概説
前作「W trouble」から約1年ぶりのアルバムである。
デビュー7年目にして7枚目のアルバムとなっている(そのためか、楽曲や歌詞に「7」の要素が多数盛り込まれている)。
既発曲は、14thシングル・15thシングルである。
「The melody that the seven members put all their energy into playing resembles a smile-connecting rainboW.(-7人が全力で奏でるメロディーは、笑顔を繋ぐ虹になる-)」をコンセプトに、メンバーの個性を惜しみなく注ぎ込んだ楽曲が収録されており、メンバーの「現在地」を反映した渾身のフルアルバムとなっている。
柳沢亮太 (SUPER BEAVER)・milet・山崎あおい・KNOCK OUT MONKEY・ALIといった、錚々たるアーティストが楽曲制作に参加している。
初回盤A・B・通常盤・通販盤の4形態で発売された。
本作より、収録曲全てのミュージシャンクレジットが追加された。
スポンサーリンク
楽曲一覧
共通収録楽曲
- 春じゃなくても[03:55]
作詞・作曲:柳沢亮太 (SUPER BEAVER)/編曲:柳沢亮太 (SUPER BEAVER)・ha-j
- Drums:髭白健
- E.Bass:ha-j
- E. & A.Guitar:設楽博臣
- Strings:伊藤彩ストリングス
- Strings Arrangement:ha-j
- Chorus:西村晋弥(snowkel)
-
ロックバンド・SUPER BEAVERのギター担当・柳沢亮太の提供楽曲(作詞・作曲・編曲を担当、編曲はha-jと共同で手掛けた)。サビのフレーズ「朝じゃなくても 決意をして 春じゃなくても また会いましょう」と、伊藤彩ストリングスの柔らかい弦が特徴。傷つかない手段やずる賢さ、建前や空気の読み方を学んで、無意識のうちに大人になった人達に向けた、切なくも温かい楽曲となっている。「僕はいつでも僕でいよう」という揺るぎない決意を歌った、未来への可能性を感じさせる、爽やかで優しい楽曲である。個人的には、若さ・健気さ・青臭さが混在したバンドサウンドと、前述の柔らかいストリングス、Aメロの一節「好きなら好きと 言えますように ズレてるなんて 誰が決めるんだろう」が好きである。
- PUSH[03:29]
作詞:JUN・Joshua Leung・D&H/作曲:Tommy Clint・川口進・Atsushi Shimada/編曲:Atsushi Shimada・Mitsunori Ikeda(Tachytelic Inc.)
- Programming:Atsushi Shimada
- Additional Programming:Mitsunori Ikeda(Tachytelic Inc.)
- Chorus:JUN・Joshua Leung・Hyottoko Jr.(D&H)
-
日本語・英語・韓国語・中国語の、4ヶ国語で構成された多国籍楽曲。歌詞の少ないサビと男声コーラスが特徴的な、KAT-TUNの「FIRE STORM」やKis-My-Ft2の「A.D.D.I.C.T.」に似た楽曲である(作曲はいずれもTommy ClintとAtsushi Shimadaである)。帰ろうとする「君」を引き止めてハジけようと歌う楽曲で、クールさ全開のトラックがジャニーズWESTの魅力を引き立てている。聴くだけでParty People Modeに強制突入させられる、中毒性の高いダンスチューンである。個人的には、連呼される「Push Push Party Mode」や「Push it baby」、主人公の興奮を表した「Feeling Goooooood!!!!!!!」が好きである(「o」「!」が7つなのも好きである)。尚、コーラスは作詞の3名が務めた。
- 週刊うまくいく曜日[04:20]
作詞・作曲:山口隆(サンボマスター)/編曲:ha-j
- Programming:ha-j
- Drums & Tambourine:髭白健
- E.Bass:山本連
- E. & A.Guitar:設楽博臣
- Trumpet:中野勇介
- Trombone:鹿討奏
- Alto Saxophone:大郷良知
- Additional Chorus:西村晋弥(snowkel)
-
