概説
前作「人は夢を二度見る」から約5か月ぶりのシングルである。
以下のメンバーは、いずれの楽曲にも参加していない。また、菅原咲月は、収録曲7曲のうち4曲に参加した(本作の参加曲数ではメンバー最多である)。
- 岡本姫奈(体調不良による活動休止のため)
- 掛橋沙耶香(転落事故による負傷で療養中のため)
- 早川聖来(8月24日に活動終了・芸能界引退のため)
- 林瑠奈(学業専念による活動休止のため)
Type-A・B・C・D・通常盤の5形態で発売された。
Akira Sunset(作曲家・編曲家・音楽作家事務所「HOVERBOARD」代表取締役社長)の関係者が多数楽曲提供するシングルとなった(詳細は下記参照)。また、多くの収録曲に他の楽曲の要素が盛り込まれていると感じた(詳細は各楽曲の解説参照)。
- 遠藤ナオキ(HOVERBOARD所属)
- 新Q(HOVERBOARD所属)
- 杉山勝彦(誕生日が同じの友人)
- 野口大志(HOVERBOARD所属)
- 丸谷マナブ(友人)
- APAZZI(ユニット・THE SIGNALIGHTSの片割れ)
- ha-j(HOVERBOARD共同設立者)
表題曲「おひとりさま天国」のMV(監督:伊藤衆人)は、MTV Video Music Awards Japan 2023・Beat Group Video -Japan-(最優秀邦楽グループビデオ賞)を受賞した(VMAJ より)。
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楽曲一覧
- おひとりさま天国[04:15]
作詞:秋元康/作曲:Akira Sunset・丸谷マナブ・ha-j・遠藤ナオキ/編曲:APAZZI
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5期生・井上和の表題曲初センター楽曲。2023年8月1日0時より、音楽配信サイトにて先行配信された。作曲と編曲には5名の音楽作家が参加。3rdシングル「走れ!Bicycle」に並ぶ人数となった(詳細は下記参照)。
№ 作家名 備考 1 Akira Sunset 楽曲提供は、1stベストアルバム収録曲「歳月(とき)の轍」以来、約1年8か月ぶり。表題曲は、19thシングル「いつかできるから今日できる」以来、約5年10か月半ぶり。作曲のみ担当は、8thシングル表題曲「気づいたら片想い」以来、約9年半ぶり。楽曲参加は、29thシングル収録曲「届かなくたって…」のヴォーカルディレクション以来、約1年3か月ぶり。 2 丸谷マナブ 楽曲提供は、20thシングル収録曲「雲になればいい」以来、約5年4か月ぶり。表題曲は本作が初。作曲のみ担当は、12thシングル収録曲「もう少しの夢」以来、約8年1か月ぶり。 3 ha-j 楽曲提供は、15thシングル収録曲「オフショアガール」以来、約7年1か月ぶり。表題曲・作曲のみ担当は本作が初。 4 遠藤ナオキ 楽曲提供は、18thシングル収録曲「泣いたっていいじゃないか?」以来、約6年1か月半ぶり。表題曲・作曲のみ担当は本作が初。楽曲参加は、22ndシングル収録曲「日常」ギター演奏以来、約4年9か月ぶり。 5 APAZZI 前作「人は夢を二度見る」に続き、表題曲編曲を担当。2作連続の表題曲編曲は、15thシングル表題曲「裸足でSummer」以来、約7年1か月ぶり。
エレキギターが特徴的な清涼感MAXの楽曲。「恋愛トラブルから解放されて、Single life・おひとりさま天国を楽しもう」と快活に歌っている。曲中では、15thシングル「裸足でSummer」を連想させる「HEY!」が頻出。ライブで盛り上がる要素として機能している。若者の恋愛離れに焦点を当てたようにも感じる、盛夏の暑さを吹き飛ばす痛快・爽快EDMである。個人的には、井上の「It's a single life」が好きである。
尚、この楽曲は、ソニーミュージックのスタッフの一声で行われたコライトで制作。メロディーはほぼ丸谷氏が手掛けた(X より)。また、BPMは125(X より)で、曲中にはAPAZZIの遊び心で弓射のSEが挿入された(X より)。個人的には、前奏が15thシングル収録曲「僕だけの光」に似ていると感じた。また、2番Aメロの歌詞「誕生日だとかクリスマスとか バレンタインデー ゴールデンウィーク」が、8thシングル「気づいたら片想い」の1番Aメロの歌詞に似ていると思った。
- 踏んでしまった[04:03]
作詞:秋元康/作曲:yoss/編曲:野口大志・yoss
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共通カップリング曲。アンダーメンバーが歌唱する。石口侑弥演奏のギターアルペジオから始まる楽曲。疾走感満載の暗い音色が特徴で、大事なものを踏んでしまった「僕」の気持ちを描いている。暗闇の中で吹き荒れる暴風雨を連想させる、シリアスな曲調・歌詞に息を呑む一曲である。個人的には、間奏のエレキギターが好きである。また、曲全体がCHiCO with HoneyWorksの5thシングル収録曲「ウルフ」に似ていると思った。
