概説
2008年10月19日初演。2010年5月27日まで行われた。
ひまわり組公演後、約1年半ぶりのチームA公演である。
当時最長の1年半を超えるロングラン公演となった(後に、チームK 6th Stage「RESET」が記録を塗り替えた)。
公演名「恋愛禁止条例」は、2008年8月当時のチームB・菊地あやかの交際発覚・解雇処分に起因した噂話が元になっている。
AKB48チーム研究生・JKT48チームJ・JKT48チームKⅢ・SNH48チームSⅡ・NMB48チームBⅡの公演でも使用された。
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楽曲一覧
- overture[00:59]
作曲・編曲:尾澤拓実/歌唱:TAZ
- 長い光[06:02]
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本公演最長楽曲。自分のことを見守ってくれた「あなた」に対する想いを、夜空に輝く星に例えて歌っている。切ないピアノと高橋みなみの独唱から始まるが、約1分後に一転し、ドラム・ギター中心の爽快な音色に変化する。「何億光年離れていても、あなたを思い続ける」という、「あなた」への大きな愛を歌ったラブソングである。個人的には、生音に聴こえる曲全体のドラムが好きである。また、2番Bメロの歌詞「愛とは 燃える炎じゃなくて 日向のような風のぬくもり」が好きである(前者が恋を、後者が愛を表していると感じた)。
- スコールの間に[03:44]
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夏の終わりのスコールを描いた楽曲。男友達の一人だと思っていた異性への、恋心に気づいた瞬間を歌っている。曲全体のエレキギターが特徴的で、スコールが降る様子と、「私」の胸が高鳴る様子を表現しているように聴こえる。「過去の自分より素直になって好きだと伝えよう」と歌う、虹が架かる空のように晴れ晴れとした楽曲である。個人的には、サビで聴こえる大太鼓が好きである。尚、本来「スコール」は「豪雨・落雷・豪雪を伴う短時間の突風」を指すが、この楽曲では「にわか雨」のニュアンスで描かれている。
- JK眠り姫[04:02]
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ブラスとエレキギターが印象的な楽曲。「何歳(いくつ)になってもJK(女子高生)のままでいさせて」という、夢見る女の子のお願いを歌っている。曲全体、特に後奏のエレキギターが痛快で、先述したお願いの切実さが伝わってくる。「王子様が迎えに来るまで眠り姫でいさせて」と歌う、公演を見た観客のボルテージを上げる楽曲である。個人的には、前述の音色と曲全体の女声コーラス、1番Bメロの「汚(よご)れていないその果肉」の語尾が好きである。
- 君に会うたび 恋をする[04:05]
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ギター・ピアノ・リズムトラックが特徴的な楽曲。久しぶりのクラス会で、学生時代の意中の人に再度恋する様子を描いている。曲全体の音色は比較的明るいが、微笑む「君」に何も言えない「僕」を描いた歌詞が切ない。聴く度に青春時代の思い出が甦る、明るさ・切なさ・懐かしさが込められた楽曲である。個人的には、間奏・後奏の男女混声ヴォーカルが好きである。
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- 黒い天使[04:28]
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前田敦子センターのユニット楽曲。危なげなシンセサウンドが印象的な楽曲で、渋滞している夜の高速で、恋人の車を降りる「私」を描いている。2番で「私」は怪しげな誰かに声を掛けられており、「ついて行ったら 何か起きるかな」と悪巧みをしている。純情・純愛のヒールを脱いでヘッドライトの海を泳ぐ、黒い天使の闇堕ちを描いた楽曲である。個人的には、サビの囁く「私 黒い天使」「きらり 黒い涙」が好きである。
- ハート型ウイルス[03:58]
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小嶋陽菜センターのユニット楽曲。初めはピンと来なかった「あなた」に恋した「私」を描いている。曲中には、「ウイルス」「注射」「免疫」等々、病原体を連想させる言葉が多数登場。間奏には可愛い台詞が挿入されており、聴く人を『うわの空』病に罹患させようとして来ている。ハート型ウイルスに感染した「私」を歌った、ピュアな王道アイドルラブソングである。
個人的には、歌詞・旋律・音色と、サビ・間奏の女声コーラスが好きである(音色は特にドラムサウンドが好きである)。尚、この楽曲は、ノースリーブスのアルバム「ノースリーブス」に、no3b ver.として収録された(ドラム・コーラスが控えめになり、台詞の間も異なる等、細かな変更が多数施された)。
- 恋愛禁止条例[03:58]
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高橋みなみセンターのユニット楽曲。本公演の題名にもなった楽曲で、恋愛禁止のサークル内で1年近く付き合う「私たち」を描いている。曲全体のエレキギターが非常にグルーヴィーで、条例違反の恋愛を楽しむ姿の表現に聴こえる。情熱的な燃え上がる恋と、アイドルの不文律を歌ったユニークな楽曲である。個人的には、前述のエレキギターと、サビの「条例違反」「化学反応」「火気厳禁」、その直前のコーラス(「本当の恋じゃない」「絶対に何かある」「情熱が溜まるだけ」)が好きである。
- ツンデレ![04:24]
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板野友美センターのユニット楽曲。棘のあるエレキギターとブラスが響く楽曲で、ツンデレ(特定の人間関係において、敵対的な態度と過度に好意的な態度の二つを併せ持つ様子)の「私」を描いている。刺激的な音色が「ツン」を、可愛い声が「デレ」を表現。甘えたいのに冷遇する「私」を上手く描いている。女の子の複雑な二重人格を歌った、「私」が愛しく思えてくる楽曲である。
