ハート・エレキ

1. ハート・エレキ［04:58］

作詞：秋元康／作曲：丸谷マナブ／編曲：増田武史

　ひかりTV「AKB48グループドラフト会議」CMソング。小嶋陽菜が自身初の単独センターを務めた。「1960年代のグループ・サウンズ（GS）をイメージしたバンド・The G.FINGERS歌唱・演奏」という設定で、音色もそれに合わせた懐かしいものになっている。「群衆の中で 見つけた君を 愛のビームで狙い撃ちしよう！」と歌う楽曲。Bメロ途中の破裂音がエレキビームの発射音に、曲全体のエレキギターがエレキビームの弾道や電流のように聴こえる。人差し指から放たれるハート・エレキを歌った、痺れるようなGSナンバーである。

　個人的には、前述の音色と、前奏の「Lのサイン」「僕のエレキ！」の上ハモが好きである（前者は、曲全体のエレキギターとキーボード、間奏のタンバリンが特に好きである）。尚、前述の設定から、メンバーにはニックネームがつけられている（ニックネームと担当楽器は歌唱メンバー参照）。またこの楽曲は、作曲の丸谷マナブが自信喪失から立ち直る契機の楽曲となった（詳細は当該項目参照）。

2. 快速と動体視力［04:08］

作詞：秋元康／作曲：俊龍／編曲：野中"まさ"雄一

　Type A・K・4・劇場盤収録楽曲。アンダーガールズが歌唱する。快速電車に乗る主人公が、通過駅で見かける「君」を想う姿を描いた楽曲。歌詞には、「本当は授業に 遅れてもいいから 各駅停車に 乗りたいんだ」「目と目が合ったら 即死しそうさ」等、恋する男子の切ない胸中が克明に綴られている。また、ラスサビの後には畳み掛けるCメロがあり、痛快さを最後まで楽しむことができる。通過するプラトニックな片想いを歌った、「言い訳Maybe」布陣による王道アイドルラブソングである。個人的には、前述の歌詞や楽曲構成の他、猛スピードの快速電車を思わせるエレキギターと、2番Bメロの「どんどんと よくなるのは 関係じゃなくて 動体視力」が好きである。

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3. キスまでカウントダウン［05:20］

作詞：秋元康／作曲：杉山勝彦／編曲：杉山勝彦・有木竜郎

　Type A収録楽曲。Team Aが歌唱する。せっかちすぎる主人公が、冬の公園で恋人を待つ様子を歌った楽曲。恋の幸福感・高揚感・緊張感を表した、ピアノ・ギター・ストリングスが特徴的である。また、主人公は「あ～あ～あ～」と嬉しいため息を吐いており、先を急ぎたくなりつつも、恋愛のプロセスと想像を楽しんでいることが分かる。キスまでのカウントダウンを軽快かつ綺麗に歌った、秋と冬に聴きたいラブソングである。

　個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである（特に、AメロのピアノとCメロのストリングス、Cメロ終わり・ラスサビ終わりのピアノグリッサンド、1番Aメロの情景描写とCメロの歌詞が好きである）。尚、歌詞カードには「作曲・編曲：杉山勝彦」と表記されているが、杉山氏のサイト には「編曲：杉山勝彦・有木竜郎（サイトでは「有木達郎」と誤表記）」と表記されている（有木氏のPDF も参照／こちらは「キスまでのカウントダウン」と誤表記されている）。

4. 細雪リグレット［03:30］

作詞：秋元康／作曲：横健介／編曲：生田真心

　Type K収録楽曲。Team Kが歌唱する。細かくまだらに降る雪「細雪（ささめゆき）」がテーマの楽曲。別れを切り出した恋人に対して、「どうしても嫌だと泣いて困らせたらよかった…」と悔やむ女性を描いている。往生際の悪い恋と後悔（リグレット）を歌った、切なさ・悲しさ満載のアップテンポバラードである。個人的には、曲全体の切ないピアノと四つ打ちドラム、北風やみぞれ雪を思わせるシンセサウンドが好きである。

