概説
前作「rainboW」から約1年ぶりのアルバムである。
「ジャンルも年代も、カラフルにポップにハッピーに、なんでもかんでもごちゃまぜにミックス!」をコンセプトにしている。
既発曲は、16thシングル~18thシングルである。
アーティストとのミックス企画として、wacci・eill・柳沢亮太 (SUPER BEAVER)・キタニタツヤ・syudou・THE イナズマ戦隊から楽曲提供を受けている。
初回盤A・B・通常盤の3形態で発売された。
初回盤Bには、2組に分かれたユニット楽曲が収録されている。また、通常盤には、メンバーの重岡大毅・神山智洋の制作楽曲が収録されている。
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楽曲一覧
共通収録楽曲
- Mixed Juice[03:28]
作詞:Kanata Okajima・栗原暁 (Jazzin'park)/作曲:Kanata Okajima・久保田真悟 (Jazzin'park)・栗原暁 (Jazzin'park)/編曲:久保田真悟 (Jazzin'park)
- Programming & Guitars:久保田真悟(Jazzin'park)
- Piano:西村奈央
- Trumpet:中野勇介・田中充
- Trombone:鹿討奏
- Alto Saxophone:村瀬和広
- Tenor & Baritone Saxophone:大郷良知
- Additional Brass Arrangement:中野勇介
- Chorus:JUN
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本作のリード楽曲。PILOT "Juice" タイアップソング。アルバムと同じ題名の表題曲で、オシャレでワチャワチャなアッパーソングとなっている。歌詞には、笑いを表現した「w」や、YouTubeの高評価(イイね)を思わせる「👍」等、遊び心がそこかしこに見受けられて面白い。ジャニーズWESTの元気さ・明るさを思う存分堪能できる、過去イチでシュガーハイのパーティーポップチューンである。個人的には、軽やかなピアノとギター、陽気で弾けるブラスが好きである。また、1番Aメロの重岡大毅の高笑いも好きである。
- サムシング・ニュー[04:07]
作詞・作曲:あいみょん/編曲:ha-j
- E.Bass & Programming:ha-j
- Drums & Tambourine:髭白健
- E. & A.Guitar:設楽博臣
- Trumpet:中野勇介
- Trombone:鹿討奏
- Tenor & Alto Saxophone:大郷良知
- Strings:伊藤彩ストリングス
- Strings Arrangement:ha-j
- Chorus:西村晋弥(snowkel)
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2021年5月5日に発売された16thシングル(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- しらんけど[04:19]
作詞・作曲・編曲:庄田ゲゲゲ・corin.
- Programming:corin.・庄田ゲゲゲ
- E.Guitar:佐橋佳幸
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関西らしさ満載のシュールでクールな楽曲。関西弁において、自分の主張・意見等を発言した後に、「その見解に確証・責任は持てない」旨を言い添える結びの言葉「知らんけど」を題材としている。曲中では、陽気な「しらんけど」とそれに突っ込む(知らんのかい)が何度も登場。2番Aメロでは、メンバーのソロパートに中間淳太が(知らんのかい)と突っ込む等、癖になる要素が随所に盛り込まれている。無駄にスタイリッシュでオシャレ、メッセージ性ゼロでも十分楽しめるシティポップソングである(modelpress より)。
個人的には、内山田洋とクール・ファイブのデビューシングル「長崎は今日も雨だった」を思わせる、Bメロの「大阪は今日も雨」が好きである。また、小田和正の6thシングル収録曲「ラブ・ストーリーは突然に」を思わせる、佐橋佳幸演奏のエレキギターも好きである。
- 喜努愛楽[03:06]
作詞:吸血亭賛美/作曲:偉町大介/編曲:MUTEKI DEAD SNAKE
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2021年7月28日に発売された17thシングルの2曲目(詳細は当該ページを参照して下さい)。
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- 涙腺[05:15]
作詞・作曲:橋口洋平 (wacci)/編曲:村中慧慈 (wacci)・因幡始 (wacci)
- Programming & Piano:因幡始(wacci)
- Drums:横山祐介(wacci)