- 誰かの肩[05:33]
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Type-A収録楽曲。選抜メンバーが歌唱する。藤原彩豊演奏のピアノから始まるバラード。突然の悲しみに泣き崩れた「私」が、誰かの肩を借りることを学ぶ姿を描いている。曲中には、「頑張らなくていいんだよ」といった優しい言葉が登場。作曲・山田智和がメロディーに込めたメッセージを汲み取った歌詞となっている(X より)。「みんな、肩や優しさを貸したり借りたりしよう」と歌った、温かい世界観に涙腺が緩む楽曲である。個人的には、曲全体の優しい音色と、疲れた心に染み渡る細い歌声が好きである。
- マグカップとシンク[03:28]
作詞:秋元康/作曲:COMiNUM・TomoLow/編曲:TomoLow
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Type-B収録楽曲。遠藤さくら・賀喜遥香が歌唱する。哀しげなアコースティックギターから始まる虚しい楽曲。「君」に部屋を去られた「僕」の殺風景な胸の痛みを、マグカップが残されているシンクに例えて歌っている。遠藤と賀喜の特徴的な淡い歌声が融合した、コーヒーのように苦い胸中が窺える一曲である。個人的には、遠藤の儚げな歌声と、賀喜の秀逸な歌声が印象に残った。
- 考えないようにする[04:49]
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Type-C収録楽曲。5期生が歌唱する。前作収録楽曲「心にもないこと」同様、杉山勝彦が作曲・編曲(編曲は谷地学と共作)。切ないピアノとエレキギター、ストリングスが印象的。好きな「あなた」が親友と付き合っていることを知った「私」の胸中を描いている。「あなた」のことを考えないようにする苦しみを哀しく歌った、淡く切ない世界観に胸が痛むバラードである。
個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである(特に、Aメロの情景描写と前奏のピアノ、風に舞う葉を連想させる曲全体のストリングスと、苦しい胸中を連想させる曲全体のエレキギターが好きである)。また、ギターフレーズが、24thシングル収録曲「図書室の君へ」に似ていると思った。
- お別れタコス[04:32]
作詞:秋元康/作曲・編曲:中谷信行
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Type-D収録楽曲。3・4期生4名が歌唱する。エレキギターとタンバリンが印象に残るマージービート。「君」から破局を告げられた「僕」の寂しい胸中を描いている。特別な人との別れをポップな音色に乗せて歌った、タコスにかけるサルサのようなスパイスが効いた一曲である。個人的には、Bメロのコーラスが、前作収録楽曲「黄昏はいつも」のコーラスに似ていると思った。尚、最初に出て来る「Hasta(アスタ)la(ラ)Vista(ビスタ)」は、「さようなら」「またいつか会いましょう」を指すスペイン語である。
- 命の冒涜[03:56]
作詞:秋元康/作曲:ミノシマシンゴ・新Q/編曲:新Q・ミノシマシンゴ
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通常盤収録楽曲。千葉県出身メンバー7名が歌唱する(自身初の出身地で構成されたユニットである)。爽やかなピアノ・ギターで構成された楽曲。「24時間を君はどうやって使う?」という問いかけから始まるメッセージソングで、「何もしないでいるのは命の冒涜だ」と訴えている。「永遠ではない時間を愛や夢に費やせ!」と歌った、7人の千葉魂を感じさせる一曲である。
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歌唱メンバー
※ センターポジションは赤で表示おひとりさま天国 |
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五百城茉央・池田瑛紗・一ノ瀬美空・伊藤理々杏・井上和・岩本蓮加・梅澤美波・遠藤さくら・賀喜遥香・金川紗耶・川﨑桜・久保史緒里・柴田柚菜・菅原咲月・田村真佑・筒井あやめ・中村麗乃・山下美月・弓木奈於・与田祐希 |
踏んでしまった |
小川彩・奥田いろは・黒見明香・阪口珠美・佐藤楓・佐藤璃果・清宮レイ・冨里奈央・中西アルノ・松尾美佑・向井葉月・矢久保美緒・吉田綾乃クリスティー |
誰かの肩 |
五百城茉央・池田瑛紗・一ノ瀬美空・伊藤理々杏・井上和・岩本蓮加・梅澤美波・遠藤さくら・賀喜遥香・金川紗耶・川﨑桜・久保史緒里・柴田柚菜・菅原咲月・田村真佑・筒井あやめ・中村麗乃・山下美月・弓木奈於・与田祐希 |
考えないようにする |
五百城茉央・池田瑛紗・一ノ瀬美空・井上和・小川彩・奥田いろは・川﨑桜・菅原咲月・冨里奈央・中西アルノ |
お別れタコス |
梅澤美波・田村真佑・中村麗乃・弓木奈於 |
命の冒涜 |
小川彩・奥田いろは・柴田柚菜・菅原咲月・冨里奈央・中西アルノ・松尾美佑 |