2020年1月13日に発売された15thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
スポンサーリンク
- 想イ、フワリ[04:24]
作詞:山崎あおい/作曲:川口進・草川瞬・坂室賢一/編曲:生田真心
-
シンガーソングライター・山崎あおい作詞楽曲。ドラム・ベース・エレキギターの王道バンドサウンドに、温かいストリングスを加えた楽曲である。歌詞には、柔らかい副詞(「ひらひら」「ぎゅっと」)や、はなびらの軌道を表した「ひゅるりら」、温もりを感じさせる言葉(「くしゃみ」「春の空」「夢の色」「赤い糸」「結び目」「大きなあくび」「宝もの」等)が多数登場。柔和な単語や丁寧な言い回しが、うららかな春の世界観を構築している。「僕」と「君」に芽生える愛を、やさしい歌詞・旋律・音色で描いた、四月に聴きたい愛の歌である。個人的には、歌詞・旋律・音色全てが好きだが、特に、ふわりとした今野均ストリングスの弦楽器と、歯切れの良い増崎孝司のエレキギターカッティング、2番Bメロで主張する山本連のベースが好きである。
- TRICKSTER[03:19]
作詞:栗原暁 (Jazzin'park)/作曲:久保田真悟 (Jazzin'park)・栗原暁 (Jazzin'park)/編曲:久保田真悟 (Jazzin'park)
- E.Bass, E. & A.Guitar & Programming:久保田真悟(Jazzin'park)
- Chorus:JUN
-
Jazzin'park(久保田真悟・栗原暁)制作楽曲。トリックスター(神話や伝説の中で、神や自然界の秩序を破る悪戯者)を題材とした痛快クールチューンである。曲中では、「Hurry Hurry!!」「Hurrah Hurrah!!」「Body Body」「Buddy Buddy」「(Yah Yah)」と、ライブでのコールを前提としたフレーズが多数登場している。ライブで7人のTRICKSTERと一心同体になれる、宴に相応しいロックナンバーである。
個人的には、Bメロの「rrrrRock you! Are you ready!? ready!? Go!!」と、サビの「Yeeeeeees I'm a TRICKSTER」、藤井流星が歌うラスサビ前の「I'm a TRICKSTER」が好きである。また、歌詞に登場する諺(「手を変え品を変え」「臭い物に蓋をする」「棚から牡丹餅」)と、題名の「TRICKSTER」と韻を踏んだ「フィクサー」「マイスター」「ムービースター」「ファイヤー」も好きである。尚、本作収録楽曲の中で最も短い楽曲である。
- DOKODA[03:56]
作詞・作曲・編曲:MUTEKI DEAD SNAKE
- Programming:MUTEKI DEAD SNAKE
- Drums:早川誠一郎
- E.Bass:IKUO
- E.Guitar:大村孝佳
-
"これぞWEST!" と言えるような、ワチャワチャヘヴィメタルソング。「七つの大事な必需品の行方は一体どこだ!?」と探す様子を歌っている(各々の大事なものは、淳太・リップクリーム・パチカ・ご飯・ゲーム機・ダンベル・肩である)。愉快・痛快・爽快な歌詞・サウンド・合いの手・ガヤが特徴で、「探しものは いつだって 意外と近くにあるものさ」という、極めて大事なこともさりげなく教えてくれている。くだらないことにも全力でふざけ倒す、ジャニーズWESTの愛すべき魅力が詰まった楽曲である。
個人的には、痺れるヘヴィメタルサウンドと、極めて日常的な歌詞、元気溌剌なメンバーの歌声とガヤが好きである。尚、藤井流星の大事なものである「パチカ」は、木の実二つと紐で作られた、西アフリカ発祥の民族楽器「アサラト」のことで、木の実が小石入りのプラスチック製の玉に代わった日本製のものを指す(詳細はWikipedia 参照)。また、最後の歌詞にある通り、何故か中間淳太だけモノ扱いになっている。
スポンサーリンク
- We can!![04:27]
作詞:Komei Kobayashi/作曲:MiNE・Atsushi Shimada・坂室賢一/編曲:CHOKKAKU
- Programming:CHOKKAKU
- E.Bass:種子田健
- Trumpet:吉澤達彦・真砂陽地
- Tenor & Baritone Trombone:半田信英
- Trombone:高井天音
- Alto Saxophone:竹上良成
- Tenor Saxophone:橋本和哉
