僕の見ている風景(嵐)- Utapedia

僕の見ている風景

僕の見ている風景」は、2010年8月4日に発売された、の9thアルバムである。


目次

  1. 概説
  2. 楽曲一覧
    1. Disc1
    2. Disc2
  3. 外部サイト

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概説

3rdベストアルバム「All the BEST! 1999-2009」から約1年ぶりのアルバムである。

8thアルバム「Dream "A" live」から約2年4か月ぶりのオリジナルアルバムである。

既発曲は、27th~30thシングルである。

CD2枚組の通常盤のみで発売された。

初の日本語表記のみの題名のアルバムとなった。

発売形態に関係なくソロ楽曲が収録されている(5thアルバム「One」以来4作ぶりである)。

嵐の楽曲では概ね「作詞・作曲・編曲:〇〇/Rap詞:櫻井翔」と表記されるが、本作では「作詞:〇〇/Rap詞:櫻井翔/作曲・編曲:〇〇」と表記されている。

嵐の編曲を多数手掛ける石塚知生は、編曲に参加していない。また、収録楽曲のストリングス演奏は、全て弦一徹ストリングスが務めた。

本作から、Keyboards & Programming等のクレジットがなくなった。また、Chorusのクレジットが、Chorus Arrangementに変更された(両者の担当は同一と思われる)。


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楽曲一覧

Disc1

  1. movin' on[04:23]

作詞:みうらともかず・小川貴史/Rap詞:櫻井翔/作曲:Dr Hardcastle・Dice Taylor・youwhich/編曲:youwhich

 本作のリード楽曲。自身出演のJAL「感謝を行動に」CMソング、及び、JAL「嵐ジェット」テーマ曲。生音に聴こえるドラムと低音エレキギターが特徴。「この時代を駆け上がる」「この世界を巻き込む」と声高に宣言している。また、メンバー・櫻井翔によるサクラップも非常に秀逸。嵐を指した「五色の虹」等、センスを感じる言葉が多数登場している。10周年イヤーを終え、新たに進んでいく(movin' on)嵐の姿を歌った、世界を変えるBeatを刻む決意表明ソングである。

 個人的には、全体の歌詞・音色と、前奏・間奏・後奏のコーラス(「'Cause I'm movin' on movin' on baby...」等)が好きである。尚、本来ラップが入る予定はなかったが、完成した歌詞を見た櫻井が急遽ラップを加筆した。また、作曲者の一人であるDice Taylorは、後に嵐楽曲を多数作曲するDyce Taylorだと思われる。


  1. マダ上ヲ[03:40]

作詞:小川貴史・HYDRANT/Rap詞:櫻井翔/作曲:Dapo Torimiro・Drew Ryan Scott/編曲:吉岡たく佐々木博史

  • A.Guitar:天野清継
  • Chorus Arrangement:Ko-saku

 妖しげな低音コーラスから始まる楽曲。アコースティックギターとヴァイオリンが特徴的で、月の射す夜の情事の様子を艶やかに描いている。「マダ上ヲ」と暴れ始める無限の衝動を歌った、キケンで強引なエロティックナンバーである。個人的には、前述の音色と、畳み掛けるサクラップ「唇が足りず…してもしても 理性をリセット It's too late」が好きである。

 尚、2011年には、作曲者の一人であるDrew Ryan Scottが、自身所属グループのVarsity Fanclub(現・After Romeo)の楽曲「We Right Here(邦題:僕たちはここにいる)」として発表。ディズニーチャンネルの番組「シェキラ!」で使用された(全編英詞楽曲で、間奏・後奏の簡略化で「マダ上ヲ」より約30秒短くなっている)。後にDrewはTwitterにて、「「マダ上ヲ」のメロディーはVFC(Varstiny Fanclub)のために書いたもので、曲自体は「We Right Here」と全く違うものになっている」と投稿した(参考動画はこちら )。


  1. リフレイン[04:50]

作詞・作曲・編曲:R.P.P.