個人的には、前述した曲全体の音色と女声コーラス、Aメロのカタカナフレーズ(「シラッシラッ」「ムシムシ」「ドケドケ」等)と、Bメロの3連続フレーズ(「もっともっと」「きっときっと」等)が好きである。尚、この楽曲は、板野友美の1stシングル「Dear J」劇場盤にも収録された(歌唱メンバーは、板野友美・石田晴香・佐藤すみれ・仁藤萌乃・宮崎美穂)。
- 真夏のクリスマスローズ[04:06]
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真夏のクリスマスローズを描いた楽曲。窓辺で可憐に咲く花を見て、去年の聖夜を思い出す様子を歌っている。エレキギター・ブラス中心の音色はとても明るいが、歌詞・歌声は対照的に切ないものとなっている。素直になれずに終わった恋を明るく切なく歌った、花言葉「追憶」を思わせる楽曲である。
尚、クリスマスローズは、ヘレボルス(キンポウゲ科クリスマスローズ属の植物の総称)のうち、クリスマスの時期に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名称である。また、作曲の成瀬英樹は、スコットランドのバンド・Aztec Cameraの楽曲「Pillar to Post」を目指してこの楽曲を書いた(Twitter より)。
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- Switch[04:38]
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不穏な電子音から始まる楽曲。連呼される「Love is the switch」が印象的な楽曲で、行為に臨む「私」の興奮を描いている。「私の愛のスイッチを押させてあげるよ」と歌う、強いエクスタシーを感じられる官能的な一曲である。個人的には、曲全体のブラスと、スイッチの切り替えを思わせる、曲全体の細かい電子音が好きである。また、漏れた吐息を思わせる、2番サビ最後の「Wow oh oh」、ラスサビ途中の「抱きしめて…」、最後の「Love is the switch!」が好きである。
- 109(マルキュー)[03:55]
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シングルリリースを前提に制作された楽曲。初演3日後発売の10thシングルに、カップリング曲として収録された(紙幅の都合上、解説は当該ページを参照して下さい)。
- ひこうき雲[04:02]
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公演・ライブのアンコールで御馴染みの楽曲。2009年発売の14thシングルに、シアターガールズ歌唱楽曲として収録された(紙幅の都合上、解説は当該ページを参照して下さい)。
- あの頃のスニーカー[05:20]
作詞:秋元康/作曲:五戸力/編曲:樫原伸彦
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本編最終楽曲。学校のチャイムから始まる楽曲で、数年ぶりに母校を訪れた「僕」を描いている。ピアノ・ギター中心の爽やかな音色が魅力的。風に吹かれる初夏の欅や、青臭く生きる「僕」の姿、その「僕」が懐古する青春時代を表しているように聴こえる。「あの頃のスニーカーは今でも宝物だ」と歌う、色褪せた日々を懐かしめるノスタルジックな楽曲である。個人的には、優しい世界観を作る曲全体の音色と、Aメロの学校の情景描写が好きである。
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- AKB参上![04:19]
作詞:秋元康/作曲:山崎燿/編曲:Funta7
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アンコール楽曲。生きることに向いていない無気力状態の「僕」が、AKB48に心を動かされる様子を描いている。熱い血潮を彷彿とさせる、痛快エレキギターが特徴。叫びや唸りのような音色が非常に刺激的で、拳を振り上げるような声・何かが突き上げるような地鳴りのようにも聴こえる。失っていたemotionや夢を思い出させてくれる、情熱的なギターロックナンバーである。個人的には、編曲・Funta7の特長と言える前述のエレキギターと、2番サビの「団結48」「よっしゃー」が好きである。
- ナミダの深呼吸[04:17]
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アンコール楽曲。ドラム・ブラス・ストリングスが印象的な楽曲で、「ナミダを流して深呼吸して楽になろう」と歌っている。切なくも力強い歌声が特徴的で、聴くとどこか安堵・安心したような気になれる。つらいことや悲しいことがあった時に聴きたい、身も心も軽くなれるデトックス・ソングである。
個人的には、曲全体の歌詞・音色と、サビ直後の歪んだエフェクト、間奏・後奏の「cry for...」が好きである。尚、1番Bメロで登場する「サーモスタット」は、加熱・冷却を制御することで対象物の温度を一定に保つ装置を指す(ここでは「感情制御装置を外してナミダを流そう」という意味である)。
- 大声ダイヤモンド[04:07]
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アンコール楽曲。シングルリリースを前提に制作された楽曲で、初演3日後に、10thシングルとしてシングルカットされた(紙幅の都合上、解説は当該ページを参照して下さい)。
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歌唱メンバー
※ センターポジションは赤で表示/全体曲割愛/オリジナルのみ記載- 出演メンバー
板野友美・大島麻衣・川崎希・北原里英・小嶋陽菜・小原春香・佐藤亜美菜・佐藤由加理・篠田麻里子・高城亜樹・高橋みなみ・中田ちさと・藤江れいな・前田敦子・峯岸みなみ・宮崎美穂
高城亜樹・藤江れいな・前田敦子
大島麻衣・川崎希・小嶋陽菜
高橋みなみ・峯岸みなみ・宮崎美穂
板野友美・北原里英・佐藤亜美菜
佐藤由加理・篠田麻里子・中田ちさと・研究生
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