-
ジャニーズアレンジのオーソリティー・CHOKKAKU編曲のファンクナンバー。そばにいてくれた「君」に対して、「いつまでも隣にいさせてよ」と朗らかに伝える楽曲である。陽気で軽快なブラスサウンドが極めて魅力的で、山あり谷ありの日々を生きる原動力を与えてくれる。「「君」への変わらぬ想いを抱いて、新たな時代を生きる」と誓った、胸が空く爽快ポップソングである。尚、曲中で登場する「We can make it」は、「僕らなら出来る」を意味する(make it=成功する)。
個人的には、リズミカルな「Gotta go, Gotta go, We can make it」と、歌詞にはない「We can, We can, We can(離さないで)Make it, Make it, Make it(信じていて)We can, We can, We can(忘れないで We can make it)」が好きである(いずれもサビの一節である)。また、曲中の「君」が、自分達を応援してくれるファンのことを指しているように感じた。
- 証拠[04:16]
作詞:Kanata Okajima・栗原暁 (Jazzin'park) /作曲:Kanata Okajima・久保田真悟 (Jazzin'park)・栗原暁 (Jazzin'park)/編曲:久保田真悟 (Jazzin'park)
- E.Bass, E. & A.Guitar & Programming:久保田真悟(Jazzin'park)
- Drums:髭白健
- Piano:西村奈央
- Strings:室屋光一郎ストリングス
- Additional Strings Arrangement:室屋光一郎
- Chorus:西村晋弥(snowkel)
-
2020年6月24日に発売された14thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。尚、14thシングルのミュージシャンクレジットにはProgrammingが表記されていなかったが、本作のミュージシャンクレジットにより、編曲の久保田真悟が務めていたことが分かった。
- Rainbow Chaser[04:02]
作詞:栗原暁 (Jazzin'park)/作曲:久保田真悟 (Jazzin'park)・栗原暁 (Jazzin'park)/編曲:久保田真悟 (Jazzin'park)
- E. & A.Guitar & Programming:久保田真悟(Jazzin'park)
- Drums:髭白健
- E.Bass:須藤優(XIIX)by the courtesy of TOY'S FACTORY INC.
- Piano & Accordion:西村奈央
- Strings:室屋光一郎ストリングス
- Additional Strings Arrangement:室屋光一郎
- Chorus:JUN・高橋哲也・川村ゆみ・田中亜由子
- Additional Chorus Arrangement:高橋哲也
-
本作のリード楽曲。「TRICKSTER」同様、Jazzin'parkの久保田真悟・栗原暁が制作した。室屋光一郎ストリングスの弦楽器や、西村奈央のピアノとアコーディオン、高橋哲也らによる混声コーラスが特徴。歌詞には、「掴めない未来」「邪魔するプライド」「飲み込んだ過去」「行き場のない理想」「自由を忘れた現実」と、誰もが抱える痛みや苦しみが列挙されている。そして、力強く優しい音色や歌声が、それらを雲散霧消させるように鳴り響いている。「バカにされても笑われても、逃げ出したくても泣き出したくても、自分らしさを貫いて歩き続けろ!」と鼓舞激励する、熱量満載の壮大なメッセージソングである。
個人的には、サビのフレーズ「代わりなどいないピカソみたいに 七色の世界 塗りかえよう 声にして言おう 好きは好きでいい」が好きである。尚、題名の「Rainbow Chaser」は「夢追い人・空想家」を意味する。
スポンサーリンク
初回盤A
- Big Dipper[03:34]
作詞:D&H/作曲・編曲:Jan Baars・Rajan Muse・Ronnie Icon
- Programming:Jan Baars・Rajan Muse・Ronnie Icon
- Chorus:issei・Hyottoko Jr.(D&H)
-
