概説
自身初のオリジナル公演。当初は2012年5月初演予定だったが、楽曲が間に合わない等の理由で延期を5度繰り返し、約1年半後の2013年11月に初演を迎えた。
アンコールでは、NMB48メドレー4曲が披露されている(本稿では割愛する)。
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楽曲一覧
- overture(NMB48 ver.)[01:00]
作曲・編曲:尾澤拓実/歌唱:TAZ
- 青い月が見てるから[03:56]
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明るいブラスと爽快感あるエレキギターが響く楽曲。海が見えるレストランでの食事を終えた「私」と「あなた」が、青い月が見ている中で抱き合いキスを交わす様子を軽快・ポップに描いている。恋愛映画を連想させるロマンティックな場面を描いた、これから始まる公演に対する期待が高まる楽曲である。個人的には、曲全体の弾む音色が好きである(特に、前述したブラス & エレキギターとドラムサウンドが好きである)。また、囁くような最初のアカペラとCメロの(ヘイ!ヘイ!ヘイ!…)も好きである。
- Radio name[04:41]
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ブラス & ピアノグリッサンドが魅力的に聴こえる楽曲。真夜中に意中の男子が気に入っているラジオ番組を聴いている「私」の姿を可愛くポップに描いている。間奏では、ラジオ番組のリクエストコーナーの一幕を挿入。Radio nameが山本彩のソロ楽曲「ジャングルジム」に因んだものとなっている。リクエストが採用されて驚く「私」の様子を描いた、片想いの進展を感じる愉快・軽快な楽曲である。個人的には、曲全体の明るい音色と、サビ途中の可愛い掛け声が好きである。
- ここにだって天使はいる[03:06]
作詞:秋元康/作曲:小川コータ/編曲:原田ナオ
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本公演の中核となる楽曲。シンセ & エレキギターを中心に据えた楽曲で、空回りして生きる意味を疑い始めた「僕」の姿を詳細に描いている。曲中では、夜明け前の街を彷徨い、インターネットの世界に逃げ込む「僕」の姿を詳しく描写。絶望的な「僕」の姿に胸が苦しくなってくる。「悲しみのそばに天使はいる、諦めないで生きていこう」と、明るく朗らかな声で歌った爽快ポップナンバーである。個人的には、明るい音色と対照的な暗い歌詞が印象に残った。尚、この楽曲は、本公演で最も短い楽曲である。
- カトレアの花を見る度に思い出す[04:57]
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エレキギターとリズムサウンド、シンセが印象的な楽曲。カトレアの花を見る度、中学時代の同級生「君」を思い出す「僕」の姿を軽快・爽快に描いている。曲中では、「君」とぎこちない関係性になってしまった接吻事件や、「君」とカトレアの花にまつわるエピソードを詳しく描写。自然消滅してしまった恋に胸が締め付けられる。失ってから初めて気づいた「君」に対する恋心を、明るくも切ない音色に乗せて描いたポップチューンである。個人的には、眩しい音色と対照的な淡い歌詞が印象に残った。
- 夢のdead body[04:22]
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山本彩のソロ楽曲。虚しいピアノとエレキギターが印象に残る楽曲で、ロシア人の彼氏と別れた「私」の姿を描いている。曲中では、抗炎症薬「アスピリン」やロシア産のトルコ葉煙草「カズベックオーバル」等、固有名詞が多数登場。乱れた部屋と終わった恋の景色が容易に想像できる。振られて虚無に陥った「私」を「dead body」と表現した、山本の高い歌唱力に惚れ惚れとする楽曲である。個人的には、前述した虚しい音色・クールな歌声が好きである。尚、カズベックオーバルは、2015年10月に銘柄が廃止となった。
- 何度も狙え![04:27]
