概説
1951年、東京目黒区に生まれる。幼少期から譜面と地図が大好きで、中野区立谷戸小学校在学時には、音楽部鼓笛隊で大太鼓を担当した。
中学生の時、交響曲の総譜を読み始める(本人曰く「譜面オタク」)。
早稲田大学高等学院から、早稲田大学政治経済学部経済学科に進学。大学時代はハイソサエティ・オーケストラ部に所属し、アルトサックス奏者として活動し、2年生で統率者のコンサートマスターに抜擢される(管楽器ばかりの響きが武骨だと感じ、早大交響楽団の弦楽器群への憧れもあって退部した)。また、3年生の時にアルバイトで始めた、ヤマハ音楽振興会でのポピュラーソングコンテストの仕事で編曲の基礎を学ぶ。その後、大学を中退する。
1974年、フリーの作曲家・編曲家として活動を開始する。
1975年、中島みゆきのデビューシングル「アザミ嬢のララバイ」で編曲家デビューする。
1977年、沢田研二の19thシングル「勝手にしやがれ」を編曲。第19回日本レコード大賞を受賞する。
1981~1983年、アメリカ・ロサンゼルスに音楽活動の拠点を置く。そこで出会った最新鋭のデジタル・シンセサイザー「Fairlight CMI」を日本に導入する。コンピューターと従来のスタジオミュージシャンによる演奏等をミックスさせた新しいスタイルのサウンドで、C-C-B、中山美穂、小泉今日子、松本伊代、Wink、荻野目洋子、森川由加里等、80年代アイドルの全盛期を築く。特に、作曲家・筒美京平の楽曲の編曲を最も多く手掛け、日本レコード大賞等の数々の賞を受賞した。
1980年代から、ジャニーズグループの楽曲の編曲を数多く担当。田原俊彦、少年隊、近藤真彦、TOKIO、SMAP、KinKi Kids、V6、光GENJI、KAT-TUN、NEWS、タッキー&翼、嵐、Hey! Say! JUMP、Sexy Zone、A.B.C-Z、関ジャニ∞、King & Prince等、歴代のジャニーズグループの楽曲を多数編曲した。舞台では、滝沢秀明の「滝沢革命」、堂本光一の「Shock」、少年隊の「Playzone」等の音楽制作も担当。
1990年、マニピュレーター・助川宏、レコーディングエンジニア・中村三郎と共に、株式会社グリオを設立する [1] 。
1990年以降、アニメソングやCMソング、ミュージカル等の舞台音楽制作を手掛ける。また、ディズニーのオフィシャルアレンジャーとして、オーケストラ編成のインストゥルメンタルアルバムの編曲や、ディズニー後任アルバム「ブラバン・ディズニー」の全曲プロデュースを手掛ける。
1992年、音楽座ミュージカル「アイ・ラブ・坊っちゃん」の作曲・編曲を担当する。
1994年、前述の作曲・編曲で、第1回読売演劇大賞を受賞する。
2000年、資生堂ラジオCM「TAPHY」で、ACC(全日本CM広告連盟)作曲賞を受賞する。
2012年、石原裕次郎の曲をカバーした舘ひろしのアルバム「舘ひろし sings 石原裕次郎」の全曲を編曲。第54回日本レコード大賞企画賞を受賞する。
2015年、近藤真彦の35周年記念アルバムの編曲を手掛ける。
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特徴・豆知識
2019年時点で編曲作品は2700曲を超えており、歴代編曲家シングル総売上は小室哲哉に次ぐ2位である(実際は約3000曲だが、うち300曲は諸事情で没となっている)。
編曲の特徴として、生音を多数使用した豪華な編曲が挙げられる。ドラム、ベース、ギター、ピアノ、ブラス、ストリングス等々、殆どが増崎孝司をはじめとした熟練のスタジオミュージシャンの演奏で構成されている。
昭和歌謡を思わせる編曲も特徴的である。
2020年12月16日に、自身の代表曲をまとめたコンピレーションCD BOX「船山基紀 サウンド・ストーリー 時代のイントロダクション 」を発売した。
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提供作品
- 「LOVE PARADE」
- 「マスカレード」
- 「二人の涙雨」
- 「My Last Train」
- 「Ladyダイヤモンド」
- 「この手をつなごう」
- 「シーサイド・ラブ」
- 「カラフルEyes」
- 「Love Confusion」
- 「Miss Mysterious」
- 「君だけFOREVER」[★]
- 「最後の笑顔」
- 「カラクリだらけのテンダネス」
- 「Show must go on」[★]
SMAP
- 「Can't Stop!! -LOVING-」
- 「笑顔のゲンキ」
TOKIO
- 「AMBITIOUS JAPAN!」
- 「明日を目指して!」[★]
- 「宙船(そらふね)」
タッキー&翼
- 「epilogue」
テゴマス
- 「猫中毒」
Hey! Say! JUMP
- 「冒険ライダー」
- 「情熱JUMP」
- 「Thank You~僕たちから君へ~」
- 「OVER」
- 「Together forever」
- 「ChikuTaku」
- 「SAKURA~旅立ちのうた~」
- 「KIZUNA」
- 「Parade!!」
- 「シンデレラガール」
- 「愛のすべて」
- 「Moon Lover」
- 「雨音」
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演奏作品
- 「カラフルEyes」
- 「Love Confusion」
- 「最後の笑顔」[3]
- 「カラクリだらけのテンダネス」
TOKIO
- 「明日を目指して!」[Produce]
- 「シンデレラガール」[共同]
- 「Moon Lover」
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音楽番組披露楽曲
№ | 題名 | 担当 | 注記 | アーティスト |
---|---|---|---|---|
薔薇と太陽 | 編曲 | - | KinKi Kids | |
君のユメ ぼくのユメ | 編曲 | - | KAT-TUN | |
カラクリだらけのテンダネス | 編曲 | - | Sexy Zone | |
シンデレラガール | 編曲 | - | King & Prince |
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