概説
前作「LOVE」から約1年ぶりのアルバムである。
既発曲は、42nd~44thシングルである。
嵐らしさはそのままにし、単なるデジタルミュージックには留まらない多才な仕掛けが満載のサウンドを収録。今の嵐にしかできない、嵐流をたっぷり詰め込んだ最高傑作の作品となっている。
題名は、メンバーの櫻井翔が提案した。
初回限定盤・通常盤の2形態で発売された。
通常盤には、ボーナストラック「Take Off!!!!!」が収録されている。
前作同様、全曲のストリングス演奏を弦一徹ストリングスが務めた。
堀崎翔(Sho Horizaki)の名前が、ミュージシャンクレジットでは「Sho Horisaki」と表記されている。
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楽曲一覧
- Zero-G[03:57]
作詞:梶ヶ谷翔太・eltvo/作曲:原田卓也/編曲:石塚知生
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本作のリード楽曲。作曲家・原田卓也が、34thシングル収録曲「あの日のメリークリスマス」以来の単独作曲を務めた。グルーヴィーなベース & エレキギターが特徴的。韻を踏んだサビのフレーズ「Knock it 軒並み Knock you out」「Rock it ときめき Rock your world」が痛快な、疾走感あるEDMとなっている。愛しい「君」を奪い去って育むDigital loveを描いた、本作のコンセプトが伝わるクールな一曲である。個人的には、曲全体の英語フレーズと洗練された音色・歌声が好きである。
- Wonderful[03:41]
作詞:ASIL・藤瀬聖・John World・SQUAREF/作曲:James Winchester・Peter Boyes・Christopher Wortley/編曲:Slice of Life
- Chorus Arrangement:Ko-saku
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前曲「Zero-G」から間髪容れずに始まる楽曲。英語フレーズとブラスサウンドが踊る愉快な楽曲で、パーティーで出逢った女性「キミ」に時めく男性の姿をリズミカルに描いている。夜を越えて夢の世界へと誘う様子が浮かんでくる、題名通り非常にWonderfulなアシッドハウスである。個人的には、曲全体のスピーディーな歌詞や音色、Ko-sakuによるBメロ・サビの高いコーラスが好きである。尚、共作詞・藤瀬聖の公式サイト では、「2015年 嵐「Wonderful」」と誤表記されている。
- Tell me why[04:30]
作詞:SQUAREF・mfmsiQ・John World/Rap詞:櫻井翔/作曲:Andreas Johansson・STEVEN LEE/編曲:A.K.Janeway
- Chorus Ararngement:Ko-saku
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切ない鍵盤楽器の音色が印象に残るミディアムバラード。愛し合った恋人「君」との別れに咽ぶ「僕」の姿を哀しげに描いている。間奏では、メンバー・櫻井翔が手掛けたRapが登場。Rapが終わった直後に突如ハイスピードな音色が鳴る等、ありきたりなバラードにしない工夫が随所で見受けられる。「素直に君に「ごめんなさい」って伝えたいよ…」と淡く歌った、孤独な部屋の様子が伝わるクールで儚い楽曲である。個人的には、スタイリッシュなシンセトラックと「僕」の未練を綴った歌詞が好きである。
- Asterisk[04:36]
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100+が作詞・作曲・編曲を務めた楽曲(29thシングル収録曲「揺らせ、今を」以来、約4年1か月半ぶりに編曲も務めた)。シンセサウンドが印象的な、宇宙をテーマに据えた楽曲。歌詞には題名「アスタリスク(Asterisk)」をはじめとした宇宙関連用語が多数登場している。惹かれ合う運命の異性「君」との恋をクールに描いた、宇宙の神秘さ・壮大さが感じられるデジタルラブソングである。個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである(特に、前述した宇宙関連用語と音色、サクラップが好きである)。尚、エレキギター演奏は、音楽ユニット・youth caseの片割れである加古祐介が務めた。
- Imaging Crazy[03:42]
作詞:curly・furaha/作曲:Dyce Taylor・Jin Choi/編曲:Jin Choi
- All Chorus Work by 大野智
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大野智のソロ楽曲。嵐楽曲を多数手掛けるDyce Taylorが作曲を務めた(編曲のJin Choiと共作)。聴く人の頭に残るシンセサウンドが特徴的。曲中のコーラス全てを大野自身が務めており、屈指の歌唱力を誇る大野の神髄が窺える。狂ったように意中の「君」を想像し悩む姿を歌った、深夜の恋煩いを描いたスタイリッシュなラブソングである。個人的には、曲全体のシンセサウンドと洗練された大野の歌声、クールさを演出させる英単語の多い歌詞が印象に残った。