- Bass:小野裕基(wacci)
- A.Guitar:橋口洋平(wacci)
- E.Guitar:村中慧慈(wacci)
- Strings:室屋光一郎ストリングス
- Strings Arrangement:深澤恵梨香
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ポップロックバンド・wacci提供楽曲。ヴォーカル・ギターの橋口洋平が作詞・作曲を担当、ギターの村中慧慈とピアノの因幡始が編曲を務めた。長い間連れ添ってきた恋人二人の姿を描写。涙腺が緩くなったと笑う「君」に「ありがとう」を伝える様子を描いている。室屋光一郎ストリングス演奏の弦が優しさ・温かさを吹き込んでおり、ジャニーズWESTの温もりある歌声が、和やかな世界観をより強固にしている。照れくさい言葉や想いをまっすぐ伝える姿を歌った、思わず涙腺が緩むヒューマン・ラブソングである。個人的には、楽曲の音色・世界観と、サビの「ありがとう 君がいて良かった」「これからも ずっとよろしくね」が好きである。
- Anything Goes[02:45]
作詞:KOMU/作曲:YU・KOMU/編曲:YU
- Programming:YU
- Chorus:KOMU
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英語で「何でもあり」を意味する本作最短楽曲。軽快なメロディーと癖のあるスクラッチ、メンバーの溌剌とした歌声が魅力的なヒップホップナンバーとなっている。ジャニーズWESTのソウルスタイルが楽しめる、ハンパないParty timeを彩るラップチューンである。個人的には、前述の要素の他、()内のコーラスと、「J(J!!)WEST(WEST!!)」から始まる前奏と後奏、Bメロの高速パート(「共に共にBounce yeah 巡り巡るHappiness」「かなりかなりHype yeah 何もかもがHigh sense」)が好きである。尚、この曲の終了直後、間髪を容れずに「Born To Be Wild」が始まる。
- Born To Be Wild[03:16]
作詞:MiNE・Atsushi Shimada/作曲:Xisco・坂室賢一・Tommy Clint/編曲:Xisco
- Programming:Xisco
- Chorus:MiNE
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英語で「ワイルド(ありのまま)で行こう」を意味する楽曲。夜の舞踏会が舞台のダンスナンバーで、完璧すぎるsweetest girlに対して、「優等生なシンデレラはやめて踊ろう」とエスコートしている。「今だけは自分を解放して楽しもう」と誘う、ワイルドなジャニーズWESTが楽しめる一曲である。個人的には、グルーヴィーなエレキギターと溜息交じりの最初の「Ah…」、サビの「表現(プレゼン)」「不意打(サプライズ)」が好きである。また、歌詞全体が、「普段は優等生で頑張っているんだから、ライブでは遠慮せずに自分を解放してね。後悔はさせないからさ」とファンに伝えているように感じた。
- ブルームーン[04:00]
作詞:eill/作曲:eill・宮田 'レフティ' リョウ/編曲:宮田 'レフティ' リョウ・eill・nabeLTD・サトウカツシロ
- Programming & Other Instrumental:宮田 'レフティ' リョウ
- E.Guitar:サトウカツシロ
- Keyboards:nabeLTD
- Chorus & Percussion:eill
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女性シンガーソングライター・eill提供楽曲。霧がかった神秘的な夜を描いた楽曲で、誰かの幸せばかり願う優しい「君」に対して、「そんな君を守りたい」と思う「僕」を描いている。楽曲構成要素全てが極めて幻想的だが、2番Aメロのラップパートでは、「眠れないん?」「どこへいくん」「アホちゃうん?」と、語尾が関西弁になっている。「君」への想いを切ない音色に込めて歌った、心温まるスウィートラブソングである。尚、題名「ブルームーン」は、カレンダー上でひと月の間に現れる、二度目の満月のことである。また、ラスサビの「Once in a blue moon」は、「極めて稀な事」「決して有り得ない事」「奇跡」を表す慣用句である。
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- 進むしかねぇ[04:31]
作詞・作曲・編曲:田尻知之 (note native)・本澤尚之
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2022年1月19日に発売された18thシングルの2曲目(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- 黎明[04:12]