 R.P.P.作詞・作曲・編曲楽曲。別れた「君」との柔らかな記憶に想いを馳せる「僕」を描いている。終始控えめに鳴るピアノと、弦一徹ストリングスの弦が非常に魅力的。曲の最後には、「あの日の僕たちは... あの日の僕たちは...」「素直になれなくて... 素直になれなくて...」と、題名であるリフレイン(歌・詞・文章等で同一句を繰り返し用いる表現)が用いられている。「愛してる」と言葉に出来ずに終わった恋のその後を描いた、切なく愛しい珠玉のバラードである。個人的には、降り出した雨と零れ落ちた涙を連想させる、曲全体のピアノが好きである。


  1. Troublemaker[04:03]

作詞:H.Suzuki/作曲:大槻政司/編曲:ha-j

 2010年3月3日に発売された29thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。


  1. T.A.B.O.O[03:15]

作詞・作曲・編曲:100db/Rap詞:櫻井翔

 櫻井翔のソロ楽曲(前作までは終盤に収録されていたが、本作では序盤に収録された)。ギターとブラスが意気揚々と鳴り響く楽曲。主人公と「君」が犯す禁断の恋(Perfect Crime)を描いている。サビの「Tell me」や2番直前の「"Baby come"」等々、セクシーヴォイスが多数登場。サクラップの内容も刺激的で、エクスタシー(快感が最高潮に達して無我夢中になる状態)を感じずにはいられなくなってくる。いまを忘れる刹那の恋と想いをクールに歌った、新たな櫻井の魅力が見られるT.A.B.O.Oソングである。

 個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである(特に、軽快なサビの英語フレーズとサクラップが好きである)。尚、本作収録楽曲の中で最も短い楽曲である。また、作詞・作曲・編曲を務めた100dbだが、名前の似ている100+とは別人だと思われる。


  1. サーカス[03:48]

作詞:Soluna/作曲:iiiSAK・HYDRANT/編曲:youwhich

 前曲「T.A.B.O.O」から間隔を空けずに始まる楽曲。ワンダーランドを想像させる暗い音色の楽曲で、デートを意味する「ランデブー(仏:rendez-vous)」がなかなか蠱惑的である。サーカスのようなショータイムを愛しき「君」に見せると歌う、ばら色の世界に引き込まれる不思議な楽曲である。個人的には、曲全体のエレキギターと、勢いのあるサビの最初の音(「ショータイムが始まる」「どうすれば君の目に」「フラッシュライトが照らして」「れぞれの悲しみ」)が好きである。


  1. ギフト[04:54]

作詞・作曲:作田雅弥/編曲:ha-j

 「あなた」の強さ・優しさを歌った楽曲。優しいピアノ・ストリングスが魅力的で、歌詞のひらがなやBメロの敬体(「知りました」「くれました」)、嵐の朗らかな歌声が、温もりある世界観を作り上げている。飾らないそのままの思い・確かなひとすじの思いを綴った、大切な「あなた」に贈るギフトソングである。個人的には、曲全体の歌詞・音色と、1番Aメロの「いつから大事な言葉ほど 素直に言えなくなったんだろう」が好きである。尚、題名の候補には「カーネーション」や「手」等があった(そのため、曲中の「あなた」は母親を指すと思われる)。


  1. Everything[04:01]

作詞:100+/作曲:浅利進吾/編曲:ISB

 2009年7月1日に発売された27thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。


  1. Come back to me[04:26]

作詞・作曲:Shigeo/編曲:Shigeo・吉岡たく

  • Chorus Arrangement:Ko-saku
  • Chorus:Ko-saku・Shigeo・the Gaya-xy

 松本潤のソロ楽曲。ミクスチャーロックバンド・スケボーキングのShigeoが作詞・作曲・編曲・コーラスを務めた(編曲は吉岡たくと共作、コーラスはKo-sakuthe Gaya-xyと共同)。全体的にグルーヴィーなラップナンバー。多種多様な電子音とコーラスが特徴的である。また、ライブでファンにジャンプを促す、「Jump! Jump! Jump around!」も甚だ魅力的だと言える。「悩みや不安で壊れそうになったら、俺の元に戻って来い(Come back to me)」と陽気に歌う、試練の日々の励みになるシーケンスsongである。個人的には、前述の電子音と、軽快かつ緻密な歌詞の押韻が好きである。


  1. マイガール[04:45]

作詞:Wonderland/作曲:多田慎也/編曲:NAOKI-T

 2009年11月11日に発売された28thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。


  1. Magical Song[03:45]

作詞:youth case/作曲:Fredrik "Figge" Bostrom・Martin Ankelius/編曲:佐々木博史・Martin Ankelius