- GUTS![04:55]
作詞:eltvo・s-Tnk/作曲:SAKRA/編曲:石塚知生
- Bass:松原秀樹
- E.Guitar:堀崎翔・奥田健治
- Strings:弦一徹ストリングス
- Trumpet:鈴木正則・佐々木史郎
- Trombone:佐野聡
- Tenor Saxophone:春名正治
- Chorus Arrangement:Ko-saku
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2014年4月30日に発売された43rdシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- Disco Star[03:53]
作詞:youth case/作曲:渡辺泰司/編曲:A.K.Janeway
- Chorus Ararngement:Ko-saku
- Gaya:the Gaya-xy Annex
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相葉雅紀のソロ楽曲。「Magical Song」の作詞を手掛けたyouth caseが作詞を務めた。編曲・A.K.Janewayが手掛けたシンセサウンドが特徴。相葉扮するDisco Starが、週末・深夜のダンスフロアーのテンション・バイブスを上げる様子を軽快・ポップに描いている。クールなSE・the-Gayaxy Annexによる混声ガヤが印象的な、最高にイカしたご機嫌ディスコチューンである。個人的には、前述した音色とガヤが好きである。尚、主人公の「Disco Star」は、次作収録のソロ楽曲「Mr. FUNK」にも登場した。
- 誰も知らない[04:04]
作詞:mfmsiQ・SQUAREF・John World・作田雅弥/作曲:原田卓也・Joakim Björnberg・Christofer Erixon・BJ Khan/編曲:佐々木博史・BJ Khan
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2014年5月28日に発売された44thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- TRAP[03:23]
- Chorus Arrangement:AKIRA
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「Love Wonderland」のAKIRAとUTAが作曲を務めた楽曲(AKIRAは作詞とコーラスアレンジも務めた)。暗く不穏なシンセサウンドから始まる痛快ダンスナンバー。「Format」「指先ひとつの時代」「System」「性能」等々、デジタルを連想させる単語が多数登場している。「I'll get you in the TRAP(君を罠に掛けてやるぜ)」と、不敵な声で宣言したスタイリッシュな一曲である。個人的には、編曲・吉岡たくが手掛けたクールな音色と、最先端を連想させる英語フレーズが好きである。
- STAY GOLD[04:29]
作詞:Macoto56・松本潤/作曲:Shinnosuke/編曲:Shinnosuke・Pieni tonttu・Captain B
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松本潤のソロ楽曲。自身が作詞を務めた(Macoto56と共作)。「きっと大丈夫」を制作したShinnosukeが作曲・編曲(編曲はPieni tonttu・Captain Bと共作)。歌詞には、ジャニーズ事務所社長・ジャニー喜多川の精神である「SHOW MUST GO ON(ショーは続けなければならない)」が登場している。「僕が創る輝く世界へ共に行こう」とクールに誘った、エンターテイナー・松本潤の決意が伝わる一曲である。個人的には、曲全体の爽やかな音色が好きである。尚、題名「STAY GOLD」は「輝き続ける」を意味する英語である。
- Bittersweet[04:50]
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2014年2月12日に発売された42ndシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- メリークリスマス[04:20]
作詞:二宮和也・小川貴史/作曲:二宮和也/編曲:ha-j・二宮和也
- Drums:桜井誠(by the courtesy of MOB SQUAD/Victor Entertainment)
- Bass:柴田雄三
- E.Guitar:設楽博臣
- Piano:まらしぃ
- Chorus Arrangement:Ko-saku
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二宮和也のソロ楽曲。自身が作詞・作曲・編曲を務めた(作詞は小川貴史、編曲はha-jと共作)。赤白緑で賑やかな街を連想させるピアノが特徴。素敵な笑顔を見せる「君」に恋する「僕」を描いている。弾む恋心を表現したバンドサウンドが印象的な、恋の始まりを彷彿とさせるメリークリスマスソングである。個人的には、サビ最後で鳴るピアノグリッサンドが好きである(管理者はこの楽曲でグリッサンドを好きになった)。