初回盤A収録楽曲。北斗七星(Big Dipper)の神秘さを思わせる、近未来サウンドのダンスチューンである。歌詞には、「Galaxy」「shooting stars」「satellite」等々、宇宙や星に関する単語が多数登場している。Big Dipperのように輝く恋人達の想いを歌った、ジャニーズWESTの新たな側面に出逢えるスタイリッシュナンバーである。尚、2番Aメロで登場する「メテオ(Meteor・Meteo)」は、英語で「流星」を意味する。
- 革新論理[04:04]
作詞・作曲:MUTEKI DEAD SNAKE/編曲:鈴木雅也
- Programming:鈴木雅也
-
初回盤A収録楽曲。「DOKODA」のMUTEKI DEAD SNAKEが作詞・作曲を務めた。ジャズテイストとスタイリッシュサウンドを混合した楽曲。「寄り添っても噛み付いても、完璧にはなれない」「人の目ばかり気にしても仕方がない」「現状維持は実質的な退化」等々、ジャニーズWESTなりの革新論理をクールに提唱している。「何回だって大胆に更新する」と宣言する、革新的な姿勢が窺える楽曲である。個人的には、Cメロの「生きるとは 変わり続けることだ」が好きである。尚、編曲の鈴木雅也は、5thシングル収録曲「100% I Love You」以来、約5年ぶりに編曲を手掛けた。
スポンサーリンク
初回盤B
※ DISC2収録/メンバーのソロ楽曲収録は本作が初である
- サラリーマンの父さん[05:05]
-
重岡大毅のソロ楽曲。自身が作詞・作曲を務めた。定年退職した自身の父親を題材にした楽曲。歌詞には、「タイガースが負けてリビングでボヤく」「街灯の下、パジャマ姿でタバコを吸う」等々、父親に関する細かい描写が多数登場している。また、「スーパーマンも勝てない」「あなたの背中を思い出し、追いかける」等々、父親へのあけすけな想いも綴られており、重岡の父親に対する尊敬や感謝が歌声を通して伝わってくる。誇りに思うサラリーマンの父さんへの想いを歌った、ソロ楽曲の中で最も温かい楽曲である。
個人的には、ゆずの9thシングル「嗚呼、青春の日々」を彷彿とさせる力強いバンドサウンドと、2番サビから鳴り始める今野均ストリングスの弦、前奏等で鳴り響く倉井夏樹のハーモニカが好きである。また、ラスサビで変わる一人称(「僕」から「俺」)が、時間経過を感じさせて好きである。
- 「かなさんどー」[04:58]
- Programming:生田真心
- Yagui:石垣優
- Sanshin:田代耕一郎
- Ryukyu Daiko:ヒダノ秀一
- Drums:関慶和
- E. & A.Guitar:遠山哲朗
- Strings:今野均ストリングス
-
桐山照史のソロ楽曲。自身が作詞・作曲を務めた。やなわらばー(2020年解散の女性デュオユニット)の石垣優によるヤグイ(「アーイーヤー!イーヤーサーサー!」という沖縄特有の掛け声)や、田代耕一郎の三線(沖縄・奄美諸島で使われる弦楽器)、ヒダノ秀一の琉球太鼓と、沖縄要素を詰め込んだ音色が特徴。前奏・後奏には波音が挿入されており、聴くだけで沖縄の碧海を想像することができる。桐山の沖縄愛と、「君」や「あなた」を想う「僕」の気持ちを歌った、爽やか・穏やか・和やかな琉球ラブソングである。
個人的には、2番サビの「オレンジ空」が、夕陽と自身のトレードカラーのダブルミーニングに感じた。尚、題名の「かなさんどー」は、沖縄の方言で「愛しているよ」を意味する(「かなさん(愛する)+どー(~してるよ)」)。また、1番サビの「海うさぎ飛び跳ねて」は白波が立つ姿を表す例え(「海うさぎ」自体は、巻貝やアメフラシの別名を指す)で、2番サビの「アリ」は乾杯の際に発する感嘆詞である。
- "Pinocchio"[03:41]
- Programming:GRP
-
中間淳太のソロ楽曲。自身が作詞を務めた。ファンタジック要素が強い音色の楽曲で、一目惚れの「キミ」を我が物にした「ボク」の鼻高々な姿を歌っている。一見片想いが成就した歌に聴こえるが、「忍び足」「繋がった糸」等の不穏な言葉や、表記の異なる「ボク」「キミ」「あなた」「幸せ」から、「ボクがキミを誘拐し、操り人形にしたのでは?」と解釈することが出来る。狂気を感じる音色・歌詞・歌声が魅力的な、ソロ楽曲の中で最もミステリアスな楽曲である。個人的には、Aメロのエレキギターと英語の台詞が好きである。尚、クレジットにはないが、コーラスは作曲・編曲・プログラミングのGRPが務めた(Twitter より)。