作詞:Kanata Okajima・栗原暁 (Jazzin'park)/作曲:Kanata Okajima・久保田真悟 (Jazzin'park)・栗原暁 (Jazzin'park)/久保田真悟 (Jazzin'park)
- E.Guitar & Programming:久保田真悟(Jazzin'park)
- Drums & Tambourine:髭白健
- E.Bass:山口寛雄
- Piano:西村奈央
- Strings:藤田クリスティーナストリングス
- Strings Arrangement:門脇大輔
- Chorus:西村晋弥(snowkel)
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2022年1月19日に発売された18thシングルの1曲目(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- でっかい愛[04:16]
作詞:岩越涼大・村野直球・栗原暁(Jazzin'park)/作曲:岩越涼大/編曲:ha-j
- Programming:ha-j
- Drums:髭白健
- E.Bass:山本連
- E. & A.Guitar:福田正人
- Percussion:またろう
- Trumpet:中野勇介
- Trombone:鹿討奏
- Tenor Saxophone:大郷良知
- Chorus:西村晋弥 (snowkel)・竹内浩明
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2021年7月28日に発売された17thシングルの1曲目(詳細は当該ページを参照して下さい)。
- つばさ[04:54]
作詞・作曲:柳沢亮太 (SUPER BEAVER)/編曲:柳沢亮太 (SUPER BEAVER)・ha-j
- Programming:柳沢亮太 (SUPER BEAVER)・ha-j
- Drums:髭白健
- E.Bass:ha-j
- E.Guitar:柳沢亮太 (SUPER BEAVER)
- E. & A.Guitar:設楽博臣
- Strings:伊藤彩ストリングス
- Chorus:KOMU
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ロックバンド・SUPER BEAVERのギター担当・柳沢亮太の提供楽曲(前作収録楽曲「春じゃなくても」同様、作詞・作曲・編曲を担当、編曲はha-jと共同で手掛けた)。優しいストリングスを加えた王道バンドサウンドの楽曲。「生きがいは 一人一つじゃなくていい」「大切は 一人一つじゃなくていい」「ありふれていることなんてこと ありえないんだろうな」等々、生きる励みになる言葉が多数盛り込まれている。深くまで沈んで冷えた心に温もりを与えてくれる、無防備な優しさと愛が込められた一曲である。
個人的には、曲全体の音色と歌詞が好きである(特に、「あなたといる自分は笑ってる」の直後のエレキギターと、ラスサビ直前のドラムが好きである。また、前述の「大切なものや生き甲斐は、一人一つじゃなくてもいい」は、多数のアーティストの楽曲を聴く管理者にとっての励みとなった)。
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初回盤A
- セラヴィ[03:55]
作詞・作曲:キタニタツヤ/編曲:Nobuaki Tanaka・キタニタツヤ
- Guitar & Other Instrumental:Nobuaki Tanaka・キタニタツヤ
- Chorus:issei
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初回盤A収録楽曲。シンガーソングライターのキタニタツヤが作詞・作曲・編曲を務めた(編曲はNobuaki Tanakaと共作)。グルーヴィーなエレキギターから始まる楽曲。季節と共に変わって行く「僕」と「君」を描いており、日に日に変わることへの戸惑いを明るいメロディーに乗せて歌っている。移ろいながら続く日々に想いを馳せた、少し切ないクールチューンである。個人的には、ラスサビの「先の見えない未来に漕ぎ出すこと 怖がらないで進めばいい」が好きである。尚、題名の「セラヴィ(C'est la vie)」は、諦め顔・悲しい顔で言うフランス人の決まり文句で、「これが人生」「仕方ないね」を意味する。
- 努力賞[03:04]
作詞・作曲・編曲:syudou
- Programming & All Other Instruments:syudou
- Guitar:Kuboty
- Chorus:西村晋弥(snowkel)
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初回盤A収録楽曲。2021年に反響を呼んだAdoの楽曲「うっせぇわ」を制作した、シンガーソングライター・ボカロPのsyudouが作詞・作曲・編曲を務めた。疾走感あるエレキギターとキーボードが特徴。「お情けで貰う努力賞は後回しでいい」「自分達で勝ち取って満たされたい!」という、ジャニーズWESTの滾る欲望を見事に言語化している。心の中に秘めた野心・向上心を刺激する、熱い歌声が魅力的な楽曲である。個人的には、サビの最後の「だけ」と、直後に流れるキーボードサウンドが好きである。