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ユニット楽曲。「カトレアの花を見る度に思い出す」の佐々木裕が作曲を務めた。編曲・武藤星児の特徴であるブラスサウンドが魅力の楽曲。夢に挑む様子をダイスを転がす行為に例えている。Cメロでは、突如低音エレキギターが激しく主張。間奏では一時スピードアップして元に戻る等、型を無視した非常にユニークな楽曲構成となっている。「何度も狙って粘り勝て!」と明るく陽気な声で歌った、挑戦意欲を掻き立ててくれる奇抜で楽しい楽曲である。個人的には、曲全体の弾む音色と、Aメロ・サビの可愛いガヤが好きである。
- おNEWの上履き[04:29]
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ユニット楽曲。可愛いシンセとピアノ・ギターが印象に残る楽曲で、好きなクラスメイトの「あなた」と初めて喧嘩をした「私」の姿・胸中を詳細に描いている。曲中では、仲直りの証として「おNEWの上履き」が登場。「洗っても落ちないシミは、キレイさっぱり捨てちゃおう」と明るい声で提案している。過去を全て真っ白にして歩き出してゆく2人を描いた、朗らかかつ煌びやかな音色・歌声のラブソングである。個人的には、前奏・間奏の可愛い掛け声「O! N! E! W! O-N-E-W! おNEW~!!」が好きである。
- この世界が雪の中に埋もれる前に[03:41]
作詞:秋元康/作曲:吉木絵里子/編曲:Funta7
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ユニット楽曲。痛快なエレキギターとドラムが響く楽曲で、好きな「君」からプレゼントされた長い紺のマフラーを巻いて、銀世界を全速力で駆け抜けてゆく「僕」の姿を軽快・爽快に描いている。「この世界が雪の中に埋もれる前に迎えに行く」と、決意に満ちた歌声で誓った疾走感あるラブソングである。個人的には、編曲・Funta7の特徴であるエレキギターが好きである。また、冷たい大地と対照的な温かい恋心を連想させる、曲全体の爽やかな歌詞も好きである。
- ジッパー[04:08]
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ユニット楽曲。愉快・軽快なブラスとギターが陽気に響く楽曲で、朝寝坊して慌てながら出掛ける準備をする「君」と、至極冷静・客観的な「僕」の姿を描いている。曲中では、背中のジッパーを上げて欲しいと「僕」に頼む「君」を描写。裸の「君」を独占できる「僕」の興奮・優越感が歌詞・歌声から伝わってくる。「ダメダメでおっちょこちょいな君を抱き締めたい」と歌った、セクシーかつグラマラスな可愛いアイドルラブソングである。個人的には、前述した弾ける音色と、焦る「君」を詳しく描いた可愛い歌詞が好きである。
- 初めての星[05:03]
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ユニット楽曲。AKB48の1stアルバムリード楽曲「少女たちよ」の小網準と生田真心が制作した。少し切ないピアノとギターが印象に残るミディアムナンバー。自身初のオリジナル公演(≒初めての星)を目指して、切磋琢磨し合うTeam Nの姿を描いている。「諦めなければチャンスはある」「好きだからこそ努力できる」と、夢と希望に溢れた声で歌った明るい楽曲である。個人的には、初めての星の輝きを連想させる、眩しい音色が好きである。尚、この楽曲は、本公演で最も長い楽曲である。
- 100年先でも[04:13]
作詞:秋元康/作曲:森英治/編曲:楊慶豪
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SKE48の2ndシングル収録曲「バンジー宣言」の作曲をした森英治の作曲楽曲。編曲・楊慶豪の特徴と言えるシンセが魅力の楽曲で、口喧嘩の末に部屋を飛び出して行った恋人「君」が、何事もなく「僕」の元に帰ってきた一場面を詳細に描いている。「100年先でも愛しているよ」と自信に満ちた声で誓った、信じて愛することの大事さを教えてくれる楽曲である。個人的には、永遠の愛を誓うサビの歌詞が好きである。また、Bメロ→サビの転調が、「君」のいない憂鬱な日々と「君」がいる幸せな日々を表しているように感じた。
- リボンなんて似合わない[03:12]
