ARASHIC(嵐)- Utapedia

ARASHIC

ARASHIC」は、2006年7月5日に発売された、の6thアルバムである。


目次

  1. 概説
  2. 楽曲一覧
  3. 参考資料
  4. 外部サイト

スポンサーリンク


概説

前作「One」から約11か月ぶりのアルバムである。

既発曲は、15th・16thシングルである。

ソロ楽曲の収録はなく、各メンバーをメインヴォーカルに据えた楽曲が5曲収録されている。

海外スタジオミュージシャンが演奏に多数参加。海外レコーディングは、ニューヨークとロサンゼルスで行われた(ロサンゼルスレコーディングのディレクションとマネジメントは、ギタリストのYukihide "YT" Takiyamaが務めた)。

前作のミュージシャンクレジットにあった「Keyboards & Programming」は削除されている。

初回限定盤・通常盤の2形態で発売された。

通常盤には、ボーナストラック「LOVE PARADE」が収録されている。

本作の題名から、嵐の(病的・熱狂的)ファンの俗称が「アラシック(ARASICK)」となった。但し、メンバーの櫻井翔は、「本来は嵐らしさを意味したもの」と発言。13thアルバム収録曲「Take Off!!!!!」では、嵐のファンを指す言葉として「ARASHIANS」を使用した(exciteニュース より)。


スポンサーリンク


楽曲一覧

  1. WISH[04:26]

作詞:久保田洋司/作曲:オオヤギヒロオ/編曲:CHOKKAKU

 2005年11月16日に発売された15thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。


  1. ランナウェイ・トレイン[03:37]

作詞:SPIN/Rap詞:櫻井翔/作曲:Anthony Little・Rick Kelly/編曲:鈴木雅也

  • Rhythm & Lead E.Guitar:Nuno Bettencourt
  • Bass:Billy Sheehan
  • Chorus:Ko-saku

 猛スピードで走る汽車を想像させる楽曲。エレキギター演奏を、米ロックバンド「Extreme」の元ギタリスト・Nuno Bettencourtが務めた。歌詞には、「もういいよ 自分だけ 責めないで」等々、前向きになれるエールフレーズが多数登場。誰にも言えずに抱えた悩みも、スッと消えそうな気がしてくる。「二度と無いこの夏を駆け抜けよう!」と歌唱する、疾走感・爽快感に溢れた一曲である。個人的には、前述のエレキギターとサビの「1・2・3」、櫻井翔のソロパート(前奏・2番サビ直後・サクラップ)が好きである。


  1. Raise Your Hands[03:46]

作詞:SPIN/Rap詞:櫻井翔/作曲:Stefan Olsson・Tin Norell/編曲:安部潤

 「Raise Your Hands!(手を挙げろ!)」とサビで連呼する楽曲(3rdアルバム収録曲「テ・アゲロ」とは別の楽曲である)。曲全体のエレキギターとベースが極めてグルーヴィーで、聴いているうちに思わず小躍りしてしまう。ライブでファンと盛り上がること間違いなしの、恋する夏に是非とも聴きたい天まで届くMusicである。個人的には、曲全体のドラム・ベース・エレキギターと、2番の「A・B・C・Delight」、軽快・爽快なサクラップ(特に「Raise your hands in the air like this」)が好きである。


  1. きっと大丈夫[04:50]

作詞:SPIN/Rap詞:櫻井翔/作曲・編曲:Shinnosuke

 2006年5月17日に発売された16thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。


  1. Ready To Fly[04:23]

作詞:ma-saya/作曲:家原正樹/編曲:石塚知生

  • Drums:Omar Hakim
  • Bass:Jerry Barnes
  • E.Guitar:William "Sherrod" Barnes
  • A.Piano & Rhodes:Phillipe Saisse
  • Percussion:Bashiri Johnson
  • Horn Section Scoring:Tony Kadleck
  • Horn Section:East 4th Horns
  • Trumpet:Tony Kadleck
  • Trombone:John Wheeler
  • Tenor & Baritone Saxophone:Tom Timko
  • 2nd Trumpet:Jon Owens
  • Alto Saxophone Solo:Aaron Heick
  • Chorus:田中亜由子

