概説
前作「命は美しい」から約4か月ぶりのシングルである。
学業専念で休業の山﨑怜奈は、いずれの楽曲にも参加していない。
TYPE-A・B・C・通常盤・セブン-イレブン限定盤の4形態で発売された(セブン-イレブン限定盤は、表題曲がセブン-イレブンCMソングに採用されたことを受けて、4万枚限定生産で発売。全国のセブン-イレブン店頭及び通販サイト「セブンネット」のみの販売された)。
前作より配信された「コンプリートパック」の名称が「Special Edition」に変更された。
楽曲一覧
- 太陽ノック[04:03]
作詞:秋元康/作曲:黒須克彦/編曲:長田直之
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自身主演ドラマ「初森ベマーズ」OP曲、及び、コンビニエンスストア「セブン-イレブンフェア 乃木坂46」キャンペーンソング。AKB48との交換留学(兼任)を経た生駒里奈が、5thシングル「君の名は希望」以来、約2年半ぶりにセンターを務めた。また、作曲・ベース演奏は、1stシングル「ぐるぐるカーテン」の黒須克彦が担当。どことなく原点回帰を思わせる布陣となった。
瑞々しいピアノと躍動感溢れる拍打ちビートで奏でられる楽曲。6thシングル「ガールズルール」や9thシングル「夏のFree&Easy」同様、アップテンポで爽快感ある夏曲に仕上がっている(Real Sound より)。また、歌詞も「太陽ノック 誘っているよ」「情熱ノック 外に出ようよ」と非常に明るく、聴くだけで晴れ渡る眩しい未来を期待させてくれる。何か始めるいいきっかけを与えてくれる、夏に聴きたい熱い一曲である。個人的には、編曲・長田直之のピアノサウンドが好きである(特に、前奏のグリッサンドと前奏・後奏の連続音、及び間奏のフレーズが好きである)。
- もう少しの夢[04:57]
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共通カップリング曲。自身主演ドラマ「初森ベマーズ」ED曲。西野七瀬のソロ楽曲で、1stアルバム収録の「ひとりよがり」、11thシングル収録の「ごめんね ずっと…」に続く収録となった。「もう少し、もう一度、夢を見させて」と願う少女の想いを描いた楽曲。西野のか細い歌声が特徴で、不安に揺れる胸中と、夢を諦めたくない不屈の意志を表しているように聴こえる。絶対叶えたい夢に対する想いを歌った、西野の決意表明とも言える楽曲である。。
- 魚たちのLOVE SONG[04:30]
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TYPE-A収録楽曲。年長組が歌唱する。沈黙の海を想像させる静かな音色の楽曲で、海に広がる波紋や水面(みなも)に跳ねた水しぶきを、魚たちが歌うLOVE SONGに例えている。年長組のアダルトな魅力と不思議な世界観が融合した、美しい神秘的なLOVE SONGである。個人的には、曲全体のピアノとアコースティックギター、Bメロで鳴るフルートの音色が好きである。また、Aメロ→Bメロの特徴的な転調が、深い暗闇に閉ざされた世界の中を漂う、愛のうた・ささやかな願い・キレイな感情・祈る奇跡を表しているように感じた。
- 無表情[03:51]
作詞:秋元康/作曲・編曲:Akira Sunset
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TYPE-B収録楽曲。生田絵梨花・松村沙友理のユニット「からあげ姉妹」が歌唱する(10thシングル「何度目の青空か?」収録の個人PVで結成、続く11thシングル「命は美しい」のペアPVで続編が描かれた)。いつも同じ顔でいる無表情の女子を描いた楽曲で、「好きな人に無表情を崩して欲しい」という本心を歌っている。生田の上手い歌声と松村の可愛い歌声が絶妙に融合した、強がり女子の本音が窺えるラブソングである。個人的には、可愛らしい世界観を構築する表情多彩な音色が好きである(特にピアノとドラムが好きである)。
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- 別れ際、もっと好きになる[04:17]