 相葉雅紀のソロ楽曲。設楽博臣のエレキギターが特徴的なディスコチューンで、松本潤のソロ楽曲「Come back to me」と似たテイストである。但しこの楽曲は、「難しいことは忘れて、気まぐれな夜を楽しもう!」という、"楽しむ気持ち" を重視しているように感じる(そのためか、松本の楽曲と比べて、覚えやすく歌いやすい印象を受ける)。心踊るDiscotiqueの様子をポップに描いた、聴くだけで楽しくなれるMagical Songである。尚、題名は「Magical Song」だが、曲中では「magical song」となっている。個人的には、前述のエレキギター(特にAメロ・間奏)と、2番サビの「願え Never End」、前奏・間奏の裏声「Yeah!」が好きである。


  1. let me down[04:03]

作詞・作曲・編曲:田中直/Rap詞:櫻井翔

 「失望させないでくれ」を意味する「Don't let me down」がよく出る楽曲。交差点でいつもすれ違う「君」との恋を妄想する「僕」を描いた楽曲である。グルーヴィーなエレキギターと愉快なブラスが特徴。先走る「僕」の妄想を表現すると共に、そんな「僕」に呆れ返る第三者の気持ちを代弁しているように聴こえる。夢と現実を行き交う「僕」の激しい妄想を歌った、今までにない変化球を感じる楽曲である。個人的には、前述のブラスと「Ho!」「Hey!」と叫ぶコーラス、テンポの良いBメロと2番Aメロの「自由気侭我が侭為すが侭」、サクラップに登場する「指揮官」と最後の囁く「Don't let me down girl」が好きである。


Disc2

  1. Monster[04:28]

作詞:UNITe・Sean-D/作曲:CHI-MEY/編曲:吉岡たく佐々木博史

 2010年5月19日に発売された30thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。


  1. Don't Stop[04:27]

作詞:伊那村さちこ/作曲:三留一純/編曲:佐々木博史

 佐々木博史編曲楽曲。大胆な弦編曲が特徴の佐々木氏だが、この楽曲では高らかな管編曲が特長。佐々木氏の振り幅の大きさが窺える楽曲となっている。「どこからでも何度でも見直せる」等々、応援フレーズが多数登場。「今は進み続けるしかないんだ Don't stop!」は、自身に言い聞かせているようにも聴こえる。多彩な音色とポジティブワードで頑張る人をそっと励ます、誰かと比べて落ち込んだ時に聴きたい楽曲である。個人的には、「止まるな!」と言いつつ、「休んでも構わない」と励ます歌詞が好きである。尚、トロンボーン演奏はFred Simmonsが務めたが、ミュージシャンクレジットでは「Fred Simons」と誤表記されている。


  1. 静かな夜に[04:47]

作詞:R.P.P./作曲:Dr Hardcastleyouth case/編曲:Dr Hardcastle

 大野智のソロ楽曲。「Song for me」「Take me faraway」に続き、R.P.P.が制作に参加した。題名「静かな夜に」に相応しい、ピアノベースの神秘的な楽曲。R.P.P.の綺麗な歌詞がまどろむ森の静謐さを、大野の高く澄んだ歌声が別れた「君」への切ない想いを表現している。静かな夜にひとり立ち尽くす「僕」の哀しい姿を歌った、幻想的かつ詩的なバラードである。個人的には、前述の要素の他、随所で微かに聴こえるコーラス(特に2番Aメロの息遣い)が好きである。また、2番サビの「遠く見つめて」の一部が「徳光」に聞こえた。


  1. むかえに行くよ[04:51]

作詞・作曲・編曲:マシコタツロウ

 一青窈の代表曲「ハナミズキ」を手掛けたマシコタツロウ制作楽曲。思い描いた未来と違う現在に戸惑う「僕」を描いている。曲中で「僕」は、蒼い空を飛ぶ鳥を眺めた後、「あの頃(青春・学生時代)の僕に負けないように、信じるままに感じるままに続く道を進もう」と誓っている。「明日の僕をむかえに行くよ」と切なくも強く想う、失うことに慣れてしまった、時間に追われる社会人に聴いて欲しい一曲である。個人的には、前奏・間奏で流れる特徴的な高音が好きである。


  1. 1992*4##111[05:22]

作詞・作曲:二宮和也/編曲:ha-j・二宮和也

  • Drums:河村徹
  • Bass:渡辺等
  • E. & A.Guitar:設楽博臣
  • Soprano & Tenor Saxophone:宮崎隆睦
  • Piano:HAYATO(→Pia-no-jaC←)
  • Cajon:HIRO(→Pia-no-jaC←)
  • Chorus Arrangement:佐々木久美
  • Chorus:佐々木久美・佐々木詩織・三枝笑梨子・楮本陽子・重田洸一・礒飛健太