 大野智メイン楽曲。ドラム・ベース・エレキギター・ピアノ・ローズ・パーカッション・ブラス・コーラス・ヴォーカルと、多種多様な楽器の音色が鳴り響く楽曲である(生音楽器の数は本作最多である)。グルーヴィーな音色が極めて魅力的で、何かに怯えて生きる「君」へ向けた歌詞も印象的である。「私は今日からひとりじゃないんだ」と思わせてくれる、抱え込んだ時・塞ぎ込んだ時に聴きたい一曲である。

 個人的には、前述した音色と歌詞が好きである。また、ほぼ大野のソロパートで占めた1番と、サビの英語フレーズ(「Ready To Fly, Ready To Fly, To You」「Ready To Fly, Ready To Fly, With You」)、終わり際の音色も好きである。尚、先述した「ローズ(Rhodes)」は、エレクトリックピアノの一種である。


  1. キャラメル・ソング[04:58]

作詞:小川貴史/作曲:松下典由/編曲:高橋哲也

 二宮和也メイン楽曲。可笑しいくらい好きな「君」と別れる「僕」を描いている。二宮の細い歌声が、複雑な「僕」の胸中を表現。「君」が信じた夢のために手を振って見送る姿と、「ホントは繋ぎ止めたい…」という本心が見事に読み取れる。大好きな宝物との切ないサヨナラを歌った、キャラメルのように甘くほろ苦いラブソングである。個人的には、優しい世界観を作り出すアコースティックギターと、「僕」の本心を代弁した間奏のエレキギターが好きである。また、最後の子供の笑い声から、「僕」と「君」は幼馴染で、笑い声は「(子供の頃から今日まで紡いだ)数えきれぬ思い出」を表していると想像した。


  1. COOL & SOUL[03:53]

作詞:SPIN/作曲・編曲:吉岡たく/All Rap presented by 櫻井翔

 本作のリード楽曲。自身初のアジアツアーへの意気込みを歌った楽曲で、サクラップ(櫻井翔書き下ろしのRap)中心のHOP POPナンバーとなっている。Rap内には、「水滴」「強風」「暴風雨」等、嵐の連想単語が登場。ドラム・ブラス・ピアノ・ベースが意気揚々と踊る中、自らの決意や心情を堂々と述べている。サビ直後には、櫻井が「あ~、4つ前のアルバムに話は遡るんだけどさぁ~(Ah~, The story goes back to the second album which is four albums ago)」と述べ、続け様に2ndアルバム収録曲「Theme of ARASHI」のRapが登場。「二番煎じ」に対して、やや挑発的に軽快・爽快なRapを披露している。「ミライヘノマクガアク」と第二章を宣言した、第二号には真似し難い至高のHIP POPである。

 個人的には、歌詞・旋律・音色・歌声全てが好きである(特に、「アマテラス」等の独特のワードセンスが光るサクラップが好きである)。尚、この楽曲のサクラップの一部は、後発の作品にも多数登場している。また、ミュージシャンクレジットでは、ソプラノサックスの春名正治(Shoji Haruna)が「Masaharu Haruna」と誤表記されている。

 ちなみに、元々の題名は「always」だった(最終的に没となったこの題名は、10thアルバム収録曲の題名として採用された)。また、2007年開催のコンサートツアー「凱旋記念最終公演 ARASHI AROUND ASIA+ in DOME」では、歌詞を一部変更した「COOL & SOUL for DOME07」を披露。このヴァージョンは、21stシングルJohnny's web会員期間限定商品「Step and Go〈Special Cu[9]bic Box〉」に収録された。尚、この楽曲は、3rdベストアルバム「5×10 All the BEST! 1999-2009」Disc3にも収録された。


  1. 旅立ちの朝[05:31]

作詞:SPIN/作曲:Shusui・Fredrik Hult・Jonas Engstrand/編曲:ha-j

  • Drums:Dave Weckl
  • Strings:篠崎正嗣ストリングス
  • Soprano Saxophone:宮崎隆睦
  • Chorus:AKIRAKo-saku

