩した主人公の孤独を描いた楽曲で、ストリングスが長い夜の気怠さを表現しているように聴こえる。キミガイナイ退屈な世界を経て、改めて「君」の大切さに気づく、切なく儚い楽曲である。個人的には、前奏とBメロのピアノソロが好きである。また、Bメロの「本当の 孤独は 誰もいないことじゃなく 誰かがいるはずなのに 一人にされてるこの状況」が、哲学者・三木清の名言「孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の「間」にあるのである」に似ていると思った。


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歌唱メンバー

※ センターポジションはで表示
サイレントマジョリティー
石森虹花・今泉佑唯・上村莉菜・尾関梨香・織田奈那・小池美波・小林由依・齋藤冬優花・佐藤詩織・志田愛佳・菅井友香・鈴本美愉・長沢菜々香・土生瑞穂・原田葵・平手友梨奈・守屋茜・米谷奈々未・渡辺梨加・渡邉理佐
手を繋いで帰ろうか
石森虹花・今泉佑唯・上村莉菜・尾関梨香・織田奈那・小池美波・小林由依・齋藤冬優花・佐藤詩織・志田愛佳・菅井友香・鈴本美愉・長沢菜々香・土生瑞穂・原田葵・平手友梨奈・守屋茜・米谷奈々未・渡辺梨加・渡邉理佐
乗り遅れたバス
今泉佑唯・小林由依・鈴本美愉・平手友梨奈・渡辺梨加・長濱ねる
キミガイナイ
石森虹花・今泉佑唯・上村莉菜・尾関梨香・織田奈那・小池美波・小林由依・齋藤冬優花・佐藤詩織・志田愛佳・菅井友香・鈴本美愉・長沢菜々香・土生瑞穂・原田葵・平手友梨奈・守屋茜・米谷奈々未・渡辺梨加・渡邉理佐

演奏者

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サイレントマジョリティー

  • A.Guitar:白鳥義一(X

手を繋いで帰ろうか


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