作詞:秋元康/作曲・編曲:Akira Sunset・ha-j
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TYPE-C収録楽曲。アンダーメンバーが歌唱、7thシングル「バレッタ」のセンター・堀未央奈がセンターを務めた(表題曲センター経験者がアンダーセンターを務めるのはグループ初である)。「無表情」のAkira Sunsetが、ha-jと共に作曲・編曲。哀しげなピアノとエレキシタールから始まる楽曲で、恋人の「彼」との別れを惜しむ女子の心情を描いている。曲中では、「彼が存在する世界 できることなら全部欲しい」「魔法の鏡 覗き込んで 私生活を眺めよう」等、持て余した重すぎる想いが多数登場。常軌を逸さないよう葛藤を繰り返す様子を丁寧に描いている。別れ際にもっと好きになってしまう辛さを歌った切ない楽曲である。
個人的には、前述のピアノサウンドとCメロの歌詞、サビ直後の突き抜けるSEが好きである。また、主人公の重すぎる想いは、かつて突然の別れを経験したからであると想像した。尚、Akira Sunsetによると、「あの日、僕は咄嗟に嘘をついた」等の既存の四つ打ちバラードと区別するために、少々の和メロ・90年代テイストの捻りと隠しスパイスを加えて仕上げた(Twitter より)。
- 制服を脱いでサヨナラを…[05:01]
作詞:秋元康/作曲・編曲:古川貴浩
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通常盤収録楽曲。齋藤飛鳥・星野みなみが歌唱する。女子高生(JK)の自我・自立を歌った楽曲で、「大人扱いして欲しい」「自分の意見持っていたい」等、芽生え始めた大人の自覚を赤裸々に綴っている。制服を脱いでJKの特権に別れを告げる姿を描いた、若い意志を感じる瑞々しい楽曲である。個人的には、可愛い歌声と音色(特にピアノ・ストリングス・2番サビ直前のSE)が好きである。また、Cメロの「世の中のすべてに参加して行こう」が、本作発売直前の2015年6月22日に適用された18歳選挙権を指しているように感じた。
- 羽根の記憶[05:42]
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セブン-イレブン限定盤収録楽曲。選抜メンバーが歌唱する。空を飛ぶ鳥を想像させる軽やかな楽曲で、5thシングル「君の名は希望」と同じ大ロンド形式(Aメロ→Bメロ→Aメロ→サビ)で構成されている。10年後を想像してみた「僕」の心情・決意を歌っており、サビのフレーズ「羽根の記憶を信じて未来へ羽ばたこう」が印象に残るように構成されている。まだ眠る無限大の可能性を信じたくなる、杉山勝彦・有木竜郎の神髄が窺える楽曲である。個人的には、曲全体のサウンド(特にドラム・ピアノ・ストリングス)と、サビの歌詞「空は飛ぶためにある 見上げるためじゃない」「鳥たちは自分から籠に入らない」が好きである。
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歌唱メンバー
※ センターポジションは赤で表示太陽ノック |
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秋元真夏・生田絵梨花・生駒里奈・伊藤万理華・井上小百合・衛藤美彩・齋藤飛鳥・斉藤優里・桜井玲香・白石麻衣・新内眞衣・高山一実・西野七瀬・橋本奈々未・深川麻衣・星野みなみ・松村沙友理・若月佑美 |
魚たちのLOVE SONG |
白石麻衣・高山一実・橋本奈々未・深川麻衣 |
別れ際、もっと好きになる |
伊藤かりん・伊藤純奈・川後陽菜・川村真洋・北野日奈子・斎藤ちはる・相楽伊織・佐々木琴子・鈴木絢音・寺田蘭世・中田花奈・中元日芽香・永島聖羅・能條愛未・樋口日奈・堀未央奈・渡辺みり愛・和田まあや |
羽根の記憶 |
秋元真夏・生田絵梨花・生駒里奈・伊藤万理華・井上小百合・衛藤美彩・齋藤飛鳥・斉藤優里・桜井玲香・白石麻衣・新内眞衣・高山一実・西野七瀬・橋本奈々未・深川麻衣・星野みなみ・松村沙友理・若月佑美 |