 本作最長楽曲。ピアノ・サックス・ストリングスが特徴的な楽曲で、一人で迎える旅立ちの朝の様子を描いている。曲中にはメンバーそれぞれのソロパートもあり、各々の渾身の歌声を堪能することができる。みんなの思いをバッグに詰めて夢を目指す姿を歌った、心温まるバラードチックな楽曲である。個人的には、最初のピアノと、曲中で度々流れるソプラノサックスが好きである。


  1. I Want Somebody[04:31]

作詞:Axel G/作曲・編曲:Shusui・Stefan Åberg・Fredrik Hult・Ola Larsson

  • Rhythm E.Guitar:Paul Jackson Jr.
  • Bass:Billy Sheehan
  • Drums:Sam Aliano
  • Chorus:AKIRAKo-saku

 松本潤メイン楽曲。「I want(need)somebody」が繰り返される楽曲で、名前も知らない「君」に逢えた偶然・奇跡を描いている。曲全体のリズムエレキギターが非常に痛快で、「君」に逢えた興奮による胸の高鳴りのように聴こえる。探し歩いた夜に生まれた恋気(≒恋の気配)を歌った、ダークでクールなラブソングである。個人的には、夜の景色を想像させる暗めの不穏な音色と、めぐり逢えた喜びを綴った歌詞が好きである。また、歌詞の内容が、解釈次第では怖い内容になると感じた。


  1. Secret Eyes[04:52]

作詞:Erykah/Rap詞:櫻井翔/作曲:Gajin/編曲:岩田雅之

  • Drums:Skoota Warner
  • E.Guitar:William "Sherrod" Barnes
  • Horn Section Scoring:Tony Kadleck
  • Horn Section:East 4th Horns
  • Trumpet:Tony Kadleck
  • Trombone:John Wheeler
  • Tenor & Baritone Saxophone:Tom Timko
  • 2nd Trumpet:Jon Owens
  • Harman Trumpet Solo:Tony Kadleck
  • Chorus:AKIRAKo-saku

 相葉雅紀メイン楽曲。明るいブラスが特徴的なグルーヴィーソングで、仲間たちとのカラオケでさりげなく見つめ合う「僕」と「キミ」を描いている。間奏では、櫻井翔によるRapが登場。「僕」に凭れる「キミ」の様子を、相葉と櫻井が代わり番こに伝えている。曲全体の高く細い裏声が極めて印象的な、二人だけのヒミツの夜を描いた楽曲である。個人的には、曲全体のブラスサウンド(特にサクラップの裏で流れるミュートトランペット)と、音色とぴったり合わさったサクラップの「朝まで…」が好きである。


  1. 2ありがとう[04:06]

作詞:Erykah/作曲:Henrik Rongedal・Magnus Rongedal/編曲:岩田雅之

  • Drums:Bernard "Pretty" Purdie
  • Bass:Will Lee
  • E.Guitar:Oz Noy
  • Percussion:Bashiri Johnson
  • Horn Section Scoring:Tony Kadleck
  • Horn Section:East 4th Horns
  • Trumpet:Tony Kadleck
  • Trombone:John Wheeler
  • Tenor & Baritone Saxophone:Tom Timko
  • 2nd Trumpet:Jon Owens
  • Saxophone Solo:Tom Timko
  • Chorus Arrangement & Chorus:高橋哲也
  • Chorus:竹内浩明・田中亜由子・haruna

 櫻井翔メイン楽曲(読み方は「ちょうちょうありがとう」/表示の都合上、本頁以外の題名は「超2ありがとう」とする)。櫻井の笑い声と欠伸から始まる楽曲。バンドサウンドとホーンセクション、男女混声コーラスが極めて特徴的である。好きな「君」と世界に向けて「ありがとう」と唄って伝える、陽気・賑やか・平和的なラブ&ピースチューンである。

 個人的には、曲全体のパーカッションと櫻井のソロパート、間奏のサックスソロが好きである。また、曲中で頻出する「君」「You」「仲間達」は嵐ファンのことで、この楽曲は「嵐ファンへの感謝を伝えた楽曲」のように感じた。尚、この楽曲の原題は、サビで登場する「Tell all the world(全世界に伝える)」だった。