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「ジッパー」を制作した板垣祐介編曲楽曲。AKB48の4thシングル「BINGO!」を手掛けた成瀬英樹が、you-me名義で作曲を務めた。愉快・軽快なギターとドラムが印象に残るポップナンバー。異性の「あなた」に恋した「私」が、「リボンなんて似合わない」とイメチェンを決意する瞬間を描いている。恋する女子の心境の変化を可愛い音色で表した、聴いているだけで心が弾むときめきポップラブソングである。個人的には、曲全体の明るい音色と間奏の愉快なスキャット、ラスサビの「Yeah! Yeah! Yeah! Yeah!」が好きである。
- ドガとバレリーナ[04:25]
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本編最終楽曲。NMB48初のオリジナル楽曲「青春のラップタイム」の川浦正大が作曲を、AKB48の15thシングル「桜の栞」の光田健一が編曲を務めた。厳かな鍵盤楽器の音色が魅力的な楽曲。バレリーナの「君」に恋した「僕」の姿を描いている。「君の美しさ・君への愛を絵にして伝えたい…」と歌った、「僕」の美術部の入部理由を綴った切ない楽曲である。個人的には、陽射しが差し込むバレエスタジオを連想させる淡い音色が好きである。尚、題名にある「ドガ」は、バレエの名画を多数描いたフランスの画家である。
- 情熱ハイウェイ[04:22]
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アンコール楽曲。繰り返される「GO! GO! GO!」が非常にキャッチーな楽曲で、高速道路で車を飛ばす「俺」と「おまえ」を描いている。「有り余る愛を全てスピードに変えて駆け抜けろ!」と、興奮気味な声で歌った疾走感ある楽曲である。個人的には、朝陽が昇る瞬間を連想させる爽やかな音色が好きである(特に、全速力の車のエンジン音のようなエレキギターが好きである)。また、曲中で頻出する車両関連用語(センターライン・テールライト・ステアリング・アクセル等)も好きである。
- 少し苦い人生相談[03:43]
作詞:秋元康/作曲・編曲:前口渉
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アンコール楽曲。SKE48の「1! 2! 3! 4! ヨロシク!」の編曲をした前口渉が作曲・編曲を務めた。エレキギターとリズムサウンドが印象に残るミディアムナンバー。0時過ぎに人生相談に付き合ってくれた幼馴染・ヨシヒロに惹かれてゆく「私」の姿を描いている。つらい時に寄り添ってくれる異性に恋した女子を描いた、ほろ苦さと甘さを感じる切ないポップラブソングである。個人的には、題名の一部の「苦い」が、インスタントコーヒーの苦さと恋心に気づいた苦さを表していて上手いと思った。
- 不毛の土地を満開に…[04:26]
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アンコール楽曲。2人組音楽ユニット・バグベアが作曲を務めた。滾る闘志・強い意志を感じる暗めのシンセが特徴。「女性アイドル不毛の土地」と揶揄されてきた大阪で、アイドル活動に励むメンバーの決意や覚悟を歌っている。「花が咲かない不毛の土地に花を咲かせてやるよ」と誓った、汗を流して努力を重ねる姿を描いた一曲である。個人的には、NMB48の所信表明と言える歌詞が好きである(特に、2番Aメロの歌詞が一番好きである)。また、Aメロ・Bメロの歪んだコーラスが印象に残った。
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歌唱メンバー
※ センターは赤で表示/全体曲割愛/オリジナルのみ記載出演メンバー |
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市川美織・小笠原茉由・門脇佳奈子・岸野里香・木下春奈・古賀成美・小谷里歩・近藤里奈・上西恵・白間美瑠・西村愛華・林萌々香・山口夕輝・山本彩・吉田朱里・渡辺美優紀 |
何度も狙え! |
小笠原茉由・門脇佳奈子・木下春奈・小谷里歩・林萌々香 |
おNEWの上履き |
市川美織・近藤里奈・白間美瑠 |
この世界が雪の中に埋もれる前に |
岸野里香・古賀成美・西村愛華・山口夕輝 |
ジッパー |
上西恵・吉田朱里・渡辺美優紀 |
初めての星 |
市川美織・小笠原茉由・上西恵・白間美瑠・山本彩・吉田朱里・渡辺美優紀 |
100年先でも |
市川美織・小笠原茉由・門脇佳奈子・木下春奈・小谷里歩・近藤里奈・上西恵・白間美瑠・山本彩・吉田朱里・渡辺美優紀 |