- KNOCK OUT[03:41]
作詞・作曲:神山智洋/編曲:KNOCK OUT MONKEY
- Programming & Chorus:w-shun from KNOCK OUT MONKEY by the courtesy of Being
- E.Bass:亜太
- Drums:ナオミチ
- E.Guitar:dEnkA
- Drum Tech:有松"MASUO"益男
-
神山智洋のソロ楽曲。自身が作詞・作曲を、ロックバンド・KNOCK OUT MONKEYが編曲・演奏を務めた。疾走感溢れるロックバンドナンバーで、訴えかけるような歌詞と力強い歌声が特徴的である。間奏の歌詞は、語尾の母音が「E・O」で統一されており、聴く人に向けて軽快かつ豪快に決起を促している。「一度きりの人生を、自分らしく無我夢中に、我武者羅に生き抜いてやれ!」と声高に伝える、生き辛い世の中を生きる人達に向けた爽快ロックチューンである。
個人的には、「自分を貫け!」と励ます歌詞と、繊細かつ大胆な神山の歌声が好きである。また、サビの「自分だ」「あるんだ」のメロディーやリズムが、5thアルバム収録曲「We are WEST!!!!!!!」のサビ「限界突破さ」「100点満点さ」に似ていると思った(「We are WEST!!!!!!!」の作曲も神山が務めた)。尚、歌詞に一度も登場しない題名「KNOCK OUT」は、KNOCK OUT MONKEYから来ていると思われる。
スポンサーリンク
- FLOWER OF ROMANCE[04:12]
作詞:LEO・GOMESS/作曲:LEO/編曲:ALI
- Drums:KAHADIO
- Percussion:ALEX
- Saxophone:YU
- Keyboards:JIN
- Guitar:CESAR
- 1st Trumpet:山縣賢太郎
- 2nd Trumpet:長田明宏
- 3rd Trumpet:河原真彩
- 1st Trombone:池本茂貴
- 2nd Trombone:前田真梨子
- Bass Trombone:白井美恭
- Tenor Saxophone:陸悠
- Baritone Saxophone:Kei Susuki
- 1st Violin:赤星鮎美・中山友希
- 2nd Violin:野崎りいな・みわしの
- Viola:Ai Yamazaki・松岡あずさ
- Cello:石貝梨華・大浦萌
- Double Bass:勝矢匠
- Chorus:LEO
-
藤井流星のソロ楽曲。7人組の多国籍音楽集団・ALIが制作を務めた(作詞・作曲はヴォーカル・リーダーのLEOで、編曲・一部演奏はALIが担当。1番サビ直後のRap詞は、自閉症と共に生きるラッパー・GOMESSが務めた)。ブラスとストリングスを多用したジャズテイストのサウンドで、藤井の艶やかさが直接伝わる楽曲となっている。特徴的な歌声とアダルトサウンドが魅力的な、危ない色気を秘めた楽曲である。個人的には、前述の音色の他、「かわりがわり」「ゆらりゆらり」「ひらりひらり」の歌声とメロディーが好きである。
尚、作詞・作曲・コーラスを務めたLEOのInstagram には、この楽曲の制作秘話が綴られている。また、Rap詞を務めたGOMESSはジャニオタ一家で育っており、自身や家族にとって念願のジャニーズ楽曲制作参加となった(Twitter より)。ちなみにこの楽曲は、本作収録楽曲の中で最も生音数が多い楽曲である(一部は詳細不明のため、本来のローマ字表記としている)。
- やさしいひと[04:49]
作詞:Blue Vintage/作曲:Blue Vintage・前田佑/編曲:前田佑
- Programming:前田佑
- Piano:栗林悟
- A.Guitar:Taiga(Blue Vintage)
- Chorus:JUN
-
濵田崇裕のソロ楽曲。J.SpeaksとTaigaによるユニット・Blue Vintageが作詞・作曲を務めた(作曲は、編曲の前田佑と共作である)。2年前に他界した祖母に向けた楽曲で、「祖母との思い出を形にしたい」という濵田の相談から制作が開始した。歌詞には、祖母に言われた言葉(2番Aメロの『自分らしく生きなさい』)や思い出のシーンが登場。「大事な人を思い浮かべて聴いて欲しい」という願いが楽曲には込められている(Real Sound より)。やさしい濵田がやさしい人を想って歌う、愛や温もりに溢れたやさしい楽曲である。