  1. CARNIVAL NIGHT part2[04:58]

作詞:久保田洋司/作曲:上野浩司/編曲:長岡成貢

  • Drums:Skoota Warner
  • Bass:Jerry Barnes
  • E.Guitar:William "Sherrod" Barnes
  • A.Piano:Phillipe Saisse
  • Horn Section Scoring:John Wheeler
  • Horn Section:East 4th Horns
  • Trumpet:Tony Kadleck
  • Trombone:John Wheeler
  • Tenor & Baritone Saxophone:Tom Timko
  • 2nd Trumpet:Jon Owens
  • Chorus:Ko-saku

 きらめく街・輝く夜のカーニバルを描いた楽曲。別れた「君」と来るはずだったカーニバルに来た「僕」の、傷心した姿と気持ちを歌っている。曲中の「僕」は別れを悔やむも、情熱的なカーニバルに次第に心を動かされ、最終的には別れを全て受け止めている。失恋で負った傷を全て吹っ飛ばしてくれる、誰もが笑顔になれる陽気な楽曲である。個人的には、Bメロの裏で流れる「C! A! R-N-I! V-A-L! NIGHT!」が好きである。

 尚、題名に「part2」とあるが、「CARNIVAL NIGHT part1」は存在しない。またこの楽曲は、ライブでは御馴染みの鉄板ソングで、アラフェスでは「FESTIVAL NIGHT」が、2015年開催の東日本大震災復興支援コンサート「ARASHI BLAST in Miyagi」では「お祭りver.」が披露された。


  1. シルバーリング[04:44]

作詞:山本成美/作曲:北川吟/編曲:若草恵

  • Drums:長谷部徹
  • Bass:長岡道夫
  • E. & A.Guitar:松原正樹
  • A.Piano:中西康晴
  • Percussion:菅原裕紀
  • Flugelhorn:数原晋
  • Strings:小池弘之ストリングス
  • Programming:丸尾稔
  • Chorus:AKIRA

 初回限定盤最終楽曲。昭和歌謡曲の重鎮・若草恵が編曲を務めた。貧乏ゆえに高価なものが買えない「俺」が、「君」に似合いそうなシルバーリングを買って贈る姿を描写。サビの歌詞では、不器用な「俺」の精一杯の告白が綴られている。「君」に対する「俺」の愛情が随所から伝わってくる、歌謡曲風味のある優しいラブソングである。個人的には、一人称の「」が、嵐の楽曲にしては珍しいと感じた。


  1. LOVE PARADE[04:21]

作詞:仲山卯月/作曲:土井まどか・土岐健一/編曲:船山基紀

  • Drums:神保彰
  • Wood Bass:納浩一
  • E.Guitar:増崎孝司
  • A.Piano:中西康晴
  • Trumpet:エリック宮城西村浩二・佐久間勲・木幡光邦
  • Trombone:Fred Simmons・宮内岳太郎・佐野聡
  • Bass Trombone:山城順子
  • Alto Saxophone:竹上良成・近藤和彦
  • Tenor Saxophone:小池修・吉田治
  • Baritone Saxophone:宮本大路
  • Chorus:知野芳彦

 通常盤収録楽曲。ジャニーズ楽曲アレンジの大家・船山基紀が編曲を務めた。自身初の本格的なジャズナンバー。ビッグバンドを従えた、甘くとろけるsweetなラブソングとなっている(タワーレコードオンライン より)。似た題材の「CARNIVAL NIGHT part2」と異なり、始終落ち着いた大人なサウンド。パレードを見て笑顔になる、隣の「君」への溢れる想いを放っている。女神に対する素直な気持ちをあけすけに綴った、やさしくなれるハーモニーが魅力の楽曲である。個人的には、曲全体の音色(特に2番Bメロ直後の間奏)が好きである。尚、演奏者は18名で本作最多である。


スポンサーリンク


参考資料

※ 必ず他のサイトと比較して下さい


外部サイト

※ 必ず他のサイトと比較して下さい


サイト内検索

このHPは

本HPは、作曲家・作詞家・編曲家・演奏者・曲情報をまとめたサイトです。

また、編曲クレジットのある音楽番組の披露楽曲情報もまとめています。

全ての情報をまとめることは出来かねますので、予めご了承下さい。

自分のペースでゆるりと運営していますので、何卒宜しくお願い致します。


カテゴリー