　尚、本作収録楽曲の中で最も短い楽曲である。また、チーム4・研究生オーディションにおいて、2013年8月28日に卒業した秋元才加に選ばれた相笠萌（Team 4）と、2013年8月27日に卒業した板野友美に選ばれた湯本亜美（研究生）が、チームの垣根を越えて特別に参加した。

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5. 君だけにChu! Chu! Chu!［04:15］

作詞：秋元康／作曲：今井ひろし／編曲：野中"まさ"雄一

　Type B収録楽曲。てんとうむChu!主演ドラマ「女子高警察」File.1～8主題歌。てんとうむChu!が歌唱する。幻想的な雰囲気を醸し出す楽曲で、スクールバスから降りて来る「君」を想う「僕」を描写。愛を直接言葉に出来ない弱虫な「僕」が、右手でキスを投げて飛ばすファンタジックな歌詞となっている。間奏では、各メンバーの「Chu! Chu! Chu!」及び男声コーラスの（Chu! Chu! Chu!）という、コール & レスポンスに相応しいフレーズも登場している。わくわく感満載のしあわせな恋を描いた、王道キュートラブソングである。

　個人的には、前述した幻想的な音色（特にキーボードサウンド）が好きである。尚、歌詞カードの題名は「君だけにChu! Chu! Chu!」だが、歌詞内及びDVDクレジットでは「君だけにChu ! Chu ! Chu !」と、感嘆符の表記に差異が生じている。

6. Tiny T-shirt［04:16］

作詞：秋元康／作曲：上田起士／編曲：若田部誠

　Type B収録楽曲。Team Bが歌唱する。陽気なブラスとグルーヴィーなエレキギターが特徴。甘くて優しいロマンティックな恋を望む女子が、イメージと違う恋に戸惑う姿を描いている。曲中では、恋の窮屈な価値観を「Tiny T-shirt（小さいTシャツ）」と表現。「狭い価値観は今すぐ脱いで楽になろう」と歌っている。「どんな時もマイペースに、気ままに恋して行こう」と歌う、軽やか・和やか・穏やかなお気楽ラブソングである。個人的には、編曲・若田部誠が手掛けたアレンジとサウンドが好きである。

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7. 清純フィロソフィー［03:45］

作詞：秋元康／作曲：多田慎也／編曲：生田真心

　Type 4収録楽曲。Team 4が歌唱する（峯岸チーム4初のオリジナル楽曲である）。「ポニーテールとシュシュ」の多田慎也と生田真心が作曲・編曲。ブラスサウンドが一際映える楽曲で、「制服を脱ぐまでは清純を守りたい」というTeam 4の意志を歌っている。曲中には、「誰かが 汚（けが）れたとしても 私 責めたりしない 何も…」等、キャプテン・峯岸みなみを思わせるフレーズも登場している。「どう生きればいいのか？何が大切なのか？」を自問自答する姿を歌った、Team 4のフィロソフィー（哲学）が窺える楽曲である。

　個人的には、前述のブラスと前奏のピアノが好きである。尚、この楽曲は、2014年開催の「AKB48 リスエストアワー セットリストベスト200 2014」で首位を獲得。そのため、4thアルバム「ここがロドスだ、ここで跳べ！」TypeAのDisc2に収録された。

8. 君の瞳はプラネタリウム［05:08］

作詞：秋元康／作曲：Noda Akiko／編曲：野中"まさ"雄一

　劇場盤収録楽曲。研究生が歌唱する。「プラネタリウム」「宇宙」「星座」「天文学的」等、星を連想する言葉が多数登場。「僕の未来に君は絶対存在する」という、恋する主人公の確信を歌っている。運命の力に導かれてゆく恋を描いた、魅力的かつ幻想的なラブソングである。個人的には、光り輝く星のようなギターサウンドが好きである。尚、サビで登場する「ポラリス」は、こぐま座で最も明るい恒星（現在の北極星）のことである。

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