 二宮和也のソロ楽曲。前作同様、自身が作詞・作曲・編曲を務めた(編曲はha-jと共作)。題名の読みは「とくべつ」。恥ずかしがり屋の「僕」が、「君」への想いを暗号にして送る姿を描いている。「僕」は解読に必死の「君」を微笑ましく見守り、「君」が解読に成功すると、最後に小声で「I love you...」と伝えている。柔和な歌詞・音色・歌声で「君」への想いと愛を歌った、趣ある本作最多生音楽曲である。個人的には、曲中の音色(特にドラム・ピアノ・オルガン)が好きである。

 ちなみに、auのフィーチャーフォンで題名を入力すると、暗号の答えの「ありがとう」となる(表示の都合上、本頁以外の題名は「1992*4##111」とする)。だが、au以外のフィーチャーフォンは、「#」が「↵(前の文字へ戻る/暗号の場合は「た→っ→と」となる)」でなく「、」「。」になっているので、暗号を入力すると「ありがた。う」となってしまう(当時の嵐はauのCMに多数出演していたため、auの携帯電話に合わせて暗号を作ったと思われる)。

 尚、ピアノとカホンの演奏は、二宮が好きなインストゥルメンタルユニット・→Pia-no-jaC←のHAYATOとHIROが担当。グルーヴ感溢れるミディアムチューンの中で、個性の強い→Pia-no-jaC←節を楽しむことが出来る(音楽ナタリー より)。また、コーラスアレンジは佐々木久美が、賑やかな多重コーラスは佐々木久美・佐々木詩織母娘らが担当。本作収録楽曲の中で、唯一Ko-sakuが参加していない楽曲となった。


  1. 空高く[03:58]

作詞:Sean-D/Rap詞:櫻井翔/作曲:八木雄一/編曲:Hisashi Nawata

 自身主演ドラマ「最後の約束」主題歌。嵐の5人を表したような「1・2・3・4・5」が連続する楽曲。全体的に鳴るピアノとJohn Blackwellのドラム、山口隆志のエレキギターがグルーヴィーで魅力的である。爽やかで少しほろ苦い歌詞もまた秀逸。「僕らいつもとなり歩いた」「一緒に分け合った痛み」等、嵐に通ずるフレーズも多数登場している。どこまでも続く青い空の風景を想像させる、忘れた笑顔を取り戻させてくれる希望の歌である。個人的には、前述の音色と、サクラップの「観覧車」が好きである。


  1. kagerô[03:51]

作詞:Soluna/作曲:小林建樹/編曲:ha-j

 地平線の先に揺れる陽炎が浮かぶ楽曲。神秘的・幻想的な音色が特徴的で、曲中では、「青く光る 始まりの場所」「青い陽炎」「月」と、「青」を連想する単語が登場している。だが、「鳴り止まない赤いサイレン」「太陽」「焼け付くような空」と、設楽博臣演奏の情熱的なギターから、「赤」を連想することも出来る。「いつまでも この気持ち 無くさない」という、初心を忘れず旅を続ける誓いを歌った楽曲である。個人的には、曲中に登場する自然由来の単語と、1番Aメロ直前のドラムロールが好きである。


  1. Summer Splash![04:20]

作詞・作曲・編曲:The仙台セピア/Rap詞:櫻井翔

 自身出演のJAL「JALわくわくアロハ計画2010」編CMソング。音楽グループ・Hi-Fi CAMPが、The仙台セピア名義で作詞・作曲・編曲を務めた。Aメロは全てサクラップで構成。派手に微笑み出す太陽が伝える季節の解放感を、メンバーが代わり番こに伝えている。また、曲中の単語(「潮風」「波音」「ヒマワリ」等)で夏のきらめきを更に表現。最後にはメンバーのガヤを挿入して、しぶきを浴びて浮き立つ浜辺の楽しさを伝えている。夏の海の水飛沫(Summer Splash)を体感できる、盛夏に聴きたいハイテンションサマーソングである。

 個人的には、櫻井翔のワードセンスが炸裂している、前述のサクラップが好きである。また、時折鳴るスクラッチと間奏のアコースティックギター、設楽博臣演奏のグルーヴィーなエレキギターも好きである。


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