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初回盤B
- Plan B[03:33]
作詞・作曲・編曲:PURPLE NIGHT・Yohei
- Programming:PURPLE NIGHT
- Chorus:PURPLE NIGHT・Yohei
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初回盤B収録のユニット楽曲。中間淳太・神山智洋・藤井流星・小瀧望が歌唱する。シンセサウンドで作られた英語中心の楽曲。夏の大邸宅で作る二人だけのanother Love(別の愛≒不倫)を描いている。嵐のようなPlan Bの様子を妖艶に歌った、アダルトなインモラルソングである。尚、作詞・作曲・編曲・コーラスは、TinyVoice, Production所属のソングライター・Yoheiと、韓国の歌手・JUNEと元CODE-Vのナロ(Na-law)ことソニ(SUNHEE)、サウンドプロデューサーデュオ・D&H(Dimension & Hyottoko Jr)によるユニット・PURPLE NIGHTが務めた(DimensionのInstagram より)。
- 情熱[04:25]
作詞:上中丈弥 (THE イナズマ戦隊)/作曲:久保裕行 (THE イナズマ戦隊)/編曲:久保裕行 (THE イナズマ戦隊)・名村武
- Produced by 名村武
- Drums:久保裕行(THE イナズマ戦隊)
- E.Bass:中田俊哉(THE イナズマ戦隊)
- E. & A.Guitar:山田武郎(THE イナズマ戦隊)
- Piano:渡辺シュンスケ
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初回盤B収録のユニット楽曲。重岡大毅・桐山照史・濵田崇裕が歌唱する。ロックバンド・THE イナズマ戦隊が楽曲提供。プロデュースと共編曲を、岡村靖幸、坂本龍一、矢野顕子、キリンジ等を手掛けた名村武が務めた。切なさや懐かしさ、不器用さが感じられる優しげなバンドナンバー。大人になっても燃え滾る、情熱の炎について熱唱している。「どんな悲しみも吹き飛ばすヒーローになろう」とファンに誓う、辛い毎日を生きる支えになってくれる一曲である。個人的には、情熱的な歌詞全編が好きである(特に、2番Aメロの押韻(「挑戦者」「求道者」「挑戦さ」)が好きである)。
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通常盤
- Contrails[04:51]
作詞・作曲:神山智洋/編曲:akkin・神山智洋
- Programming, Guitar & Other Instrumets:akkin
- Drums:比田井修
- Bass:高間有一
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通常盤収録楽曲。メンバーの神山智洋が作詞・作曲・編曲を務めた(編曲はakkinと共作)。英語で「飛行機雲」を表す題名の楽曲で、澄んだ青空と飛行機が浮かぶ爽やかバンドナンバーとなっている。歌詞も希望に溢れた前向きなものとなっており、「誰よりも高く翔べ」と高らかに歌っている。根拠のない自信と挑戦意欲を授けてくれる、瞬き一つで変わる時代に捧げる応援歌である。個人的には、曲全体の歌詞と音色、1番サビの「戯言(たわごと)戯言(ざれごと)」が好きである(前者は中身のない馬鹿げた話、後者は笑ってしまうおどけた話を指す)。また、前奏で聴こえるプロペラの回転音と、後奏の離陸するエンジン音も好きである。
- じゃあね[03:45]
- Programming:生田真心
- Drums & Tambourine:髭白健
- E.Bass:山本連
- E. & A.Guitar:遠山哲朗
- Piano & Hammond B-3 Organ:井上薫
- Strings:今野均ストリングス
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通常盤収録楽曲。メンバーの重岡大毅が作詞・作曲を務めた。泣きそうな歌声が特徴的な、重岡初の失恋ソング。ただ愛し合うだけではどうにもならないことや、戻りたくても戻れない別れの現実を、ピアノやストリングスを加えたバンドサウンドに乗せて歌っている。時と共に移り変わる心情の儚さや葛藤を、優しくも切ないメロディーに乗せて歌った(Twitter より)、桜咲く季節に聴きたいバンドバラードである。尚、ブックレットでは、「作詞・作曲:重岡 大毅/編曲:生田真心」と、楽曲クレジットの表記に差異が生じている。
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