個人的には、曲中のやさしいピアノ・アコースティックギターと、Bメロ・サビで聴こえるエレキシタールのような音色、Cメロの「本当の優しさは 気づきにくいものさ 形のない贈り物」が好きである。また、2番Aメロに「「涙の数だけ強くなれる」って誰かが言ってたな」とあるが、個人的には岡本真夜の「TOMORROW」を指しているのではないかと思った。
- B U S Y[03:20]
作詞:KOMU/作曲:YU・KOMU/編曲:YU
- Programming:YU
- Chorus:KOMU
-
小瀧望のソロ楽曲(ソロ楽曲で最も短い楽曲である)。グルーヴィーなサビのエレキギターが特徴。英単語を多数使った、スタイリッシュなダンスナンバーである。グループ最年少である小瀧の色気を詰め込んだ、ソロ楽曲の中で最もクールな楽曲である。個人的には、最後の「Yes, I'm busy for you…」がセクシーで好きである。尚、コーラスは作詞・共作曲のKOMUが務めた。また、共作曲・編曲・プログラミングのYUは、藤井流星のソロ楽曲「FLOWER OF ROMANCE」でサックスを演奏したYU(萩原優)とは別人である。
スポンサーリンク
通常・通販盤
- Shadows[04:30]
作詞:Kanata Okajima/作曲:P3AK・Adrian McKinnon/編曲:P3AK
- Programming:P3AK
- Chorus:草川瞬
-
通常盤・通販盤収録楽曲。初回盤A収録の「Big Dipper」同様、ジャニーズWESTの新たな側面に出逢えるスタイリッシュな楽曲である。煙(けむ)の中のUtopiaを思わせる幻想的なサウンドの楽曲。愛しい「キミ」に溺れた主人公の焦燥を描いている。微笑みながら消えかける幻の「キミ」と、「キミ」無しでは生きられない主人公の絶望を歌った、ジャニーズWESTの新たな可能性を感じさせる楽曲である。尚、2番Bメロで登場する「Bonnie & Clyde」は、1930年代前半にアメリカ中西部で強盗殺人を繰り返したカップル・Bonnie ParkerとClyde Barrowのことである(詳細はWikipedia 参照)。
- グッ!!とあふたぬ~ん[04:20]
- Programming & All Instrumetals:ha-j
-
通常盤収録楽曲。メンバーの神山智洋が作詞・作曲・編曲を務めた(編曲はha-jと共作)。毎日一生懸命に生きる、サラリーマン・主婦・学生に向けた応援歌。痛快なバンドサウンドと、リズミカルなクラップが特徴である。曲中では、「腰を上げて(胸を張って)頬叩いて 気合い入れて」「負けないで きっと誰かは頑張りを見てるから」「逃げないで きっとこの先良い事待ってるから」「たまにはほら 自分にも伝えよう「お疲れ様。」」等のエールフレーズが多数登場。聴くだけで、気怠い午後を乗り切れそうな気がしてくる。「明るい未来の為に、Good Afternoonを闘おう!」と励ます、ジャニーズWESTらしいハッスルエールソングである。
個人的には、曲中のベースサウンドと可愛らしい「⤵⤵」「(-_-)zzZ」「\(^0^)/」、応援団を思わせるホイッスルの音と、Bメロの「hurray hurray 男 hurray hurray 女」、最後の「う~~~よっしゃー!!!!!!!」の溌剌とした歌声が好きである。尚、メンバーが編曲を務めたのは、この楽曲が初である。
- Paradise[03:50]
作詞:milet/作曲:Andreas Oberg・Adrian McKinnon・Christoffer Semelius/編曲:Andreas Oberg・Christoffer Semelius
- Programming:Christoffer Semelius・Andreas Oberg
- Chorus:JUN
-
通常盤・通販盤収録楽曲。シンガーソングライター・miletが作詞を務めた、自身初の全編英詞楽曲である。妖しげなアコースティックギターが鳴り響く楽曲。「君」と出逢って恍惚とする「僕」を艶やかに歌っている。吐息混じりのエロい歌声が蠱惑的な、アダルトなジャニーズWESTを堪能できる楽曲である。個人的には、題名「Paradise」と韻を踏んだ、2番サビの「paradigm(一時代の人々の考え方・概念)」が好きである。
スポンサーリンク