尚、演奏には、Dragon Ashの桜井誠と、動画サイトを中心に活動するピアニストのまらしぃが参加した(まらしぃの参加経緯がニコニコニュース記事 に詳述されている)。また、まらしぃは本作発売2か月後に、自身のYouTubeチャンネルでこの楽曲の演奏動画 を投稿した。
- キミの夢を見ていた[04:53]
作詞・作曲:HYDRANT/編曲:佐々木博史
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「truth」「Lotus」「Breathless」のHYDRANT制作楽曲。素晴らしい世界の中で出逢えた「君」を想い続ける「僕」の姿を、希望を感じる旋律に乗せて描いている。大切にすべき偽りのない素直な気持ちが込められた、柔らかくて優しい音色や歌声が魅力のラブソングである。個人的には、曲全体の温かい世界観が愛おしく感じた。また、曲全体で微かに響く可愛らしいシンセサウンドが、この楽曲のデジタル要素を担当しているように感じた。
- One Step[04:44]
作詞:s-Tnk/作曲:Mats Tarfors/編曲:佐々木博史
- E. & A.Guitar:設楽博臣・種田博之
- Flat Mandolin & Cavaquinho:田代耕一郎
- Strings:弦一徹ストリングス
- Whistling:櫻井翔
- Chorus Arrangement:Ko-saku
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前曲同様、佐々木博史が編曲を務めた楽曲。和やかな弦が長閑に響くカントリーナンバーで、「歓びも哀しみも涙も分け合って歩いていこう」と朗らかに歌っている。「誰も歌ったことのない歌を 僕らは歌うよ」と、ファンに対して誓った嵐の思いを感じる楽曲である。個人的には、前述した柔らかな音色が好きである(ラスサビのフェードアウトが、肩を組み合って草原を歩く嵐の姿を表現しているように感じた)。尚、曲中で鳴る口笛は、メンバーの櫻井翔が担当した。
- Hey Yeah![03:22]
作詞:AKIRA/Rap詞:櫻井翔/作曲:田中直/編曲:Hisashi Nawata
- Programming & Keyboard:Hisashi Nawata
- Drums:髭白健
- Bass:山口寛雄
- E.Guitar:TAKU a.k.a. K-CITY PRINCE
- Horn Section Scoring:佐野聡
- Trumpet:鈴木正則
- Trombone:佐野聡
- Tenor Saxophone:春名正治
- Chorus Arrangement:AKIRA
- Chorus:有坂美香 & The Sunshowers・AKIRA・Ko-saku
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櫻井翔のソロ楽曲。本作最短楽曲 & 最多生音楽曲で、「小さなことなど気にせずにさ、宇宙視点で見てみよう」や「小さなことでも大切だから、積み重ねていこうよ」といった、前向きな思考や言葉が歌詞に沢山登場している。聴くだけで抱える悩みや不安が全て吹き飛びそうな、ライヴで盛り上がること必至の爽快ポジティブナンバーである。個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである(特に、高らかに響くブラスとピースフルな混声コーラス、ポジティブな気持ちを表した「Hey Yeah!」が好きである)。
- Hope in the darkness[04:37]
作詞:小川貴史・HYDRANT/作曲:David Keiffer Johnston・Wesley Steed・Sigurgur Kristinn Sigtryggsson pka Siggi/編曲:metropolitan digital clique・A-bee
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夜明けの太陽を連想させる、非常に雄大・壮大な楽曲。偉大な自然を表す言葉(大地にそっと咲いた花・海の向こうの新風の薫り・満天の星のような神秘)が多数登場している。未開拓な道を駆け抜ける意志と覚悟が伝わってくる、15周年を迎えた嵐の決意を歌った一曲である。個人的には、共編曲・A-beeが手掛けたと思しき近未来的デジタルサウンドが好きである。また、ダイナミックなストリングスと男性5人によるコーラスも、静謐さと荘厳さを感じられて好きである。
- Take Off!!!!![03:23]
作詞:櫻井翔/作曲・編曲:Stephan Elfgren
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通常盤収録楽曲。15周年記念ソングで、メンバー・櫻井翔が作詞を、メンバー5人がガヤを務めた。サクラップの特徴である独特な言葉が多数登場(秘蔵っ子・飛行方法・地 水平線・Holla等々)。サビの「光る5つの輪の向こう」がラスサビでは「光る6の輪の向こう」に変わっており、嵐が「メンバー5人+ARASHIANS=嵐」と考えていることが分かる。「更なる飛躍を目指してここからTake Off(離陸)するぜ!!!!!」と、爽やかな声で軽やかに誓った痛快ポップナンバーである。個人的には、緻密な歌詞と時折響くホイッスルが好きである。
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